GS21のデータ資産 活用術 ~Remote Access eXtensionの魅力~

第4話 外部ストアドプロシジャ管理ツールを利用する

今回は、外部ストアドプロシジャ管理ツールについてのお話しです。
では今回も例のお二人に、お話しを進めてもらいましょう。

Jさん

『さっそくですが、前回登場した「外部ストアドプロシジャ管理ツール」っていったい何なんですか?』

Fさん

『 「外部ストアドプロシジャ管理ツール」 というのは、RAXで提供している開発支援ツールのことで、GS21のDBにアクセスするための環境構築を助けてくれる機能のことだよ。』

Jさん

『COBOLを知らなくても、DBアクセスロジックの設計・定義ができるって話でしたよね。』

Fさん

『そう。この開発支援ツールを使うと、COBOLで作成されたDBアクセスロジックをSQLで呼び出すための定義を作ってくれる。だから、クライアントアプリケーションを難なく構築できるよ!その時のツールの入力データには、もともとあるCOBOLのDBアクセスロジックを記述した応用プログラムのコンパイルリストを使うんだ。』

Jさん

『コンパイルリストってなんですか?』

Fさん

『COBOLで書かれたプログラムをコンピュータが理解できる形式に書き換えたもので文法的なチェックが済んでいるんだ。』

Jさん

『ツールを使うときに入力データが正しい文法で書かれていないと、正しい結果が得られないということですね。』

Fさん

『そういうこと。
「外部ストアドプロシジャ管理ツール」は、コンパイルリストの「データ受渡し用のパラメタ」と「データ受取り用のパラメタ」を使って、SQL呼び出しに必要なパラメタ情報を自動生成してくれる。
このうちCOBOLの応用プログラムをSQLのストアドプロシジャに見せかけるための定義をパラメタ定義として、GS21に登録する。
また、SQLとCOBOLの対応関係を表すパラメタ情報をバイナリ形式にしたものを、データ定義としてAPサーバに配備する。
データ定義は、エンコード/デコード(※)処理の役割をしてくれるんだ。』

※エンコード/デコード
エンコード : デジタルデータを一定の規則に従い、目的に応じた符号に変換すること。符号化ともいう。
デコード : エンコードした情報を元に戻すこと。復号。

【 開発時のイメージ 】

Fさん

『 「外部ストアドプロシジャ管理ツール」で自動生成されたエンコード/デコード処理のデータ定義は、APサーバのSQLとメインフレームのCOBOLとの間で発生するデータの表現形式の差異を解消してくれる。
パラメタ定義とデータ定義を利用することで、SQLで呼び出してもCOBOLのデータ型に変換してGS21に渡してくれる。
GS21側ではその呼び出しに対してはCOBOLで受け取ってCOBOLで返すから、GS21の処理としては今までと変わらないことになる。
もちろん、GS21から返ってきたCOBOLを、またSQLに変換してクライアントのアプリが処理できるよ。』

Jさん

『GS21とクライアントの通訳というか、橋渡しをしてくれてるってイメージですね。』

Fさん

『そうだね。
「外部ストアドプロシジャ管理ツール」は、SQLとCOBOLのそれぞれのデータ型を意識させないようにするために変換する定義を提供することで、SQLとCOBOLとの間を上手に渡す役目を果たしているんだね。
その結果、SQLからの呼び出しに対してDBアクセスのためのCOBOLアプリの新たな開発や定義が不要になるというわけさ。』

【 運用時のイメージ 】

Jさん

『あの・・・Fさん。仕組みはだいたい理解できたんですけど、本当に簡単にできるんでしょうか?実際に画面を見ながら、初心者の私にもわかるように教えてください!』

Fさん

『しょうがないなあ。でも簡単だから試しにやってみようか。』

Jさん

『ありがとうございます!では、よろしくお願いします。』

【 外部ストアドプロシジャ管理ツールを使ってみよう 】

Fさん

『定義ファイルを生成するところからやってみるよ。
「外部ストアドプロシジャ管理ツールを操作するメニューで[生成]ボタンを押すと、自動で定義を生成してくれる。

そして、生成したパラメタ定義とデータ定義を登録するには、[エクスポート]ボタンを押して、エクスポート先のフォルダを選択すれば完了。』

Jさん

『これで完了!?ホントに簡単ですね!』

Fさん

『次回は、トランザクションの管理について説明しよう。』

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