働き方改革における社内DXへの取り組み紹介
~無線特性評価の効率化(テレワークでも評価を可能に!)~

働き方改革から生まれたサーバー型無線解析システム

モバイルテクノでは無線機器の開発を日々実施しており、無線性能が設計通りに動作しているかの確認も日々しております。その際にスペクトルアナライザーなど無線測定機器を活用して性能確認をします。

しかしながら、コロナウィルス感染拡大に伴い働き方が大きく変化してきました。特に無線性能確認は実験室で無線測定機器とつないで手作業で行うことが多く、コロナ禍も出社して実験室での作業をする場面がありました。

測定器をネットワークでつなぎリモートで確認することも行いましたが、複数の試作装置を評価する場合はやはり付替え作業など実験室での作業が必要です。

そこで、昨今の働き方でも自宅(テレワーク)からでも無線性能確認できる仕組みを研究開発テーマとして掲げて、企画開発を進めております。

これまでは、無線測定機器が無線電波/信号を測定機器内で解析してましたが、これをサーバー上で解析ができればどこからでも無線性能確認ができるのではないかと考えました。そこで、必要な無線電波/信号の情報(デジタイズド信号)をサーバー上へ伝送するデータ端末とサーバー上で解析ができるソフトウェアの開発を行いました。

このシステム構築後、弊社エンジニアの場所を選ばない働き方(社内DX)ならびに移動時間などの工数削減と品質向上を両立させることができました。

「クラウド」×「サーバー型無線解析システム」
~社内DXから幅広い活用へ~

サーバー型無線評価システムをクラウドに実装することで、さまざま場面で活躍ができるのではないかと考えました。
例えば、下記のような「特長」を生むことができると考えてます。

クラウド型無線解析システム(仮称)の特長

「クラウド」×「サーバー型無線評価システム」の考えられる特長です。

どこからでもトラブル分析が可能かつ共有ができる

現場の無線品質や分析に必要な情報がクラウド上に蓄積することができます。そのため、現場に行かなくともネットワークが繋がっている自宅や事務所などからデータ分析が可能となり、トラブルを解決させるたの時間を大幅に低減可能です。

問題事象を見逃さず、早期に原因特定が可能

無線ネットワークにおいて、空間的な変化やトラフィック・環境の変化などが要因で問題が発生することがあります。これらの事象を再現させるのが困難な場合があります。

クラウド型無線析システムでは、問題特定に必要な情報をクラウド上に蓄積しているため、過去にさかのぼっての分析ができるので、問題の再現を待たずに原因特定と、早期解決が可能です。

論理的な分析ができ、対策が明確になる

これまで弊社では、無線機器の開発や無線ネットワークの企画検討するときにさまざまなシミュレータを開発してきました。クラウド型無線解析システムで蓄積されたデータをこれらのシミュレータで分析することで、見えなった課題を表面化することができ、トラブル対策の明確化が可能になります。

想定活用シーン

クラウド型無線特性解析システムは弊社で実施している「働き方改革」以外にも活躍できるシーンがあると考えております。例えば下記のようなシーンでの活用を想定しております。

遠隔臨場

建築現場においても、無線ネットワークの利活用が重要になってきてます。動画像やWeb会議システム等を利用して遠隔で確認することが増えてきてます。その際に、ネットワークの確保が課題であり、無線ネットワークのつながる場所の把握が必要なります。

工場無線ネットワーク管理

工場内にはさまざまな無線ネットワークが利用されており、混線してネットワークが切れてしまい、稼働に影響を与えてしまうケースも少なくないです。そいったときの原因を究明して、問題を早期に取り除くためにも、詳細な分析が必要なることもあります。

AIによる無線予測

無線信号を蓄積してビックデータとして機械学習することで、未来の無線ネットワーク環境の予想が可能にすることも、近い未来できるようになると考えてます。現実世界データとバーチャル世界で解析・シミュ―レーションをしたデジタルツインを実現します。。

資料ダウンロード

WLAN向け無線解析システムを試作しました

  • 構成イメージ
  • 無線品質測定
  • 無線ネットワーク根本問題特定
  • など

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