Universal Design
富士通のUD宣言
富士通は、人々がそれぞれの能力を十分に発揮でき、安心、快適、そして豊かに生活できる社会を目指して、製品やサービスのUDを推進しています。
1. 富士通の役割
持続可能な世界の実現を目指して国連で定められた開発目標SDGsは、世界の共通認識・共通課題です。このSDG(注1)の背景の一つには、ダイバーシティ&インクルージョン(注2)の考え方があります。富士通は、誰もが使える製品やサービス、それらを支える技術とICT基盤の提供を通して、この持続可能で多様性のある豊かな社会の実現に貢献します。
- 注12015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された2016年から2030年までの国際目標
SDGsとは? - 注2多様性と包摂
2. UDの取り組み
富士通は一人ひとりの要望と、人を取り巻く様々な状況に合わせられることを大切に考えて、製品やサービスを開発します。そのために、次の5つの視点を重視しています。
1. 五感をおぎなう
視覚・聴覚などの違いによって、製品やサービスの利用が制限されないよう五感を補助し、多様な利用方法を提供します。
2. 身体をいたわる
体格・筋力・運動・姿勢などの身体能力や、車いすなどの利用の有無によらず、少ない負荷で利用できるように寸法・配置・操作方法を設計します。
3. 経験や文化を気づかう
多様な経験や文化を持つ利用者が理解でき、誤解を生じないよう、言葉や表現方法に配慮した情報を提示します。
4. 利用状況にそなえる
時間や場所・天候・利用者自身や周囲の状況などを考慮し、状況の変化に対応します。
5. 使いやすさを極める
安全性・安心感・効果・効率・満足感を高めるために、使いやすさを追求します。
これまでの取り組み
1. UDを意識した製品・サービス
より多くの人々が利用可能なように、ICTサービスをデザインし提供することで、人々の社会参加の機会を拡大。さらに、それぞれの人が利用している機器を通じて確実に情報を伝えること誰もがいきいきと、かつ、安心安全に暮らせる社会を実現します。
- Ontenna2019年度 IAUD AWARD 大賞、グッドデザイン賞、キッズデザイン賞
- Fishtech 養殖管理2019年度 IAUD AWARD、グッドデザイン賞
- らくらくスマートフォンme F-01L2019年度 IAUD AWARD
- 妊婦健診 結果参照サービス2019年度 IAUD AWARD、キッズデザイン賞
- あさお子育てポータル(現 新かわさき子育てアプリ)2015年度 IAUD AWARD、グッドデザイン賞
- 総合防災情報システム2018年度 IAUD AWARD
- らくらくコミュニティ2014年度 IAUD AWARD
- らくらくスマートフォンシリーズ2016年度 IAUD AWARD、2018年度グッドデザイン賞
- FACT-V現金自動取引装置シリーズ2017年度 IAUD AWARD
- はじめての「じぶん」パソコン(LIFEBOOK LH series)2018年度 IAUD AWARD、キッズデザイン賞、グッドデザイン賞
- FMVキッズ2018年度 IAUD AWARD
- キッズケータイ F-03J2017年度 IAUD AWARD、キッズデザイン賞、グッドデザイン賞
- 特別支援スマホアプリ2014年度 IAUD AWARD
- K-12 特別支援 キッズタッチ2014年度 キッズデザイン賞、グッドデザイン賞
- K-12 個別学習支援 ペンまーる V12017年度 IAUD AWARD、2018年度 キッズデザイン賞
- K-12 コミュニケーション支援 きもち日記2018年度 キッズデザイン賞、グッドデザイン賞
2. サービス・製品のUDを支える基盤
より多くの人がICTを日常的に利用しそれぞれの目的を達成するために、基本的な使いやすさの向上、簡便で高いセキュリティの提供、さらにより親しみの感じられるICTの提供を促進。開発を進めるためのガイドラインや、UD対応への基盤となる技術、開発ツールや製品を提供。
- キッズコンテンツ作成ハンドブック2008年度 キッズデザイン賞、グッドデザイン賞
- LiveTalk2015年度 IAUD AWARD、グッドデザイン賞
- 虹彩認証「Iris Passport」2016年度 IAUD AWARD
- FUJITSU GUI Next Plus(FGNP)2016年度 IAUD AWARD
- CHORDSHIP2018年度 IAUD AWARD
- いつもアシストふくまろ2018年度 IAUD AWARD
3. UDのための研究開発・実証実験
さらなる進化を目指して、継続的な研究活動、実証実験を推進。活動を通じて新たな知見を獲得し、既存サービス・製品の改善や、新たなサービスの開発が実現。推進に当たっては当事者のご意見、利活用現場での検証を含め、人間中心、現場中心で推進。