DXで進化する水産業
FUJITSU Fishtech®
- 世界の食糧危機を解決するスマート陸上養殖 -
農林水産大臣賞受賞
グッドデザイン賞受賞
※詳細はHP下部

乱獲や環境破壊により水産資源が失われ、世界的に水産業の在り方が見直される中、富士通はFishtechというコンセプトの元、水産業への新しい取り組みを始めています。今回は、その実証の場として養殖管理ツールをご利用いただいている北海道神恵内村での取り組みの一端をご紹介します。
DXで進化する水産業、「Fishtech®」に込める想い
ここ40年で世界の水産資源の約半分が乱獲や環境破壊によって失われたと言われ、世界的に水産業の在り方が見直されています。
富士通は、経営・生産・品質の3つの見える化を目指し、2012年から農業向けシステムを先行して提供し、一次産業分野のソフトウェア・サービスの経験を積んできました。
水産業においても、漁協システム、集散地の場内物流など、複数のサービスを提供しており、持続可能性という視点からテクノロジーによる高度化が強く求められている水産業に対し、2018年より新たに「Fishtech®」というコンセプトを掲げ企業活動を加速させています。
水産業のサプライチェーンは、養殖・漁業、加工・流通、小売・外食という流れでできており、環境にやさしい水産業であることを証明する、国際認証・トレーサビリティも重視されています。
富士通はお客様とともに、これら全体をDX技術でサポートしていきます。
- ※「Fishtech®」は富士通の登録商標です。
水産業のサプライチェーン全体をサポート
Fishtech®養殖管理
安心・安全を支える、新しい養殖管理コンセプト
Fishtech®養殖管理は、養殖の高度化を支える生産者向けツールです。こだわりのデザインによって、業務管理の役割を超えた新しい価値を提供します。
Fishtech養殖管理の画面の一部
※上記画面は一部の画面となります。
センサー・カメラ・作業管理が一体化したこれまでにない養殖管理システムです。
海面・陸上問わず、複数の魚種に対応し、いつでもどこでも誰にでも、養殖管理ができます。グッドデザイン賞、IAUD(銅賞)を受賞しました。
水産と異なる領域で活躍するお客様にとって、遊休施設など経営資源の活用が課題となっています。
Fishtech養殖管理はお客様と種苗企業・設備企業を繋げることで、遊休施設を陸上養殖施設として再生します。
日本の多くの漁村が、漁獲量の減少、過疎化の問題に直面しています。
自治体・地場企業・大手企業を繋ぎ、ICTやDX技術を活用した養殖を導入します。獲る漁業から育てる漁業にシフトすることにより、漁獲量が増加、雇用が生まれ地域が活性化します。
北海道神恵内村のウニ・ナマコ養殖
神恵内村は、積丹半島の西側に位置する北海道で2番目に人口が少ない村です(2019年1月時点)。江戸時代から栄えた漁業も、漁獲量の低下や跡継ぎ不足により衰退を余儀なくされています。自治体、地場企業、富士通が協業し、Fishtech®養殖管理を導入。特産物であるウニ・ナマコ陸上養殖の実証実験が、2019年春から本格的に開始されました。
「Fishtech®養殖管理」 神恵内村バージョン

地域の特産物を守る
天然資源の漁獲のみであったウニ・ナマコに養殖という選択肢を加えることで、通年出荷を可能にし、原料の安定供給をはかります。
ひとつの水槽内でウニ・ナマコを同時飼育する複合養殖にトライしています。

働き方改革をサポート
村の持つ育成技術やノウハウをメニュー化し、最少手番で作業を記録できるようになりました。作業実績をシェアすることにより、属人化を避け作業分担を可能にしています。村の雇用拡大にも貢献します。

ブランド価値向上に活躍
管理業務を超えて、広報ツールとしての役割も果たします。水産物のライブ映像や、在庫、水質状態、日々の作業内容を、地域の生産者自身の手で、魅力的に伝えることができます。
日本、そして世界の水産養殖に貢献する
富士通は、神恵内村のウニ・ナマコ陸上養殖事業を、DX技術で支援しています。
日本における養殖事業は、テクノロジーによる急成長期であると同時に、国の存続を担う食糧安全保障であり、文化の一角を占める重要な産業です。
富士通は日本を代表するDX企業として、お客様と共に先進的な養殖の未来像を描き、日本の、世界の水産養殖を盛り上げていきます。
Fishtechに関するお問い合わせ・講演依頼(オンライン含む)
神恵内村の記事
受賞歴
タイトル | 主催 |
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第3回 日本オープンイノベーション大賞 農林水産大臣賞![]() |
内閣府 |
ICT地域活性化大賞2020(奨励賞)![]() |
総務省 |
![]() 2019年度グッドデザイン賞
![]() |
公益財団法人日本デザイン振興会 |
![]() IAUD国際デザイン賞2019 銅賞
![]() |
一般財団法人国際ユニヴァーサルデザイン協議会 |
![]() ASPIC IoT・AI・クラウドアワード
2020 IoT部門 総合グランプリ ![]() |
一般社団法人 ASP・SaaS・AI・IoTクラウド産業協会 |
富士通の政策連動アクション 関連情報
- 水産庁「水産改革」のページ:
https://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/kaikaku/suisankaikaku.html - 水産庁「明日を拓くスマート水産業研究会」(2019年度):
https://www.jfa.maff.go.jp/j/sigen/study/smartkenkyu.html
※ 富士通からも漁業・養殖ワーキングチームに有識者を派遣し対応
書籍/雑誌への掲載歴
著書/雑誌名 | 出版社等 | 備考 |
---|---|---|
2030年のフード&アグリテック ―農と食の未来を変える世界の先進ビジネス70―![]() |
野村アグリプランニング&アドバイザリー株式会社(編集) | 112ページ~113ページに記載 |
月刊情報誌「地域づくり」(2020年9月号)![]() |
一般財団法人 地域活性化センター | 24ページ~25ページに記載 |
農林水産ビジネスの最前線と将来展望2020![]() |
株式会社 富士経済 | 326ページ~328ページに記載 |
ITUジャーナル2021年3月号![]() |
一般財団法人 日本ITU協会 | スポットライトに記載 |
2021年版 養殖ビジネスの市場実態と将来展望 ~期待高まるスマート水産・陸上養殖・低魚粉/昆虫飼料の方向性~![]() |
株式会社 矢野経済研究所 | 258ページ~261ページに記載 |
データで変わる!産業とくらし 2 ビッグデータで世界はこんなに変わる![]() |
株式会社 小峰書店 | 2巻22ページ~27ページに記載 |
月刊 養殖ビジネス2020年6月号(雑誌)「ここまで進んだ! 最新スマート養殖(前編)」![]() |
株式会社 緑書房 | 18ページ~21ページに記載 |
月刊 養殖ビジネス2021年9月号(雑誌)「漁場の水質計測とスマート化」![]() |
株式会社 緑書房 | 11ページに記載 |
インターネットへの掲載歴
タイトル |
富士通の水産デジタルトランスフォーメーションによる新しい陸上養殖/スマートIoT推進フォーラム![]() |
イノベーションを加速する会社改革で生まれた富士通の「Fishtech養殖管理」/スマートIoT推進フォーラム![]() |
(PRESS RELEASE) 北海道神恵内村で、IoTを活用したウニ・ナマコ陸上養殖の実証実験を開始![]() |