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2つの建屋をまたがるHCI
可用性・運用性にすぐれたシステムを構築
拡張性が高い富士通のHCI PRIMEFLEXとvSANストレッチクラスタによる高度な可用性により、高品質な製造を支える生産管理システムの仮想化基盤を実現

JX金属様外観

JX 金属株式会社 磯原工場様 導入事例


JX金属 磯原工場は、世界中の企業が求める自社製品の品質を保つために、生産管理システムを活用しています。従来から工場内で二重化を図り、遠隔拠点へのバックアップも実施していることもあり、運用負荷が高く、可用性にも課題がありました。ITの重要性の高まりに応えるため、VMware vSANをベースとした富士通のHCI(ハイパーコンバージドインフラストラクチャー)「PRIMEFLEX for VMware vSAN(以下、PRIMEFLEX)」をベースに「VMware vSAN」のストレッチクラスタ(以下、vSANストレッチクラスタ)を採用し、運用性の向上とダウンタイムの削減を両立できる統合環境を実現しました。

[ 2019年3月29日掲載 ]

【導入事例概要】
業種 製造業
ソリューション 垂直統合型 仮想化基盤(ハイパーコンバージドインフラストラクチャー)
FUJITSU Integrated System PRIMEFLEX for VMware vSAN
【課題と効果】
1 生産する製品ごとに操業時間が異なりシステムメンテナンス調整が困難 arrow2-c 障害・メンテナンス時のダウンタイムの大幅な軽減
2 生産管理システムの二重化/BCPに対する顧客ニーズの高まり arrow2-c 複数建屋をまたぐ仮想化クラスタで二重化/BCP対応
3 IoT/データ分析への取り組み強化に伴う、柔軟な拡張性 arrow2-c SSDによる性能強化且つ、新案件に対するスピーディな環境構築の実現
4 複雑化したインフラ基盤による増大した運用管理工数の削減 arrow2-c 少人数でも運用しやすい統合環境の実現

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導入の背景

高品質な製品製造を支える“止まらないシステム”の実現

日立鉱山を発祥とするJX金属グループは、銅を中心とした資源開発、金属製錬、電材加工や環境リサイクル、関連する技術や材料の開発に至るまで、幅広くかつ一貫した事業を展開しています。

茨城県北茨城市にある磯原工場は、LSIや液晶パネル、有機EL、ハードディスクドライブなどのIT製品の基礎となる「スパッタリングターゲット」の製造を手がけています。こうしたIT製品の品質を決めるのが、スパッタリングターゲットの品質なのです。ビジネスや生活のITへの依存度が高まるにつれ、磯原工場の高品質で高性能な製品が高く評価されるようになりました。

JX金属株式会社 磯原工場 生産管理部 情報システム課 課長 小町伸好氏
JX金属株式会社 磯原工場
生産管理部 情報システム課 課長
小町伸好氏

「磯原工場は、精度の高い製造技術を保有すると共に、それを保証するための分析技術も持ち合わせています。そうした技術があるからこそ、世界中の企業が持つ多種多様なニーズに応えることができますし、逆に新たな提案を求められることもあります。当工場の情報システムは、そうしたニーズに応える業務を支援し、製品の品質を根底から支えるものだと考えています」と、JX金属 磯原工場 生産管理部 主席技師(兼)生産管理部 情報システム課 課長の小町伸好氏は述べる。

磯原工場では、システムが停止すると、顧客が最も重視する品質の保証が困難になるため、従来から仮想化基盤で製品ごとの複数の生産管理システムを運用し、品質の維持に努めていました。主要なサーバ群やネットワークを二重化し、トラブル時にも切り替え可能な情報インフラを構築してきました。

しかし、従来の二重化されたシステムは運用負荷が高いという点が課題の1つでした。有事の際の復旧は手作業で行わなければならず、休日などの人員確保を課題としていました。また、生産される製品ごと操業時間・期間が異なるために、各システムごとのメンテナンス調整が困難というのも課題でした。さらに、工場建屋はメンテナンスや法定点検に伴う停電で、システムを止めざるを得ないケースもあります。そのため、より可用性と柔軟性に富み、負荷なく運用できる基盤が必要でした。
また、磯原工場では、IoTを活用して操業データやセンシングデータを活用し、将来的な自動化や高度化を目指したデータ分析への取り組みも開始していました。将来的なシステム拡張の可能性と、より運用性にすぐれた基盤の構築が急務とされていました。

導入のプロセスとポイント

高い拡張性が決め手になった富士通のHCI PRIMEFLEXとvSANストレッチクラスタの高可用性

基盤構築の第1フェーズとして、HCIをデータ管理基盤に採用し、活用を開始しました。

生産管理部 情報システム課 技師の大野佳祐氏は、「少人数でも扱いやすく、拡張性にすぐれた基盤と言えば、やはりHCIだと考えていました。更改時期が迫っていたため、短期間で導入できる点も魅力でした。もともと当工場ではVMware vSphere(以下、vSphere)を運用していたため、以前から注目していたVMware vSANの導入を検討しました」と振り返る。

検討のポイントとなったのはプラットフォームでした。複数メーカーの製品を検討した結果、磯原工場は富士通のHCI PRIMEFLEXを選択しました。

PRIMEFLEXは、インフラ運用管理ソフトウェア「FUJITSU Software Infrastructure Manager for PRIMEFLEX」(以下、ISM for PRIMEFLEX)」をVMware vCenter(以下、vCenter)のプラグインで組み込むことが可能です。

「VMware vSANをベースにしたPRIMEFLEXであれば、事前に富士通で構成されたものを短期間で導入することが可能です。またソフトウェアもハードウェアも富士通の一貫したサポートを受けることができます。これは私たちシステム管理者にとって大きなメリットで、トラブル対応の速度が段違いなのです」(大野氏)

vSANストレッチクラスタで建屋間をまたいで業務継続性を実現

JX 金属株式会社 磯原工場 生産管理部 情報システム課 技師 大野佳祐氏
JX金属株式会社 磯原工場
生産管理部 情報システム課 技師
大野佳祐氏

第2フェーズでは、中核となる生産管理システムと統合し、メンテナンス性の向上やBCPの強化を図りました。ここでポイントとなったのが「vSANストレッチクラスタ」です。磯原工場では、従来のサーバ室とは別棟のサーバ室にサーバノードを増設し拡張しました。構内には高速なネットワークも敷設しています。そこでvSANストレッチクラスタを用いて、2つのサーバ室(サイト)をまたいだVMware vSANクラスタを構成したのです。もし一方のサイトにトラブルがあっても、他方のサイトでシステム継続ができます。またシステムを稼働させたまま、無停止メンテナンスを実現することができます。

「建屋をまたいだVMware vSANクラスタ構成は、当社にとっても先進的な取り組みでしたが、富士通はヴイエムウェアと協力して強力な専任体制を敷いて取り組んでくれたため、安心して任せることができました。技術的問題が発生した際も迅速に対応してくれたため、しっかりと検証を行った上で更改のタイミングを迎えることができました」(大野氏)

導入後の効果と今後の展望

PRIMEFLEXと富士通のサポートで運用負荷を大幅に軽減

もともとvSphereで運用していたこともあって、生産管理システムは問題なく移行を完了しました。移行後も大きなトラブルはなく、安定的に運用できているとのことです。

また磯原工場では、オールフラッシュタイプのPRIMEFLEXを採用したことで、性能を格段に向上させることができました。例えば、従来と比較して、バックアップ時間は半分、データ更新のバッチ処理は12分が4分に、データベースの読み込み処理は16秒から3秒まで削減されました。

「複数のリソースの管理がvCenterに統合されたことによって、運用工数を大幅に削減できました。ひと月あたり5人日分の作業が不要になりました。統合環境の構築によって、他の仮想サーバも集約可能になったため、さらに効果は高まると考えています。システム全体の導入からサポートを一貫して、富士通に一任できたことも、運用負荷の軽減に大きく寄与しています」(小町氏)

IoT/データ分析への取り組みを促進

磯原工場は、JX金属グループの中でも先進的な取り組みを行っている拠点の1つです。小町氏・大野氏らの成功が、JX金属全体へ波及していくことも期待できるでしょう。

また磯原工場では、生産管理システムの更なる信頼性確保の為に仮想デスクトップ環境の活用も検討しており、その点でPRIMEFLEXとvSANストレッチクラスタの活用範囲の拡大も視野に入れています。

さらに富士通の総合力を高く評価しており、監視システムやその他のアプリケーションの導入、JX金属グループ全体のサポートにおいても、積極的なアプローチを期待しているとのことです。またヴイエムウェアのネットワーク製品にも注目しており、将来的に検討を続けていきたいと述べています。

「磯原工場は、IoTやデータ分析の活用をいっそう推進し、製造の高度化・省力化を図っていきます。そして製品品質の向上を追求していきたいと考えています。そのためにはIT基盤の技術・製品・サポートは非常に重要です。ヴイエムウェアと富士通には、今後も強力な協業体制で当社のビジネスを支えてくれることを期待しています」(小町氏)

導入前の環境

導入後の仮想化基盤
【システム概要図】

【JX金属株式会社 磯原工場様 概要】

所在地 茨城県北茨城市華川町臼場187-4
設立 1985年
事業 電材加工(薄膜材料)
ホームページ https://www.nmm.jx-group.co.jp/Open a new window
JX 金属株式会社 ロゴ

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