無線装置PoC(Proof Of Concept)開発の早期実現を
~~独自開発小型SDRボードを活用した設計開発サービス~~

次世代通信技術の研究
5Gが導入され次は6G通信技術の研究開発が活発に行われてきています。
中でも下記の分野の技術について、先行研究が開始され始めています。
- 超高速通信と低遅延:5Gの100倍の速度とほぼリアルタイムの通信が目標。
- 新たな周波数帯の活用:テラヘルツ波を使った超高速通信が研究されています。
- AIの導入:ネットワーク管理や最適化にAIを活用し、効率的な通信を実現。
- 衛星通信:衛星ネットワークを利用した地球全体をカバーする通信が目指されています。
- エネルギー効率:省エネ技術やエッジコンピューティングの活用。
- 量子通信:量子暗号を使った高セキュリティ通信の研究。
しかしながら、これらの研究開発をするにあたり、まだ世の中にはないハードフェアやデバイス、ソフトウェアが必要となり、膨大な費用と時間が必要となります。
次世代通信開発/論理検証でお悩みを抱えてませんか?
①理論検証できる汎用デバイス/システムがない
次世代通信規格の理論検証には、周波数や処理性能に対応する部品(RF部品など)がまだ市場に存在していないため、新たに理論検証用の回路やシステムを開発する必要があります。
②理論検証システム開発費用が膨大
理論検証システムの構築には、高価な測定器やシミュレーターを組み合わせる必要があります。また、測定器やシミュレーターで目的の機能を実現できない場合、機能のカスタマイズ開発が求められ、その結果、投資コストが大幅に増加します。
③限られた時間での検証が困難
近年、ビジネスのスピードは加速しており、研究開発においても年度内に成果を示し、次年度に向けた計画を立てる必要があります。しかし、研究開発には技術的な課題や試作製造など、時間を要するプロセスが多く、限られた時間内で成果を出すことがますます困難になっています。
早期に理論検証ができるモバイルテクノ独自開発小型SDRボード
■汎用評価PF用SDRボードの特徴- RFSoCデバイス、及びGPSを搭載したSoftware Define Radioボード。
- RFMC拡張コネクタ ADC/DAC インターフェースを有し、評価システムに応じたRFボードの搭載が可能。
- FMCインターフェース(PL部I/F)、QSFP、Etherインターフェース(RJ45)等を用いた外部装置との接続が可能。
- USB TypeCによる電源供給も可能。
弊社が保有するシミュレータ環境、及び誤り訂正符号IP、変復調IP等を併用することで、短期間でPoC(Proof of Concept)開発が可能。
小型SDRボードを活用した受託設計サービス
①通信仕様やアルゴリズム検討から一緒に検討します
5Gをはじめとする基地局装置で培った豊富なノウハウや高度な技術を基盤に、さまざまな通信規格の検討や信号処理アルゴリズムの設計・開発をお客様と一体となって進めていきます。これにより、お客様のニーズに最適なソリューションを提供し、最先端の通信技術を共に追求します。さらに、汎用ツールや独自開発のシミュレーション技術を活用して、検討した通信規格やシステムの机上での検証も行い、実運用に向けた信頼性の高い検証プロセスを実現します。
②マイクロ/ミリ波までハード開発製造することなくSDRボードでPoC開発可能です
本SDRボードはRF SoCを搭載しており、プログラマブルな環境で早期に機能を実現できます。また、高速ADC/DACに対応しており、高速通信にも柔軟に対応可能です。さらに、独自開発したRFボードを用いることで、ビームフォーミング機能の検証や、新たな周波数帯域に関する検証も可能となっています。
③SDRボードを活用したシステム構築が可能です
弊社の開発者は、これまでの豊富な開発経験を活かし、開発および検証評価の効率を向上させる仕組みを開発しました。これにより、作業プロセス全体の生産性を大幅に向上させることが可能です。主にREST APIを活用することで、新たなインターフェースを開発する必要がなく、既存システムやアルゴリズムにスムーズに接続できます。その結果、開発や検証の効率化が飛躍的に進み、プロジェクト全体のスピードを向上させることができます。
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開発実績
ビームフォーミングシステム
移動する対向装置に向けて送信ビームを集中させ、よりエネルギー効率の高い無線通信を実現するシステムの検討を実施。
衛星疑似装置
衛星通信環境(遅延時間やドプラー効果、天候など)を模擬する装置を開発し、実験室で衛星通信評価を可能に。
電波測定装置
重い測定器を持ち運ばなくても、小型な装置で詳細な無線電波の測定が可能な電波測定装置を開発。
評価用対向装置
高価な測定器やシミュレーターの代わりに、小型で手軽に対向試験を可能にする評価用対向疑似装置の開発。
ドローン間通信
お互いに移動しながら通信を行う環境において、自分の傾きなどを考慮したビームフォーミングを実現するシステムの試作開発を実施。