既存無線ネットワークをさらに高信頼・堅牢化することができるソフトウェア

SRF無線プラットフォーム

既存通信システムを高信頼通信化可能なSRF無線プラットフォームとは?

SRF(Smart Resource Flow)無線プラットフォームは、NICT(国立研究開発法人情報通信研究機構)が中心となって発足したFFPA(フレキシブルファクトリパートナーアライアンス)の中で生まれた、工場現場における無線通信の利活用を促進するための規格です。主な特徴として、通信リソースである通信経路、周波数、時間(タイミング)、空間(電波送信方向)などを一括管理し、最適な通信リソースを割り当てることができるソフトウェアであります。
また、複数の無線システムを統合管理することができるため、システム間の干渉も軽減し、複数のシステム全体を安定化させることが可能です。

【世界初】SRF無線プラットフォームの認定を取得

モバイルテクノはFFPA発足当時から参画しており、SRF無線プラットフォーム(ソフトウェア)の検討から研究開発に取り組んできました。さらに、モバイルテクノは世界で初めて「SRF Wireless Platform Product Certificate of Registration」を取得し、すべての製品について「Field Manager」「Gateway」「Device」「Sensor」の認定を取得しています。SRF無線プラットフォームをご体験いただきたい方は、ぜひお問い合わせください。

※ Smart Resource Flowはフレキシブルファクトリパートナーアライアンスの商標です。

モバイルテクノのSRF無線プラットフォームの特長

モバイルテクノが開発したSRF無線プラットフォーム(ソフトウェア)はFFPA技術仕様Ver. 1.1.1に準拠しており、また独自機能も実装してます。
また、SRF無線プラットフォームの各機能を切出してさまざまなシーンや機器に組み込み活用することができます。
下記に主な特長を3つ説明します。

ユーザーアプリケーション毎に最適な通信品質を提供(QoS制御)

ネットワークには、様々なユーザーアプリケーションデータが伝送されます。しかし、制御データ、センサーデータ、動画データなどが同時に送信されようとすると、送信タイミングが重なって(衝突して)データが送信できない場合があります。
モバイルテクノのSRF無線プラットフォームは、ユーザーアプリケーション毎の性質(リアルタイム性、データサイズ、信頼性など)を考慮したQoS(Quality of Service)制御を実施することができます。つまり、5Gのネットワークスライシングのように、バーチャル経路を構築して、それぞれのユーザーアプリケーションに合わせた協調制御(送信タイミングや帯域制御など)を行います。
これにより、各データが衝突することなく、安定した通信品質を確保することができます。つまり、SRF無線プラットフォームを使うことで、高い信頼性と安定性を持った通信環境を実現することができます。

複数回線を活用した高速通信を実現(複数回線のアグリゲーション)

動画データなどはデータサイズが大きい場合があり、単一の回線では通信帯域が不足する可能性があります。その結果、遅延が大きくなったりデータの欠落が発生し、動画像が乱れる可能性があります。
モバイルテクノのSRF無線プラットフォームは、複数の回線を束ねて通信帯域を拡張する機能(アグリゲーション)を備えています。
複数の回線の帯域を使って大容量通信ができるので、動画像のような大きなデータをリアルタイムに伝送することも可能になります。

データ傍受を防ぐと共に、通信環境の悪い状況でもデータ伝達が可能(コンバイニング機能)

無線通信では、自システム外の無線受信器がデータを傍受される可能性もあります。
モバイルテクノのSRF無線プラットフォームは、複数回線に暗号化されたデータを分割して送信することができるので(コンバイニング機能)、無線ネットワークにセキュリティを向上させることができます。
また、無線通信の環境が劣悪(電波が飛び交う環境や金属など反射する環境など)である場合、データが欠落する可能性が高くなります。
モバイルテクノのSRF無線プラットフォームは、強力な誤り訂正符号を付与することでデータが欠落(消失)したとしても到達したいくつかのデータパケットに付与された訂正符号で消失したデータを復元することができます。
無線通信環境が多少劣悪でも安定した通信をすることが可能になります。

主な活用シーン

生産現場

生産現場ではさまざまな無線システムが活躍している一方無線が混雑しているケースがあります。さまざまな無線システムを集中管理してリソースの協調制御することで無線ネットワークの利活用を促進します。

自動運転

自動運転においてはネットワーク信頼性が重要なファクターになります。SRF無線プラットフォームは通信の信頼性を向上させることができるので、コネクテッドカーの分野でも活用ができると考えてます。

衛星通信

昨今、衛星通信の活用が急拡大してきてます。衛星通信の種類も低軌道やコンスタレーション衛星などありSRF無線プラットフォームで統合通信させることで通信品質の向上に貢献ができると考えてます。

2023年電子情報通信学会 論文

My-IoTと連携したSRF無線プラットフォームの実証実験(23TB0028)

  • 学会 論文集名 : 2023年電子情報通信学会 通信1 総合大会
  • 論文番号    : B-17-12
  • 発表年月    : 2023年3月

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