近年、企業におけるデザイン活用の期待が高まっています。
しかし、デザインの効果はこれまで定性的な表現に留まることが多く、何をどの程度向上させているのか、最終的に企業価値を向上できているのか、定量的な納得感が不十分な状態といえます。このため重要性に比して、デザインへの投資や、ビジネスの中心でのデザイン活用が進まず、日本企業のデザイン経営レベルが伸び悩んでいると考えられます。
私たち富士通デザインセンターはこの状況を打破すべく、デザイン効果がどのように企業価値向上に結び付いているのかのストーリーの明確化と、その効果を定量的に測定可能にするための指標設計を目的とした研究を開始します。
本研究を通し、デザイナーは自身のビジネスインパクトを他職種に明瞭に語れるようになり、経営層はデザインへの投資のバランス感覚をつかめるようになることで、デザイン経営のより一層の促進・向上を目指します。