2022年9月9日、富士通デザインセンターの新たな試みとなる、CDO JAMが開催されました。本イベントは、富士通と親交のある企業の組織長と富士通のデザインセンター長(CDO)の座を交換し、CDOとデザインセンターメンバーが刺激し合う約2時間のトークイベントです。
第一回は、富士フイルム株式会社の堀切和久デザインセンター長をお迎えしました。ここでは、当日の様子をお伝えします。
掲載日 2022年10月17日
2022年9月9日、富士通デザインセンターの新たな試みとなる、CDO JAMが開催されました。本イベントは、富士通と親交のある企業の組織長と富士通のデザインセンター長(CDO)の座を交換し、CDOとデザインセンターメンバーが刺激し合う約2時間のトークイベントです。
第一回は、富士フイルム株式会社の堀切和久デザインセンター長をお迎えしました。ここでは、当日の様子をお伝えします。
イベント当日は、リアルの会場、Teamsのオンライン会議、Hubsのメタバースと3つの会場から参加できるようになっており、計120人を超えるデザインセンターのメンバーが参加し、各会場がそれぞれ盛り上がりました。また当日の様子は、富士通デザインの公式Twitterで写真とともにリアルタイムで発信されました。
\ 企業のデザイン責任者 CDOを交換するイベント『CDOJAM』開催 /
— 富士通デザインセンター (@Fujitsu_design) September 7, 2022
第1回は富士フイルム デザインセンターCDOの堀切さんが弊社CDOに就任します。
新しいCDOはどんな手腕を発揮されるのか!?
社内限定イベントですが雰囲気をお届けするため準備から本番まで発信していきます。
お楽しみに! pic.twitter.com/JocpZ1cVAA
\ 企業のデザイン責任者 CDOを交換するイベント『CDOJAM』開催 /
— 富士通デザインセンター (@Fujitsu_design) September 7, 2022
第1回は富士フイルム デザインセンターCDOの堀切さんが弊社CDOに就任します。
新しいCDOはどんな手腕を発揮されるのか!?
社内限定イベントですが雰囲気をお届けするため準備から本番まで発信していきます。
お楽しみに! pic.twitter.com/JocpZ1cVAA
本イベントに向けて、デザインセンター長の証としてブロックチェーン技術を活用したNFTによるCDOバッジを作成しました。
イベントの冒頭で、富士通の宇田センター長から堀切さんにNFT上でそのバッジを授与することで、堀切さんが富士通CDOに就任。ブロックチェーンでは、所有者などの情報がデータとして残ることから、今回を含め今後CDO JAMでゲストとしてデザインセンター長を務めていただいた方の履歴が毎回蓄積されていくことになります。
富士通デザインセンター長となった堀切さんが自己紹介を済ませると、最初に行ったのがデザインセンターのメンバーとの対話です。「デザインって何ですか?」というシンプルながら明確な答えのない問いに対し、様々な職歴のデザイナーが思い思いの答えを言葉にして伝えました。「自分を高め、成長させてくれるもの」「コミュニケーションの1つの手段。プロセスが大事」「文化・生活・行動を踏まえて、ものづくりをすること」「トキメキ」など。堀切さんは「いい言葉が出てくるね」とそれぞれの答えに共感する部分を見出してくださいました。また参加者も、普段なかなか聞くことのない一緒に働く仲間のデザインへの想いを聞くことができて刺激を受けました。
その後、堀切さん自身や富士フイルムが行ってきたデザインについてのプレゼンがあり、富士フイルムでは医療機器などデザイナー自身が直接ユーザーになれないものもたくさん作っているため、「誠実なデザイン」を理念として、現場を見ることを大切にしているというお話がありました。
続いて富士通でこれまで行ってきたデザインに対して堀切CDOのレビューを受けるべく、「システムプラットフォーム製品デザイン」と「外販プロジェクト」のチームから各2名が登壇。プロダクトの実物を目の前で披露しながら、デザインに込めた想いやこだわりをアピールしました。堀切さんからは、「どうしてそこにその色を選んだの?」「最初に掲げた想い(テーマ)は、このデザインにどう反映されている?」などの鋭い質問がありながら、デザインに対する想いや姿勢を堀切さんと直接ディスカッションする貴重な機会となりました。
クロージングではCDOバッジをスマートフォン上で堀切さんから宇田に返還。堀切さんにはデザインセンター長を務めていただいた感謝の気持ちを込めて、この経験によって輪郭が変化したデザインセンターの組織の形を表現したジェネレーティブアートが贈られました。最後にいつもの自組織のセンター長に戻った宇田と堀切さんから、今回のイベントの感想とメッセージが送られました。
「すごく楽しかった。2時間あっという間でした。デザイナーはオープンなところ半分、ミステリアスな部分半分くらいが魅力的でいいんですよね。ドロッとした闇の部分がデザイナーのエネルギーになっている部分でもあるので、今度はぜひみなさんの闇の部分も覗いてみたいです。ありがとうございました」(堀切さん)
「堀切さんの言葉の1つ1つの深さ重さが、圧倒的な存在感があるなと感じました。今回のイベントをデザインセンターのメンバーが自作で実現したことで、少し富士フイルムさんのデザインセンターに近づけたかなと、ちょっと自慢したい気持ちになりました。今日のイベントが、またデザインを少しずつでも変えていける自信につながったのではないかなと思っています」(宇田センター長)
今回のイベントは企画から開催までのすべての工程を、デザインセンターの有志が自ら頭と手を動かして行いました。当日の司会やオンライン配信の動画カメラ撮影、NFTのCDOバッジや本イベントのロゴ、ジェネレーティブアート、メタバース上のイベント会場づくり、運営など、それぞれが得意分野を生かして本イベントを実現させ、今後に向けた手ごたえを感じる第一回となりました。
本イベントCDO JAMには、様々な企業のデザイン組織がオープンにつながれるようにとの想いが込められています。次のCDO JAMは、宇田デザインセンター長が富士フイルムのデザインセンター長として現場に赴くことを計画しています。富士通デザインセンターでは今後もCDO JAMを続け、多くの企業のデザイン組織と協業しながらオープンなエコシステムをつくっていけるように取り組んでいきます。