オープンイノベーションで実現したレジレス店舗の事例から見る課題と未来

株式会社ローソンと富士通のオープンイノベーションから生まれたレジなし実験店舗「Lawson Go 富士通新川崎TS レジレス店」。レジ待ちをなくし、結果的に無人店舗も可能にした新たな顧客体験をもたらすコンビニは、今後、リテールのDX(デジタルトランスフォーメーション)をどう加速させるのでしょうか。
2020年2月のオープンから1年を振り返り、プロジェクトの立役者である株式会社ローソン オープンイノベーションセンター 執行役員 牧野 国嗣様、鈴木 啓太様、株式会社ローソンデジタルイノベーション サービスデリバリー本部 佐野 崇様を迎え、富士通のSE 鈴木 良、営業 宮島 直之とともに、見えてきた課題や将来展望までを語っていただきました。
- ※所属部署・役職は取材当時のものです
上段左から、ローソン 牧野様、鈴木(啓)様、佐野様
下段は、富士通 鈴木(良)、宮島
オープンイノベーションやDXは「地道な作業の積み重ね」
株式会社ローソン
オープンイノベーションセンター
執行役員
牧野 国嗣氏
―― レジなし実験店舗「Lawson Go 富士通新川崎TS レジレス店」(以下、Lawson Goレジレス店)がオープンして1年が経過しました。ここまでの感想や評価はいかがでしょうか
牧野:まずは、さまざまな課題を乗り越えながらも無事にオープンできたことにホッとしています。テレビでも紹介され、見学者希望も多く、「注目されているな」と感じています。
鈴木(啓):目指したのは「シームレスな決済体験」。多くのコンビニでは昼の時間帯などにレジ待ちの長い行列ができますが、それがないコンビニです。お客様が入店して棚から商品を取ってバッグに入れたらそのまま出て行けるイメージです。Lawson Goレジレス店は、イメージに近いですね。セルフレジやスマホ決済のタイプより、圧倒的にインパクトのある顧客体験を提供できていると感じています。
佐野:たしかにイメージには近いです。ただし、今はまだ「仕組みを作っただけ」の段階だとも感じています。ここで満足せずに、1年間運営してきた成果をいかに実店舗として利益を生み出す仕組みにつなげていくかがとても大切。ようは、「他の店舗にどうやって展開するか」が課題です。
続きは、こちらからお読みいただけます
オープンイノベーションで実現したレジレス店舗の事例から見る課題と未来
概要
- オープンイノベーションやDXは 「地道な作業の積み重ね」
- 「いばらの道」を覚悟してスタートアップZippinを巻き込み オープンイノベーションをスタート
- 世界にひとつしかないものを作る ローソン×富士通×Zippin 3社のコラボレーション
- Lawson Goレジレス店 オープン後に見えてきた課題とは?
- リテールのDXをさらに加速させるため 次の取り組みへ向けた拡大再生産を