Vol.13
FUJITSU Digital Laboratory Platform ニュース
「今だからこそ、未来だからこそ」研究開発の再構築(リ・デザイン)を実現します。
富士通の考える次世代デジタルラボについて、定期的(隔月)に情報発信します。

このページは2023年2月15日 水曜日 にメール配信した内容になります。
今月のコンテンツ
- 【トピックス】「混ぜる」材料開発を加速するMIアプリ「混合物設計ナビ」
- マテリアルキュレーション(※)関連記事のご案内
- セミナー情報
- リリース情報
コンテンツ
【トピックス】「混ぜる」材料開発を加速するMIアプリ「混合物設計ナビ」
材料開発で重要な「混ぜる」業務を支援する「混合物設計ナビ」をリリースしました。得たい特性値を実現するための材料配合比やプロセス条件等の無数の組み合わせを、富士通独自のマテリアルズ・インフォマティクス(MI)技術で最適化します。
現場研究者の皆さまがプログラミングスキルが無くてもMIを活用できるため、最小のコストで実験の効率化などの成果が得られます。
【適用可能な事例】
有機・無機、固体・液体問わず幅広い混合物に適用可能
事例(一部)
ターゲット | 目的(得たい特性) | 何を最適化したのか(主な変数) |
---|---|---|
混合ガラス | 熱膨張係数:小、ガラス転移温度:低 | 熱膨張係数,ガラス転移温度 |
金属セラミックス複合材料 | 優れた機械特性と放熱性能 | 密度,ヤング率,破壊靭性,曲げ強度,線膨張係数,熱伝導率 |
潤滑油 | 優れた金属加工性能 | 摩擦係数 |
電波吸収材料 | 高い電磁波吸収性能と熱伝導性 | 熱伝導率,電波吸収性 |
有機系蓄熱材 | 過冷却現象が小さく、凝固点温度が低くて、潜熱量が多い | 凝固温度,過冷却度,潜熱量 |
液体洗浄剤 | 優れた洗浄力と起泡性・すすぎ性 | 泡立ち性,すすぎ性,洗浄率 |
塗料組成物 | FF性,粒子感,漆黒性が高い | FF値,漆黒性,粒子感 |
感熱記録体 | 色調差が小さく,高い記録濃度 | 色調差,記録濃度 |
【販売開始記念キャンペーン】
通常1ライセンスで1名利用可能なところ、今期ご契約の方は1ライセンスで2名までご利用頂けます。
※1ライセンスで2名までご利用できる期間は3か月間です。
※1ユーザライセンスの価格等、詳細につきましてはお問い合わせください。
- 【お問い合わせ・詳しくは】
混合物設計ナビ
マテリアルキュレーション(※)関連記事のご案内
- <新聞記事>
- 物材機構・富士通、データ不要で代替物性探索 材料開発向けシステム (日刊工業新聞 2022/11/24)
- 活躍の場広げる研究自動化 データ駆動で威力ケタ違い (日刊工業新聞 2023/01/05)
- <学術記事>
- マテリアルキュレーション支援システム:プロトタイプ
https://doi.org/10.51094/jxiv.246
(※)マテリアルキュレーションとは
分野横断的な知識探索を行い他分野の知見を材料開発に活用する手法です。
マテリアルズインフォマティクスで革新的な材料が得られず困っている方はお気軽にご連絡くださいませ。
なお、本手法は国立研究開発法人 物質・材料研究機構様と弊社で共同開発を行っています。
- [マテリアルキュレーションで出来ること]
- 他分野の知見を活用した材料設計
- 機械学習 代替データ 探し
- 機械学習予測モデルの解釈支援
- 自分野の知見を他分野に活用(用途探索)、等
- 【お問い合わせ】
問い合わせ先はこちら
分子シミュレーション『SCIGRESS V3』 製品紹介ショートセミナー(Webセミナー)
『SCIGRESS』の製品概要をご紹介する初心者向けショートセミナーです。
セミナー終了後は人数限定で個別相談会も実施します。お客様の研究テーマに向けた
『SCIGRESS』の活用についてご相談を承ります。
【開催日時】 | |
2023年3月7日(火曜日) | |
ショートセミナー | :10:00~10:30(接続確認: 9:45~10:00) |
個別相談会 | :11:00~12:00、14:00~15:00、16:00~17:00(3枠) |
製品詳細はこちら
<https://www.fujitsu.com/jp/scigress/>
分子シミュレーション『SCIGRESS V3』 操作トレーニング (基本編/応用編)(Webセミナー)
『SCIGRESS』の基本的な操作から実践的な使用方法まで実習形式でご説明します。
入力データの作成から計算の実行、結果の解析までご自身の手で実際に
操作いただくことで、効率よく使用方法を習得いただけます。
【対象】
基本編:SCIGRESS利用者、導入検討中の方は無料で参加可能
応用編:SCIGRESSプログラムサポート契約者、もしくは年間ライセンス契約者
【開催日時】 | ||
2023年3月14日(火曜日) | ||
09:30~11:15 | 分子軌道法(基本編) | (接続確認: 9:15~ 9:30) |
13:00~14:30 | 分子動力学法(基本編) | (接続確認: 12:45~13:00) |
15:00~16:30 | スプレッドシート(応用編) | (接続確認: 14:45~15:00) |
製品詳細はこちら
<https://www.fujitsu.com/jp/scigress/>
[ACD/Labsセミナーレポート]~研究DX実現に向けた自動化推進~
2023年1月27日(金)、エーエムアール株式会社様にご協力の元、「研究DX実現に向けた自動化推進」をテーマに、
ACD/Labsオンラインセミナーを開催しました。
エーエムアール社様からは、「Chemspeedによる研究開発の完全自動化及びデジタリゼーション」として、
研究業務における自動化とその課題、そして課題解決のためにChemspeedの具体的な事例などをお話いただきました。
富士通からは、「Chemspeedと連携したハイスループット実験管理:ACD/Katalyst D2D」として、
ACD/Katalyst D2Dによるハイスループット実験でのデータ管理の意義やワークフロー統合管理の重要性を講演しました。
当日は、通常セミナーを大きく上回る参加人数で、研究業務の自動化に関して高い関心がございました。
各セミナー終了後には、活発な質疑応答もあり、非常に有意義な情報を提供することができました。
ご参加いただいた皆様、改めましてありがとうございました。当日欠席された方にはアーカイブ配信も予定しております。
アンケートにお答えいただくと資料のダウンロードも可能ですので、まだの方はぜひご回答お願いします。
研究業務の自動化やデータ管理に課題をお持ちの方は、個別相談も承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
【研究業務における課題のアンケート結果:Top3】
①ルーチンな定型処理を自動化したい
②複数の分析手法や装置を単一のソフトウェアで操作したい
③データが複数あり煩雑な管理を解析したい
【関連製品】

ハイスループット実験支援ソリューションACD/Katalyst D2D
SCIGRESS V3.5をリリースしました(2022年12月23日)
<V3.5の機能追加・改良について>
- Windows11正式対応
- QuantumESPRESSO Car-Parrinello MD対応
- QuantumESPRESSO 計算設定画面の改良
- セル作成機能の改良
- スプレッドシートの分子閲覧機能の改良
<https://www.fujitsu.com/jp/scigress/>