最新Javaに対応したEnterprise Application Platform
~Jakarta EE 8、OpenJDK 11、MicroProfile 3を提供~

Javaは汎用プログラミング言語で、基幹システムで最も使われる言語です。Sun Microsystems社やOracle社が中心となり開発されてきましたが、近年はEclipse Foundationをはじめとするオープン・ソース・ソフトウェア(以降、OSS)のコミュニティーが中心となって開発が続けられています。クラウドネイティブ向けシステム技術に要求されるスピードは急速に高まり、短いリリースサイクルでの提供が開始されています。また、従来使われていたJava SE、Jakarta EE(Java EEの後継技術)に加え、マイクロサービス向けとなるMicroProfileなどの開発も行われています。
富士通では、OSSコミュニティーで提供されるEclipse GlassFish、OpenJDK、Launcherをベースとしつつも、エンタープライズシステムで求められる信頼性・運用性を強化したアプリケーションサーバー「FUJITSU Software Enterprise Application Platform(以降、Enterprise Application Platform)」を提供します。

Enterprise Application Platformとは

Enterprise Application Platformは、エンタープライズ用途で使用できるJavaのアプリケーションサーバーです。クラウドネイティブを指向し、短サイクルでリリースされるJavaに富士通の独自技術で信頼性、運用性を強化しています。また、24時間365日ワンストップの保守サポートと合わせ、お客様のデジタルトランスフォーメーションを支えます。

Enterprise Application Platformの特長

Enterprise Application Platformの特長を紹介します。

Enterprise Application Platformの特長

最新Javaによる高いオープン性

  • サーバーサイドで利用するJavaの標準フレームワーク、 Jakarta EE 8に対応します。
  • プログラミング言語Javaの標準仕様であるJava SEの、参照実装OpenJDK 11を提供します。
  • マイクロサービスアーキテクャー向けの規格、MicroProfile 3に対応します。

富士通のエンタープライズ機能

  • 起動・停止時間、レスポンス時間、生存通知など、アプリケーションの異常を監視します。
  • アプリケーションの異常終了を検知し、自動的に再起動して業務継続することができます。
  • 異常発生時のログ出力を強化し、トラブルの早期解決、安定稼働を支援します。

あんしんサポート

  • 数多くのシステムをサポートしてきたノウハウをもとに、24時間365日迅速なサポートをします。
  • 富士通が提供するGlassFishやOpenJDKなどのOSSにおける障害も含めてワンストップでサポートします。

Enterprise Application Platformの機能

Enterprise Application Platformで提供する機能を紹介します。

最新Javaによる高いオープン性

Enterprise Application Platformは、Jakarta EE 8互換である基幹システム向けのJavaアプリケーションサーバー(Eclipse GlassFishベース)、MicroProfile 3互換であるマイクロサービス向けの軽量Javaフレームワーク(Launcher)、および、それらの実行を支えるJavaランタイム(OpenJDKベース)を提供します。Enterprise Application Platformを利用することにより、既存のJava資産を有効活用しつつ、信頼性の高いクラウドネイティブアプリケーションを運用することができます。

Jakarta EE 8

サーバーサイドで利用するJavaの標準フレームワーク、Jakarta EE 8に対応します。本製品では、Jakarta EE 8互換である基幹システム向けのGlassFishを提供します。GlassFishはオープン技術のEclipse GlassFishをベースに、基幹システム構築実績で培った高信頼・高性能技術を付加価値として提供した、トラブルに強いアプリケーション実行環境です。また、HTTP/2、JAX-RS拡張(サーバー送信イベント、リアクティブ・クライアントAPI)、セキュリティAPI(認証・認可のオープン仕様)などの追加により、アプリケーションのモダナイズが可能になります。

OpenJDK 11

プログラミング言語Javaの標準仕様であるJava SEの参照実装OpenJDK 11を提供します。本製品では、OpenJDK 11に富士通のエンタープライズ機能を追加して提供します。OpenJDK 11では、Unicode 10のサポート(JEP327)、HTTP Client(JEP321)、varを用いた型推論(JEP323)、TLS1.3のサポート・暗号・署名機能の強化(JEP332)などの機能が追加されています。開発生産性向上、セキュリティ強化などにより信頼性を向上することができます。

MicroProfile 3

マイクロサービスアーキテクチャー向けの規格、MicroProfile 3に対応します。本製品では、MicroProfile 3互換の実装であるLauncherを提供します。Launcherは、メモリーフットプリント・起動時間を短縮した、コンテナ環境での利用に適した軽量サーバーです。MicroProfile 3にはマイクロサービスに必要となるAPIが定義されており、利用者は高信頼で運用性の高いアプリケーションを構築できます。また、特定ベンダーに依存しないプログラミングモデルを採用しているため、複数ベンダーのランタイムで動作する移植性の高いアプリケーションを作成できます。

富士通のエンタープライズ機能

プロセスの監視、自動復旧

アプリケーションの起動・停止時間、レスポンス時間、生存通知などの情報を取得して様々なアプリケーションの異常を監視する機能と、アプリケーションの異常終了を検知した場合は自動的に再起動して業務を継続する機能を提供し、お客様システムの安定稼働を支援します。

モニターロギング

異常発生時のログ出力機能を強化するとともに、一定間隔で特定ログを出力する機能を提供します。トラブルの未然防止・早期解決を支援し、お客様システムの安定稼働に貢献します。

クラスタサービス連携

クラスタサービス連携機能を利用し、あらかじめ業務運用中のサーバーと同様の環境を備えた待機サーバーを準備しておくことで、業務運用中サーバーが故障した時に待機サーバーへ業務を引き継ぐことができます。

あんしんサポート

数多くのシステムをサポートしてきたノウハウをもとに、24時間365日迅速なサポートをします。富士通が提供するGlassFishやOpenJDKなどのOSSにおける障害も含めてワンストップでサポートします。

OSSコミュニティーに参画し機能開発、対応スピード向上

OSSコミュニティーに参画することで、新機能の開発スピードや品質の向上を目指します。

Jakarta EE

富士通は 設立当初からワーキンググループ内に設置されている3つの「ステアリング委員会」「仕様策定委員会」「マーケティング委員会」に、最も権限があるストラテジックメンバーとして参加しています。仕様策定に関わることで製品のサポート対応におけるスピード向上を図ります。

OpenJDK

OSSコミュニティーに参加し、障害修正をコミットしています。富士通で検出したものはいち早く修正したうえで、OSSコミュニティーにフィードバックし、OSSへの早期取り込みを支援しています。

MicroProfile

マイクロサービス向けに特化した仕様をマルチベンダーで標準化をしています。富士通は仕様の策定に参加し、実装をOSSで公開しています。

アプリケーションサーバーの製品ラインナップ

富士通では、お客様のニーズにあわせてJavaアプリケーションサーバーのラインナップを2製品ご用意しています。

最新技術へのタイムリーな対応

Enterprise Application Platformで対応します。クラウド・デジタル時代のニーズに対応するため、最新のJava技術にいち早く対応し、マイクロサービスや最新規約のOSS利用に向けて、短サイクルで最新技術を提供します。

長期間の互換性維持

Interstage Application Serverの提供を継続することで対応します。長期サポートや互換性を重視したエンハンスを行い、お客様の従来資産の継続利用や長期安定動作を支援します。

今後の展開

Enterprise Application Platformの開発チームでは、機能開発や障害修正、OSSコミュニティーへの機能提案を続けています。最新技術への早期対応・早期提供を目指し、お客様のシステム、業務アプリケーションの安定稼働を支えます。

製品情報

Enterprise Application Platformの製品体系や動作環境、価格、サービス&サポートなどの詳細情報は下記の製品ページをご覧ください。

2020年10月1日

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