メインフレームとオープンサーバとの連携

リアルタイムDBレプリケーション

基幹データの"鮮度"へのニーズ

メインフレームを中核とする企業情報システムにおいては、業務の効率化や迅速な意思決定を図るために、メインフレームで生成されるデータを関連する取引先あるいは支所・支店へ、いち早く公開することが重要になってきています。

これまでは、メインフレームで生成される受注、売上、在庫、取引といったデータは、一旦バッチ処理を経て、取引先や関連部署へ公開されることが多く見られました。それでは公開されるデータは、どうしても半日遅れ、一日遅れのデータとなってしまいます。
そこで、メインフレームで一元管理しデータの高信頼を保ちつつ、もっと高鮮度のデータを関係部署に公開したいというニーズが高まってきました。

リアルタイムDBレプリケーション

当社ではこのようなニーズに応え、できるだけデータの同一性を保ちつつ、メインフレームのDBのデータをオープンのDBへ反映するソリューションを提供しています。これを、当社では、“リアルタイムDBレプリケーション”と呼んでいます。
当社のリアルタイムDBレプリケーションには、以下の特長があります。

  • レプリケーションはシステムが自動的に実施。データ抽出や反映のためのアプリケーションの作成は不要。
  • メインフレームのオンライン業務に影響を与えずオンライン運用中にレプリケーションができる。
  • メインフレーム固有のDB(NDB,VSAMなど)をサポート。
  • オープンサーバのDBからメインフレームのDBへのレプリケーションも可能。
  • トランザクション技術を使い、マスタDBの最新データを矛盾なくレプリカDBに反映。

当社の、リアルタイムDBレプリケーションでは、以下のDBの組み合わせをサポートしています。

  • メインフレーム側: NDB、VSAM、Symfoware、一般データセット
  • オープンサーバ側: Symfoware、Oracle、SQL Server

リアルタイムDBレプリケーション事例 ~ 製造業 ~

基幹データの即時活用を行ったお客様の事例です。
このお客様では、発注EDIシステムを使って部品調達を行っています。このシステムでは、メインフレームでのバッチ処理で一括更新していたため、提供される在庫データは1日2回でした。そこでもっと早くリアルタイムな情報が欲しいと取引先から要望されていました。

そこで、リアルタイムDBレプリケーションの技術を使って、リアルタイムなデータの提供を行い、Webブラウザからこのデータを取れるようシステムを構築しました。以下はお客様の声です。

「取引先はこのデータを参照して通常処理を行うため、ホストの稼動状態に関係なく、24時間レプリカDBを利用したサービスを受けることが可能となりました。また、データ抽出のためのアプリ開発は不要で新システムが構築できるため、資産移行から3ヶ月弱で本稼動にこぎつけました。ダウンサイジングを選択した場合とは比較にならないほど短期間で構築できました。」

事例の詳細は、発注業務のリアルタイム性の追求をご参照ください。

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