デジタルマーケティングコラム

費用対効果の“モヤモヤ”を吹き飛ばせ
今さら聞けない「DSP広告」とは?
- 後編 -

インターネット広告の配信に取り組んでいる企業では、いざDSP広告を配信しても思うように「見込み顧客情報がなかなか獲得できない」「配信当初の効果が持続できず頭打ちになる」といった悩みを抱えるケースが多くあります。なぜ、DSP広告の施策がうまくいかないのでしょうか。DSP広告を活用する企業が直面しやすい「課題」について分かりやすく解説します。

DSP広告配信におけるポイントは基幹データ連携

DSP広告配信においてより高い成果を出すためには、利用するデータの『量』と『質』が重要になります。量については、DSP広告のデータベースに大量のデータが存在し、担保されている一方で、質の高いデータについては、企業内に存在することがほとんどです。すなわち、『基幹データ連携』が成功のポイントです。基幹データを使うことで、たとえば「旅行サイトをよく訪れる」ユーザー層の中からさらに「自社のサービスを利用したことがある」ユーザーに絞るなど、より高精度にターゲティングできるようになります。よって、企業が保有する基幹システムの中にあるデータを活用するために、マーケティング部門は、情報システム部門と密に連携する必要があります。

うまくいかない要因は「部門間の壁」

実際に現場の担当者が抱える悩みをヒアリングした結果、部門間での連携がなかなか上手くできていないという実態が浮き彫りになりました。まず、マーケティング部門にヒアリングすると、「効果を高めるべく、自社で保有している基幹システムのデータを活用したいがどのようなデータが使えるのか分からない」という悩みが多く、一方で、情報システム部門からは「マーケティング部門から自社で保有している基幹システムのデータを活用したいという相談を受けるが、どのデータを連携し、どうしたいのか具体的な話が出ないので対応に苦慮している」という声が多くみられました。このような声から、両部門ともインターネット広告の効果を最大化させるためには、デジタルマーケティングツールを利用して、基幹データと連携させることが重要課題であるという共通認識を持っているものの、何から取り掛かればよいのかというフェーズでまず躓いている状況が多いことがわかります。

部門間での連携が課題

この状況を詳細にひも解いていくと、両部門の異なるミッションが要因であることが見えてきます。マーケティング部門の優先課題が『認知や売上拡大』であることに対し、情報システム部門は『システムの安定運用』を最重要視しています。マーケティング部門は売上を伸ばすためベンチャー企業などが開発・提供する新しい仕組みやツールにとても敏感です。一方、情報システム部門は安定性や信頼性を重視しており実績の乏しいツールの採用に積極的ではありません。そうしたミッションや意識の違いが両部門間に壁として立ちはだかっているのです。

異なるミッションから生じる部門間の壁

基幹データとの連携で広告効果を引き上げるためには?

マーケティング部門と情報システム部門がタッグを組み、ターゲットユーザーの解析に基幹システムのデータを活用した場合、数か月での取り組みでもクリック単価を40%引き下げることに成功した例もあります。

では、「基幹データ連携」とは具体的には何を指すのでしょうか。また、広告配信で確実に成果を出すためのポイントとは…。

富士通の社内実践を踏まえた、“AI分析と基幹データ連携で2.5倍の見込み顧客情報獲得 富士通が創り出すインターネット広告のトレンド”で解説します。

2018年9月27日

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