「誰もが活躍できる社会を創り、働くことと暮らしを、もっと豊かに彩れる世界へ」これは富士通のWork Life Shiftが掲げるビジョンです。社会が大きく変革する中で、富士通をはじめ多くの企業が働き方や働く環境について再考しています。コミュニケーションツールやテレワーク環境の整備のようにITソリューションを提供する前に、「働きがい」や「理想の働き方」といった働くことへの理解を深めることが大切ではないでしょうか。 インスピラボでは、そういった理解や共感を提案にのせることで、従来とは違う未来に向けた提案ができる、という仮説をもって活動を進めています。
今回インスピラボでは、「個人の幸せが企業の成長につながる」をテーマに、「幸せに働くためのインスピレーション」というタイトルで、世界の価値観や、文化・制度といった働き方をリサーチしたレポートを公開しました。デンマークやオランダ、シンガポールといった幸福度の高い国の価値観や働き方を調査し、幸せに働くためのヒントを探索した内容となっています。
インスピラボ Report2023 「幸せに働くためのインスピレーション」の公開

インスピラボ Report2023
「幸せに働くためのインスピレーション」の公開
掲載日 2023年6月22日
インスピラボReport2023「幸せに働くためのインスピレーション」
- 注:18.4 MB/33pages
上記のファイルはPDF形式で作成されており、ダウンロードで見開きで、ご覧いただけます。Adobe Acrobat Readerが必要です。
ドキュメントやフィールドリサーチ、インタビューといった多角的な視点からインスピレーションを探索
レポートは以下のような目次となっており、忙しい方はEXECUTIVE SUMMARYを読むだけで要点を知ることもできます。
目次
- 1:EXECUTIVE SUMMARY
- 個人の幸せが企業の成長につながるというテーマに対する3つの提言
- 2:DATA REPORT - 各国の比較から見る日本の特徴
- 世界幸福度調査や仕事や組織で働くことへの意識調査といった世界規模の調査からみる日本の特徴や働く人の幸せに対する課題
- 3:DOCUMENT RESARCH - 各国の価値観・制度・文化からのインスピレーション
- デンマーク、オランダ、イスラエル、アメリカ、シンガポールといった国を対象に、価値観・文化・制度の視点から幸福度の背景を探索
- 4:INTERVIEW - 有識者インタビューからのインスピレーション
- 幸福の測定、文化の違いを踏まえた幸福感や幸福学と企業文化の視点から馬奈木俊介氏、唐澤真弓氏、前野隆司氏にインタビュー
- 5:FIELD RESEARCH - フィールドリサーチからのインスピレーション
- 幸福度が高く価値観や文化に学びが浸透しているデンマークの森の幼稚園、フォルケホイスコーレを日本で体験
「幸せな働き方」をテーマに未来の物語を描くワークショップを開催
インスピラボではレポートをインプットトークとしたワークショップも開催しています。
世界の幸せの価値観や働き方に関する新しい視点を提供することで参加者のインスピレーションを刺激し、参加者ひとりひとりが働き方に対する課題を捉え直した後で、Chat AIと共創し未来の物語(ショートショート)をつくり出します。ワークショップを通し、参加者が自分自身の思考と対話を繰り返すことで、自分にとって大切なことや目指したい未来への意思とヒントをみつけることができます。
2023年5月にワークスタイリング八重洲ミッドタウンで開催したワークショップでは、様々な企業・職種の方に参加頂き、参加者の方それぞれの視点でショートショートを創作しました。ワークショップ後のアンケートで、「ワークショップでキーワードをだしてAIを使ってショートショートを書くことでこんな文章ができるんだと驚きました。」などの声や、イベントの満足度についても参加者全員が「とても満足」と回答するなど、大好評の内容となりました。

幸せを軸にしたキャリアデザインや新しい働き方を実践するきっかけに
インスピラボは活動の1つの軸として「ヒトの価値観の変化に着目した未来洞察研究」を2018年より続けており、これまで先進的な生活をしている生活者の価値観に着目したレポートを150本以上開発し、社内の事業部やお客様とのワークショップの場で提供してきました。
今回インスピラボ Report2023「幸せに働くためのインスピレーション」を制作したインスピラボ研究員の前島、齋藤、宮入、三柴は、レポートに込める想いを以下のように話しています。
「私は今日本に住んでいて、日本の普遍的な価値観の中で生きていますが、一方、変革や多様性が求められる今、新しい価値観に変える必要がある場面にも遭遇することがあります。そのような時に、制度や文化をどのように変革し、価値観を更新していく必要があるのか、そのようなヒントを沢山発見できたと感じています。本レポートを元に、みなさんと議論をスタートできたらと考えています。」(前島)
「従来日本を中心にリサーチしてきた未来の発想につながる新しい価値観の探索を、世界にまで視点を広げることで、良い意味で自分たちの前提が覆され、今後の日本でも参考になるような価値観や事例を発見できたと感じています。人生100年時代を見据えた働き方としても、幸せを軸にしたキャリアデザインが今後ますます必要になってくると感じており、レポートを読んで頂いた方にも自分自身の働き方や組織の姿について考えて頂くきっかけになれば嬉しいです。」(齋藤)
「いち社員として、一人ひとりが幸せに働くためにどのような工夫を重ね行動していくことが必要なのか考え、自分にできることの1つとしてこのレポートを作成しました。」(宮入)
「今回、初めて知る概念や施策もありました。言葉だけで実感できない面もあると思います。よりよく働けるようにしたいと関心を持って読んでくださった皆さんには、ぜひ施策を実践したり、価値観を体験する場に出向いたりして、自分なりの実感を得て、『働く幸せ』に生かしていただけたら嬉しいです。」(三柴)
フィールドワークを通しプロジェクトメンバーひとりひとりの
体感を大切に調査を実施
プロジェクトメンバー
富士通 デザインセンタ― フロントデザイン部
- 前島 朱里
- 宮入 麻紀子
- 三柴 加奈子
- 齋藤 由佳
- 部署名・肩書は取材当時のものになります。
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