デザイナーの枠を超えた役割も自分たちで行い、また、関係各部との交渉を経て完成したアプリ「フラッグバーガー!!!」は、目標を超える利用者を獲得。SNS等を通じて多くの好意的なコメントが寄せられました。最後に、このプロジェクトで得たものとプロジェクトを経験したメンバーの思い描く「これから」を伺いました。
中部: プロダクトやUI等多様な役割の同世代デザイナーと活動できる貴重な経験でした。今回作ったアプリは『自分の軸を見つめ直し、明確にすること』を後押しするもので、その軸に基づいた判断と行動は充実した毎日に繋がると考えています。私自身もデザイナーとして、また、1人の人間として、自分の軸を大切に貫いていきたいと思います。
飯嶋: これまでサービスやUXデザインを提案してきましたが、実際に運営する側になってより良いサービスを提供するためには今までの提案では不足している点があることを学びました。また、本心や悩みを社外に発信することは継続したいなと思います。以前はこのような本心や悩みを発信することはあまりなかったので、富士通のデザイナーとしての観点に興味を持ってもらったり共感してもらえたのは大きな発見でした。
内田: 同世代のデザイナー同士で集まって仕事をする機会はほとんどないため、とても良い経験でした。知識や考え方など、互いの強みを生かして本プロジェクトに取り組めたことで、自分に足りない部分などに気付けたり、学びのモチベーションを得られる機会にもなりました。この機会を成長のチャンスとして活かしていきます。
鈴木: 現在CXに関わり、人間の内面の価値観を捉えてサービスに昇華することを目指してデザインしています。このプロジェクトは人間の価値観、内面を探るものだったと思っています。我々世代が抱えている悩みや声をきちんと実感できたことに大きな意義を感じています。
南澤: 特に上司からチェックがあるわけでもなく、『なにをしてもいい』というスタンスのプロジェクトが経験できる教育プログラムは本当にすごいと思います。クライアントもなく、自由にできるというのは、自分達の実力と信念が浮き彫りになると実感しました。一人前の社員として迎えてもらう前の通過儀礼のような、振り返ると、そんな意義があったように思っています。