学園全体の情報戦略部門を設置
ICT基盤のクラウド化と働き方改革を推進
富士通のUnified-Oneのコンセプトと学園構想が合致し、パートナーシップを強化

学校法人 常翔学園 様 外観

学校法人 常翔学園 様
導入事例


常翔学園では、運営する3大学、2高校、2中学におけるICT運用の最適化に向けて、学園の情報部門を改組し、2017年4月に学園本部に「ICT連携機構」を設置しました。それに合わせて「Unified-One アカデミッククラウド(以下、アカデミッククラウド)」を中心としたハイブリッドクラウドを基盤に、各学校のシステムの集約を進めるとともに、働き方改革の実現に向けた次の一歩を踏み出そうとしています。

[ 2019年7月掲載 ]

【導入製品・ソリューション】
業種: 文教
製品・ソリューション: FUJITSU Server PRIMERGY RX2530 M4新規ウィンドウが開きます
FUJITSU Notebook LIFEBOOK U938/T新規ウィンドウが開きます
FUJITSU 文教ソリューション Unified-One 学修支援 CoursePower新規ウィンドウが開きます
FUJITSU 文教ソリューション Campusmate-J新規ウィンドウが開きます
FUJITSU 文教ソリューション Unified-One アカデミッククラウド
FUJITSU 文教ソリューション Unified-One 統合データベース新規ウィンドウが開きます
FUJITSU 文教ソリューション iLiswave-J新規ウィンドウが開きます
FUJITSU 文教ソリューション Musetheque新規ウィンドウが開きます
FUJITSU 文教ソリューション Unified-One 統合ID管理新規ウィンドウが開きます
【課題と効果】
1 学園全体の情報システムのコスト最適化を目指し、学園共通の情報システム基盤と管理体制を構築したい パブリッククラウドで各種情報システムの共通基盤を構築し、学園全体の情報の可視化と共有を実現
2 災害時にも授業を継続できるようBCP対策を実現したい 広島国際大学では「CoursePower」のライセンスを拡張し、場所を問わない学習環境を提供

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導入の背景

さらなるICT活用を目指し学園のIT組織を改組

 学校法人常翔学園は1922年に創設した関西工学専修学校にルーツを持ち、現在では大阪工業大学、摂南大学、広島国際大学の3大学のほか、2高校、2中学を擁し、総勢で約23,000人以上の学生・生徒が集う総合学園です。

 現在は2022年の学園創立100周年に向けた基本構想「J-Vision 22」のもと、「連携」「戦略」をキーワードに、より透明性の高い経営を推し進め、「質」「量」ともにバランスのとれた魅力ある教育の実現に取り組んでいます。

 2017年4月に学園の情報部門全体を改組し、学園本部にICT連携機構を設置しました。ICT連携機構 部長の正司久博氏はその背景をこう振り返ります。

学校法人 常翔学園 ICT連携機構 部長 正司 久博 氏の写真
正司 久博
学校法人 常翔学園
ICT連携機構
部長

 「それぞれ特色のある教育を実践する3大学の独自性は維持しながら、情報システムに関連する職員の働き方やコストの最適化を目指し設置しました。そのため各大学の情報センターは残し、その室長をICT連携機構の課長が兼ねるようにするとともに、係長以下の職員を各大学の情報センターに配置し、各拠点で業務を行なっています。IT組織の改革に当たって重要な役割を果たしてくれたのが富士通のフィールド・イノベータです。問題点や課題を洗い出してもらいながら一緒に整理していきました」

導入のポイント

Unified-Oneコンセプトに共感

 一方でシステムの最適化に向けて学園では、学園内の各種事務系システムの基盤として、富士通が提供するパブリッククラウドサービス(IaaS)であるアカデミッククラウドとオンプレミスの基盤を組み合わせたハイブリッドクラウドを構築しました。

 「もともと、レガシーシステムからオープン系へシフトする時代に富士通に深く関わってもらった頃から、さまざまなICT活用が加速し始めました。そうした中、2017年のリプレース期に合わせて、一部はオンプレミスの環境を残しながらも、クラウドシフトを進めたのです。アカデミッククラウドを採用した理由は、長期契約による無理のないコストや安心感です。また、教育・研究・経営に新たな価値をもたらす『これからの大学ICT』を実現するという、富士通のUnified-Oneコンセプトも学園の目指すところと合致していました」(正司氏)

導入の効果

ハードのリプレースが不要に
BCP対策や情報共有も加速

 現在、図書館情報システム「iLiswave-J」をはじめとした各種システムがアカデミッククラウド上で稼働しており、2019年度中に人事給与システムなどの稼働も予定しています。「これまでは5年に1回ハードウェアのリプレースが必要でしたが、これからはそのことを考えなくてもよくなったので、コスト面でも効果は大きいですね」と正司氏は話します。

 また同じくアカデミッククラウド上に構築している教職員情報共有サイトでは、教職員の誰でも情報提供できるようにしたことで、学園全体の動きの情報の可視化と共有が進みました。

 さらに広島国際大学では、2018年の西日本豪雨での影響によって、一時的に授業を行えない事態に見舞われましたが、学修支援システム「CoursePower」を利用して、学生の自宅学習を実施しました。

 「広島国際大学では、災害をきっかけに限定していたCoursePower利用ライセンス数を無制限に変更し、場所を問わない学習環境を確立しました。災害時であっても学生たちが授業を受けられるようにするというのは学園設置学校に共通した課題ですので、現在、各大学にBCP対策を促しているところです」(正司氏)

常翔学園 事務系ICT システム環境 概要図

今後の展望

働き方改革推進に向け富士通とパートナーシップを強化

 今後、常翔学園ではアカデミッククラウド上へのシステムの集約をさらに進めるとともに、教職員のモバイルノートPC活用など、さらなる働き方改革に注力していきます。既に富士通が提供する「働き方改革ワークショップ」を活用し、学園全体の働き方改革実現に向けて一歩を踏み出しています。

 「他社と違って富士通のメンバーは、単なるシステム提案にとどまらず、大学の未来を考えるためのビジョン策定の提案や、教育サポートに対してのビジョン提言など、顧客視点での提案をしていただき、感謝しています。働き方改革にICTは切っても切れませんので、具体的な施策が固まったら、そこでも富士通に協力してほしいと願っています」と正司氏は話し、働き方改革の実現に向けて、富士通とのパートナーシップのさらなる強化への期待を語ります。

[ 2019年3月取材 ]

正司 久博氏 写真

【学校法人 常翔学園 概要】
所在地 〒535-8585
大阪府大阪市旭区大宮5-16-1
教職員数 1,787名(2018年5月1日現在)
学生・生徒数 23,329名(2018年5月1日現在)
概要 3大学、2高校、2中学に学生・生徒約23,000人が集う総合学園である常翔学園では、96年の蓄積と、卒業生約29万人のネットワークを力に、2022年の創立100周年に向けて、次の日本を創る総合学園としてさらなる成長を目指しています。
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【導入事例(PDF版)】

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