Torx : 富士通

製品概要

Torxは、創薬プロジェクト全体の業務管理やチームによる共同作業を支援するコラボレーションプラットフォームです。本製品は、低分子化合物の探索・設計のためのソフトウェアを手掛けるCresset社と、リアルタイムなワークフロー追跡アプリケーションを提供するTorx Software社によって共同開発されました。両社の技術を組み合わせることで、プロジェクトの進捗状況を一目で確認でき、情報をスムーズに管理・共有できる、低分子創薬のための最適なプラットフォームを実現しています。

製品詳細

重要な情報を集約した環境で化合物のデザインを行い、合成と試験の最初から最後までをリアルタイムに追跡し、分析結果を次のデザインに活用する環境を提供します。

デザインの意思決定に重要な情報の集約（Torx Design）

Torx Design は、プロジェクトに必要なデータを画面に配置する環境を提供し、十分な情報に基づいた分子デザインの意思決定を支援します。

化合物の各種プロパティや 3 次元構造等、様々な情報を配置したデザイン環境を構築します。
デザインの編集に応じて、迅速にプロパティや 3D ビューアが更新されます。
ライブ共有セッションにより、リアルタイムにデザインの共有・フィードバックを行えます。

合成における進捗やリソースの管理（Torx Make）

Torx Make は、各化合物の合成に関する概要（担当者や優先順位、ステータス、予定日等）を可視化し、プロジェクト全体の合成状況を一括で管理します。

プロジェクト全体の合成状況を直感的なカンバンシステムでリアルタイムに追跡します。
合成の依頼や担当者・優先順位の変更が容易に行えます。
権限や共有範囲の設定により、CRO との安全な情報共有が可能です。

試験のスケジュール設定や進捗管理（Torx Test）

Torx Test は、合成チームとアッセイチームを1つのプラットフォームで結び、テストプロセスの管理負担を軽減します。

試験のセットを予め登録することで、合成された化合物についてシームレスに必要な試験を依頼できます。
プロジェクト全体のリアルタイムな試験依頼のステータスを確認可能です。
化学者が利用可能な全ての試験リストを表示・管理します。

次のデザインに活かすための分析（Torx Analyze）

Torx Analyze は、得られたデータを分析し、立てた仮説に対する重要な結果を記録することで、次のデザインにインスピレーションを与えます。

複数のデータソースからのデータを１つのテーブルに集約します。
活性や物性データを分析し、重要なトレンドや関連性を可視化します。
お客様のデータをカスタマイズ可能なプラグインにより可視化して共有することができます。

研究者のこのような悩みを解決

課題 1	化学者のデザイン背景や意思決定の経緯が把握しづらい。
解決 1	デザイン単位で仮説やコメントを記載できるため、共有や確認が容易です。

課題 2	CRO に業務を委託する際の情報セキュリティに不安がある。
解決 2	アクセス権限を設定できるため、表示される情報を管理できます。

課題 3	進捗を報告するための書類作成に時間を取られる。
解決 3	リアルタイムの進捗状況・結果を共有できるため、書類作成の時間を削減できます。

課題 4	どの担当者の手が空いているかが分からない。
解決 4	化合物一覧を担当者でフィルタリングすることで、アサイン状況を一目で把握できます。