Fujitsu Enterprise Postgres 16 リリース
PostgreSQLインサイド
富士通のデータベース「Fujitsu Enterprise Postgres 16(以降、Enterprise Postgres 16)」の製品概要をご紹介します。
Enterprise Postgres 16 ご紹介
Enterprise Postgresは、PostgreSQLを拡張し、セキュリティ、性能、信頼性を強化したデータベースです。開発当初より、堅牢な運用性が求められるミッションクリティカルに対応するため、さまざまな機能を提供してきました。また、DX(デジタルトランスフォーメーション)においては、オンプレミス、クラウド、エッジなどさまざまなプラットフォームを併用するハイブリッドな環境や、マルチクラウドでシステムを稼働させたいといった要件が増加しており、そのような環境が抱えるセキュリティや運用性の課題にも取り組んでいます。
Enterprise Postgresでは、これまで運用管理作業の効率化や管理作業の負荷軽減を実現する「オペレーター」や、データへのアクセス制御の設定を支援する「機密管理支援機能」を提供してきました。Enterprise Postgres 16においても、ldap2pgとの連携をサポートし、セキュリティをさらに強化しています。
ldap2pgを利用したLDAPサーバによるユーザー管理
PotgreSQLは、LDAPサーバでユーザー認証できますが、利用する際はあらかじめデータベースサーバに対応するロールを作成しておく必要があります。ldap2pgを利用することによって、LDAPサーバに登録されているユーザーとEnterprise Postgresのロールを同期することができるため、データベースサーバのロール作成を自動的に行うことができます。これにより、LDAPサーバでロールを一元管理することができます。
LDAPサーバに登録しているユーザーとEnterprise Postgresのロールは、これらのマッピングを定義したldap2pg.ymlに基づいて、ldap2pgコマンド実行時に同期されます。ldap2pg.ymlに定義されたロールがEnterprise Postgresに存在しない場合には作成され、ldap2pg.ymlに定義されていないロールは削除されます。LDAPサーバと連動しないデータベース管理者のロールのように、更新または削除されると困るロールは、そのことをldap2pg.ymlに設定することで、同期対象から除外することができます。
Enterprise Postgres 16の機能
以下の図は、Enterprise Postgres 16が提供する機能の一部です。Enterprise Postgres 16では、周辺OSSとして新たにldap2pgを同梱しています。また、監査ログ機能の性能劣化を防ぐ強化を実施しました。
PostgreSQL 16の「論理レプリケーションの改善」については、富士通がPostgreSQLコミュニティーに提案し、コミットされた機能が取り込まれています。以下では、これらの機能を提案/開発した富士通の技術者が機能を詳しく解説しています。
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Enterprise Postgresは、PostgreSQLコミュニティーに参画しながら、今後もミッションクリティカルに向けた機能強化を続けています。DXの実現に向け、Enterprise Postgresの利用をご検討ください。
2024年10月9日更新
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