イメージバックアップソフトウェアSystemcastWizard Professional
よくあるご質問(FAQ)回答一覧
製品概要
- どのような環境で使えますか?
- 動作環境で詳しく説明しています。ご参照ください。
- 技術的特長は何がありますか?
- ディスクまたはパーティションのバックアップでは、ファイルシステムの種類を判別し、使用データのみを対象とすることができるため、短時間で作業が行えます。また、同時に圧縮も指定できるので、保存するディスクを無駄使いしません。
V5.0以降で採用しているWindows PEでは、32ビット(または64ビット)のネイティブアプリケーションを使用することで、多くのデータを処理できるため、高速かつ効率的にディスク操作を実行します。
また、マルチキャストパケットを使用した「Systemcast方式」でデータ転送を行うため、クライアント台数が多い環境であっても短時間で全クライアントのセットアップができます。 - ライセンスの考え方を教えてください。
- 管理サーバ1台につき、管理サーバ用ライセンスが1つ必要です。管理対象となるマシン1台につき、ターゲットコンピュータ用のライセンスが1つ必要です。ターゲットコンピュータ用のライセンスは、管理対象となるマシンの種類によって異なります。
- バックアップ/リストアにはどのくらい時間がかかりますか?
- 1GBの使用領域を約1~2分でバックアップ/リストアします。
上記は物理マシンに対してバックアップ/リストアをおこなった場合の参考値です。サーバ/クライアント性能、ストレージ/OSの種類、ネットワークの状態、バックアップ/リストアのオプション指定などにより、処理時間は変化します。記載の数値を保証するものではありません。 - 夜間に自動でバックアップ/リストアはできますか?
- 可能です。
バックアップ/リストアのバッチを予約リクエストとして保存してください。作成された予約リクエストのリクエストIDをScwTExec.exeコマンドのパラメタとして指定し、Windowsのタスクスケジューラ等のスケジュール実行ソフトウェアに登録してください。
ScwTExec.exeコマンドの詳細についてはユーザーズガイドを参照してください。 - Linuxをバックアップ/リストアできますか?
- できます。以下のファイルシステムについて、使用域のみを対象にしたバックアップ/リストアに対応しています。サポート済みの製品バージョンや対象OSについては、動作環境の対象OSを参照してください。
- EXT2
- EXT3
- EXT4
- XFS
- Btrfs
仕様
- OSやアプリケーションのライセンス管理を行う機能はありますか?
- OSやアプリケーションのライセンス管理を行う機能はありません。ライセンス管理はお客様の責任となります。予め使用台数分のライセンスを購入/管理して利用していただくことが前提となります。
なお、OSのライセンスについては、OSの種類、プレインストールされているOS、ボリュームライセンスでインストールしたOSで、ライセンスの扱いが異なりますので確認が必要です。 - SystemcastWizard Professionalは同一セグメント上に2台入れてはいけないのでしょうか?
- システム構成/運用が複雑になるため、同一セグメント上に複数のデプロイメントサーバを設置することは推奨しておりません。複数台のデプロイメントサーバを設置する場合、以下の留意事項をご確認ください。
- DHCPサーバについて
SystemcastWizardの「簡易DHCPサーバ」以外のDHCPサーバがネットワーク環境に存在する場合、全てのデプロイメントサーバで簡易DHCPサーバを使用しないでください。簡易DHCPサーバを使用する場合は、全てのデプロイメントサーバで簡易DHCPサーバを使用し、使用するIPアドレスの範囲を重複させないでください。DHCPサーバは、いずれのSystemcastWizard Professionalのデプロイメントサーバとも異なる別のサーバで動作させる必要があります。また、「アサインIPモード」を「ノンアグレッシブモード」に指定してください。 - 管理対象とするターゲットコンピュータについて
管理対象とするターゲットのコンピュータは複数のデプロイメントサーバに登録しないでください。 - デプロイメントサーバについて
複数のデプロイメントサーバで、使用するマルチキャストIPを重複させないでください。重複した場合、マルチキャストリストアが失敗する場合があります。
- DHCPサーバについて
- DHCPサーバは必須でしょうか?
- デプロイメントサーバの運用には、OSのDHCPサーバかSystemcastWizard Professionalの簡易DHCPサーバのいずれかが必須です。
- マスタのOS/アプリケーションを一括配布する際に、各クライアントの固有情報(IPアドレスなど)は自動的に設定できますか?
- OSの「コンピュータ名」とIPアドレスなどの「TCP/IP設定」の個別設定が可能です。
ただし、個々のアプリケーションで個別のIPアドレスを管理している場合などは対象となりません。このようなアプリケーションを利用する場合は、そのアプリケーションをインストールしない状態でバックアップし、一括配布後にアプリケーションをインストールしてください。 - 差分バックアップは可能でしょうか?
- 差分バックアップには対応しておりません。
- WANを経由してクローニングできますか?
- WAN経由のクローニングは対応しておりません。WAN接続では十分な帯域を確保することができない可能性があるため、運用にあたっての性能が出せない場合があります。
- 他社製マシンでの動作をサポートしていますか?
- 動作を検証した上でご判断ください。
同じPC/AT互換機という意味では富士通製も他社製も大きな違いはありませんが、SystemcastWizard Professionalはハードディスク、ネットワーク、OS起動モードに依存する部分があるため、富士通製マシン以外での動作を検証していません。
他社製マシンに対して利用できるかどうかは、お客様により実際に動作を検証した上でご判断頂く必要があります。 - クラスタ構成での動作に問題はありませんか?
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- サーバ機能のインストールについて
SystemcastWizard Professionalのサーバ機能はクラスタ構成(フェールオーバ機能)には対応しておりません。 - バックアップ/リストア対象のシステムがクラスタ構成である場合について
SystemcastWizard Professional V5.0L50以降の製品において、Windowsサーバーのフェールオーバークラスターで構成されたシステムディスクのバックアップ/リストアをサポートしています。
サポートOSはバージョン、レベルごとに異なります。詳細については、動作環境の対象OSを参照してください。
また、ご利用方法について、ユーザーズガイドを参照してください。
PRIMECLUSTER環境については、ご利用の環境情報(構成やV/L等)を確認させていただき、対応可否を確認させていただきます。製品を購入された際の販売会社、または当社の担当営業・SEにお問い合わせください。
その他、独自のファイルシステムを使用しているクラスタリングソフトウェアのバックアップはできません。
- サーバ機能のインストールについて
- 無線LANを経由したデプロイメントに対応していますか?
- 無線LANには対応しておりません。(PXE起動やWake on LANを利用するための規格が無線LANデバイスに存在しないため)
- バックアップ対象に接続した増設したLANカード経由でデプロイメントできますか?
- 動作確認済みの増設LANカードについては、動作環境の周辺機器を参照してください。
記載のない増設LANカードについては、製品を購入された際の販売会社、または当社の担当営業・SEにお問い合わせください。 - どんなアプリケーションでもクローニング可能でしょうか?
- クローニングにより正しく動作しなくなるアプリケーションがあります。当社では全てのアプリケーションに対して、クローニング結果での運用を保証しているわけではありません。お客様自身でお使いのアプリケーションがクローニングの対象となるのかどうか、判断頂いたうえでご利用ください。ここではそのアプリケーションのクローニングが可能かどうか判断するために重要となる2つのポイントをご紹介します。
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ライセンス管理機構の問題
インストール回数でライセンスされているような場合、クローニングにより正しくインストール回数がカウントされない可能性があります。インストールされたマシンの台数とインストールを行った回数が一致しないということです。その結果不正使用とみなされてしまう可能性があります。それ以外の使用ユーザー数ベースや、インストールする台数ベースでカウントされる場合は通常問題ないと思われますが、詳細については各アプリケーションのベンダーにご確認ください。 -
マシン個別情報の問題
各アプリケーションがコンピュータごとに一意なIDを持っている場合、クローニングを行うことですべてのIDが同一となってしまい、正しく動作しない可能性があります。クライアント-サーバモデルのアプリケーションなどは特に注意が必要です。もっとも多い例としては、システムから取得したコンピュータ名やIPアドレスを個別の設定ファイルやレジストリに保持、参照する場合です。SystemcastWizard Professionalではアプリケーション個別のファイルやレジストリは一切変更しません。このためクローニング後にコンピュータ名やIPの衝突が発生し、正しく動作しなくなります。
以上2つの問題が回避できないアプリケーションの場合、クローニング後にそれぞれのコンピュータでインストールを行うことになります。 -
- デュアルブート環境でのバックアップをサポートしていますか?
- ブートセレクタの仕様によっては、区画以外の領域に独自のデータを格納していることがあり、そのようなデータは本製品のバックアップ対象にならない場合があります。また、複数のOSに対してコンピュータ名やIPアドレス等の環境変更を行うことができません。
そのため、デュアルブート環境のバックアップはサポートしていません。 - pagefile.sysやwin386.swp、hiberfil.sysはバックアップされますか?
- バックアップされません。pagefile.sys、win386.swpは、イメージファイルから復元したシステムの起動後、システムにより再作成されます。よってバックアップ対象から外しています。別途、pagefile.sys、win386.swpをバックアップする必要はありません。
また、SystemcastWizard Professional V5.0L50以降の製品では、hiberfil.sysファイルについてもバックアップされません。hiberfil.sysはシステムにより再作成されます。別途、hiberfil.sysをバックアップする必要はありません。 - AD(Active Directory)環境のサーバのバックアップ、リストアは可能でしょうか?
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- メンバーサーバ
バックアップ/リストア可能です。ただし、リストア後にドメインに再参加する必要があります。 - ドメインコントローラ
製品としては、ドメインコントローラとして動作しているサーバのバックアップ/リストアは正式にはサポートしておりません。これは、ドメインコントローラはいくつか運用/構成パターンがあり、すべてのパターンに対応することができないこと、また、以下に説明するようにリストアによって発生する状態がドメインコントローラを運用する上でリスクが大きい(リカバリのための様々な操作が必要)と判断しているためです。
- ドメインコントローラが1台または独立している場合
バックアップ/リストアすることは可能です。ただし、リストアを行うと、ドメインの情報(ADオブジェクト情報など)もバックアップ時の状態に戻ってしまいますので、推奨いたしません。 - ドメインコントローラが複数台で構成されている場合
バックアップ/リストアは実施しないでください。複数台構成のドメインコントローラのうちの1台をリストアすると、他のドメインコントローラとのデータ同期において不整合な状態となります。
- ドメインコントローラが1台または独立している場合
- メンバーサーバ
- CD-R/RW、DVD-R/RW、DVD-RAM、Blu-ray、DAT、LTOに直接バックアップイメージを保存することができますか?
- CD-R/RW、DVD-R/RW、DVD-RAM、Blu-ray、DAT、LTOに直接バックアップイメージを保存することはできません。保存したバックアップイメージを別途、媒体に書き込んでください。
- BitLockerなどの暗号化ディスク/ボリュームのバックアップ/リストアに対応していますか?
- 製品のバージョン/レベルによって異なります。
- SystemcastWizard Professional V6.0L20以降
BitLockerによる暗号化が施されたディスク/ボリュームのバックアップ/リストアは、全域バックアップ/リストアに限り対応しています。システムの一括展開(クローニング)には対応していません。
BitLocker以外のソフトウェアによる暗号化が施されたディスク/ボリュームのバックアップ/リストアには対応していません。CLEARSURE対応装置の暗号化HDDのバックアップ/リストアは可能です。 - SystemcastWizard Professional V6.0L10以前
ソフトウェアによる暗号化が施されたディスク/ボリュームのバックアップ/リストアには対応していません。CLEARSURE対応装置の暗号化HDDのバックアップ/リストアは可能です。
- SystemcastWizard Professional V6.0L20以降
- 一括展開(クローニング)の際に、マスタとなるコンピュータとターゲットコンピュータはハードウェア構成が同一である必要がありますか?
- はい。同一構成かつ同一機種である必要があります。構成、機種が同一でない場合は、お客様の責任において、以下を確認したうえでご利用ください。
同一構成とは、デバイスの搭載状況が同じであることを表しています。デバイスの搭載数が減る場合は問題ありませんが、搭載数が増える場合や、搭載数が同じ、または、減る場合でも搭載しているデバイスが同じものでない場合には、ここで記載している同一構成に該当しません。
- ハードディスクの容量、メモリ容量、CPUのクロック数・個数、RAIDレベルなどの構成の違い(ドライバ変更を必要としない範囲)であれば、一括展開できます。
バードディスクの容量が小さくなる場合はリストアが実施できる容量が必要です。また、メモリ容量に違いがある場合は展開後にスワップ領域やページファイル領域のサイズ変更が必要になる場合がありますのでご留意ください。 - 同一型番、後継機種などでなくても、デバイスレベルで構成が同じ場合は、技術的には一括展開できる場合があります。一括展開の対象とする機種で、ドライバやOS版数が動作対象となっているかをご確認ください。
- ハードディスクの容量、メモリ容量、CPUのクロック数・個数、RAIDレベルなどの構成の違い(ドライバ変更を必要としない範囲)であれば、一括展開できます。
- 64bit OSをサポートしていますか?
- V5.0以降の製品で64ビットOSのバックアップ/リストアを行うことが可能です。また、Windows上で動作するツール類はWOW64環境で動作します。
V4.0以前の製品では64bit OSをサポートしていません。 - タグ付きVLAN環境には対応していますか?
- PXE起動がタグ付きVLANに対応していません。ターゲット側のブートエージェントはタグを含んだデータを送信できません。そのため、タグ付きVLAN環境には対応しておりません。
- WindowsのNLB(ネットワーク負荷分散)を構築したLANインターフェースに対応していますか?
- NLBを構築しているLANインターフェースには対応しておりません。NLBを構築していないLANインターフェースをご使用ください。
- サポートしているOSを教えてください。
- バージョンによって異なります。
詳細は動作環境の対象OSをご参照ください。 - LANのTeamを構成しているターゲットコンピュータをサポートしていますか?
- 以下に記載したTeam構成とバージョンレベルの組み合わせのみをサポートしております。また、サポートするOSはWindowsのみです。
- Team構成環境1:BACS(Broadcom Advanced Control Suite)
・サポートする製品バージョン:SystemcastWizard Professional V5.0L10以降
・サポートするバージョン:V10.7 - Team構成環境2:Intel PROSet
・サポートする製品バージョン:SystemcastWizard Professional V5.0L41以降
・サポートするバージョン:V14.3, V14.7, V15.8, V16.3, V16.8, V17.2, V18.5 - Team構成環境3:負荷分散とフェールオーバー(LBFO)
・サポートする製品バージョン:SystemcastWizard Professional V5.1L10以降
・サポートするOS:Windows Server 2012, Windows Server 2012 R2, Windows Server 2016
なお、Team構成環境において、Wakeup on LANを用いたリモート電源オン機能はサポートしておりません。各Team構成での留意事項などの詳細は、ユーザーズガイドの「Windows Server 上でチーム化を行っている場合」の項目をご確認ください。
上記以外のBroadcom社製LANコントローラのBASP(Broadcom Advanced Server Program)/BACS2、Intel社製LANコントローラのIntel PROSet II、Emulex社製CNAコントローラのOneCommand NIC Teaming and VLAN ManagerなどのTeam構成、および上記以外のバージョンの組み合わせでは、次の操作をサポートしておりません。操作を行う場合には、コンピュータ上であらかじめTeamを削除してください。
- クライアントエージェント使う機能(再起動、シャットダウン、リモートスクリプト実行など)
- 個別情報設定
- Wakeup on LANを用いたリモート電源オン
- Team構成環境1:BACS(Broadcom Advanced Control Suite)
- IGMP(v3)が有効な環境に対応していますか?
- IGMP(v3)には対応していません。IGMP(v3)が有効な環境ではマルチキャストリストアが失敗する場合があります。IGMPのバージョンをご確認のうえ、IGMP(v2)をご使用いただくか、ユニキャストによるリストアをご使用ください。
- SystemcastWizard Professionalが使用するポート番号を教えてください。
- 技術情報の「SystemcastWizard Professionalで使用している通信ポート一覧」をご参照ください。
- 仮想マシンのディスクを指定してバックアップ/リストアできますか?
- 製品のバージョン/レベルによって異なります。
- SystemcastWizard Professional V6.0L20以降
任意のディスクを指定してバックアップ/リストアできます。 - SystemcastWizard Professional V6.0L10
バックアップのみ、任意のディスクを指定できません。仮想マシンに接続されているすべてのディスクがバックアップされます。任意のディスクのみをバックアップしたい場合は、VMware上の操作でバックアップ対象の仮想マシンからバックアップしないディスクの接続を解除してください。
仮想マシンをリストアする場合は、任意のディスクだけを指定してリストアできます。仮想マシンリストアコマンドの設定で、リストア対象のディスクを選択してください。詳細はユーザーズガイドをご覧ください。
- SystemcastWizard Professional V6.0L20以降
- 仮想ホストや仮想マシンは、一括展開で複数台同時にセットアップできますか?
- いいえ。仮想ホストや仮想マシンは、一括展開による複数台同時セットアップはできません。
- SystemcastWizard Professional V5.1までの製品でターゲットコンピュータとして登録していた法人向けタブレットをV6.0で使用する場合、再登録する必要がありますか?
- 運用形態により異なります。
- 法人向けタブレットとクレードル(またはUSB-LAN変換ケーブル)を1対1で対応させて運用をする場合
法人向けタブレットとして再登録する必要はありません。法人向けパソコンとして、続けてご使用ください。 - 上記以外の運用をする場合
次の手順を実施し、法人向けタブレットとしてターゲットコンピュータを再登録してください。
- デプロイメントコンソールからターゲットコンピュータを削除します。
- コンピュータの作成ウィザードで「法人向けタブレットPCのターゲットをPXE起動して登録」を選択して、ターゲットコンピュータを登録してください。
- 法人向けタブレットとクレードル(またはUSB-LAN変換ケーブル)を1対1で対応させて運用をする場合
- SANブート構成のシステムディスクのバックアップ/リストアは可能ですか?
- バックアップ/リストアで可能です。また、マルチパス構成で接続している環境もハード構成を変更することなく(SAN接続の片系の接続を切断する等の作業は不要です)バックアップ/リストアできます。
SANブート構成はV5.0L40以降で対応しています。マルチパス構成はV5.0L50以降で対応しています。 - SystemcastWizard Professionalでのエラーログの保存・採取方法を教えてください。
- 環境設定ツールの[情報]ページで、「採取ツールを実行して調査資料を保存する」の「保存」ボタンをクリックすると、指定したフォルダの配下にログファイルを含む調査資料が保存されます。詳細はSystemcastWizard ProfessionalのインストールフォルダにあるTips.pdfを参照してください。
- バックアップの残り予想時間の表示が一定ではありません。途中で急激に増えたり減ったりします。この状態で結果に問題はないのでしょうか?
- 問題ありません。
バックアップの残り時間は現在の処理スピードを元に計算しています。そのため、バックアップ対象のファイルの状態(断片化の有無や圧縮率など)により、処理速度が変化するとそれに合わせて残り予想時間も増減します。フラグメント状態にある場合は、デフラグ(ファイルの再配置)を行うことで、処理スピードが早くなる可能性があります。 - RAID構成(ハードウェアRAID)でのディスクの指定方法がわかりません。
- RAID構成の環境で使用する場合、事前にRAIDを構築しておく必要があります。
RAIDの構築後はソフトウェアからは1つのディスクとして認識されるため、RAID構成していないディスクのクローニング方法と違いはありません。RAID構成していないディスクと同様の操作方法になります。 - スイッチが原因でバックアップ/リストアに時間がかかる場合がありますか?
- はい、スイッチの設定が適切でない場合にバックアップ・リストアに失敗することがあります。
- Windowsシステムのパーティションサイズを変更したリストアを行うと、OSを立ち上げた時にブルースクリーン(STOPコード:0x7b)が表示される場合があります。
- パーティションをディスク容量いっぱいに作成してリストアを行った場合、システムが起動しないことがあります。
Winodwsシステムではディスクの最後に1MB程度の空き領域が必要です。パーティションサイズを変更したリストアを行う場合は、作成するパーティションのサイズに留意ください。 - Linuxのイメージをリストア後、LILOやGRUBの起動に失敗します。
-
- その1
パーティションサイズを変更または再構成を行った場合、バックアップと同じ位置にファイルをリストアすることができません。そのため、LILOやGRUBが記憶しているカーネルファイルの位置と一致せず、ファイルをロードできなくなるため、起動できなくなります。
この状態となるのは、以下のいずれかの場合です。
- パーティションサイズを変更した場合(ディスクサイズがバックアップ時と異なる場合)
- 「ディスクの再構成を行う」オプションを指定した場合
この状態になった場合、Linuxのレスキュー起動等でLILOやGRUBの再インストールを行ってください。 - その2
GRUBなどのブートローダーは、ハードディスクの起動セクタ(MBR)だけでなく、それに続く数セクタを使用する場合があります。ディスクイメージをリストアする際には、これらのセクタを正しくリストアする必要があります。
対象製品のリストアコマンドの既定値ではMBRのみリストアとなるため、リストア後にターゲットコンピュータを起動すると、GRUBで停止するという現象が発生します。
「リストア」コマンドの「高度なオプション」の「起動セクタ(MBR)を強制的に更新する」にチェックを入れてリクエストを実行してください。これらの設定により、MBRに続くセクタもリストアされます。
なお、MBRに続くセクタは、必ずバックアップされる仕様ですので、バックアップを取り直す必要はありません。
- その1
- SystemcastWizard Professional をサーバブレードのLANポート2で運用したいのですが、サーバブレードのPXE起動に失敗してしまいます。
- 正しく動作させるためには、次の手順に従い、設定を変更してください。
-
マネジメントブレードから、ブレードサーバを登録します。
-
サーバブレードのMACアドレスとPXE起動ポート番号を変更します。この作業は、運用対象となる全サーバブレードに対して行ってください。
-
「コンピュータ」タブで表示されるコンピュータ一覧から、サーバブレードのコンピュータ名をダブルクリックします。
-
コンピュータプロファイルが表示されるので、「編集」タブをクリックします。
-
「一般」をクリックし、MACアドレスをLANポート2のものに変更します。MACアドレスは、「TCP/IP設定」をクリックして表示される画面で確認できます。
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「ハードウェア」をクリックし、BIOS起動順の制御を「LANポート2を使用」に変更します。
-
右下にある「設定の保存」をクリックします。
-
-
- PRIMERGY ブレードサーバでリモートによる電源ON・OFF・再起動ができません。
- 【その1】
SNMPのアクセス権が "read only" になっている可能性があります。マネジメントブレードの設定を確認してください。手順は以下の通りです。
- PRIMERGY BX600の場合
-
Webブラウザからマネジメントブレードにアクセスします。
-
設定項目メニューより、[System Property] - [SNMP Interface] を選択します。
-
システム設定ページの [SNMP Communities] にCommunity(コミュニティー名)とPermission(アクセス権)が表示されますので、ご使用のコミュニティー名に対してアクセス権が "read write" に設定されていることを確認してください。もし "read only" になっている場合は、"read write" に変更してください。
-
- PRIMERGY BX900の場合
-
Webブラウザからマネジメントブレードにアクセスします。
-
設定項目メニューより、[設定] - [システムユニット] - [SNMP] を選択します。
-
システム設定ページより、[SNMP設定] タブの[SNMPコミュニティ]にコミュニティーとユーザーの権限が表示されますので、ご使用のコミュニティーに対してユーザーの権限が "read write" に設定されていることを確認してください。もし "read only" になっている場合は、"read write" に変更してください。
-
- PRIMERGY BX400の場合
-
Webブラウザからマネジメントブレードにアクセスします。
-
右上の「エクスペリエンス」ドロップダウンリストを詳細に切り替えます。
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設定項目メニューより、[設定] - [システムユニット] - [SNMP]を選択します。
-
システム設定ページより、[SNMP設定] タブの[SNMPコミュニティ]にコミュニティーとユーザーの権限が表示されますので、ご使用のコミュニティーに対してユーザーの権限が "read write" に設定されていることを確認してください。もし "read only" になっている場合は、"read write" に変更してください。
-
【その2】
PRIMERGY BX600の場合、「Set Agent SNMP Security Enable」の設定がenableになっている可能性があります。マネジメントブレードの設定を確認してください。手順は以下の通りです。
-
CLIからマネジメントブレードにログインします。
-
(1) Management Agent → (1) Management Agent Information → (13) Agent SNMP の順にアクセスします。
-
(2) Set Agent SNMP Security Enable の設定を「disable」にします。 設定変更後にマネジメントブレードを再起動する必要はありません。
マネジメントブレードへのアクセス方法の詳細は「マネジメントブレード ユーザーズガイド」をご覧ください。 - PRIMERGY BX600の場合
- デプロイメントサーバのWindowsファイアウォールを有効にしたところ、バックアップ、リストア、大量展開(クローニング)が出来なくなりました。
- Windowsファイアウォールが有効の場合、SystemcastWizard Professionalで使用する通信が拒否され、バックアップ、リストア、大量展開(クローニング)ができません。
Windowsファイアウォールが有効な状態でSystemcastWizard Professionalを正常動作させるための方法については、SystemcastWizard Professionalのインストールフォルダにあるfw_setting.txtを参照してください。 - LANケーブルが接続されていない状態でSystemcastWizard Professionalを起動したら、ターゲットと通信できなくなりました。
- SystemcastWizard Professionalを起動する前に、LANケーブルが接続されていることを確認してください。また、動作中はLANケーブルを抜かないでください。
LANケーブルが接続されていない状態でSystemcastWizard Professionalを起動すると、バックアップ/リストア開始時に、ターゲットの画面に「デプロイメントサーバと接続しています 0.0.0.0 ...」などと表示され、バックアップ/リストアが開始できないことがあります。この場合、LANケーブルを接続した状態で、環境設定ツールからSystemcastWizard Professionalのすべてのサービスを再起動してください。 - パーティションリストアを実施したら、エラーが発生してリストアできません。
-
- 「0006 指定されたパーティションは存在しません。」が発生した場合
ディスクのリストアとは異なり、パーティションのリストアの場合は、パーティションが存在していなければなりません。パーティションを作成して再度リストアをお願いいたします。 - 「0007 指定されたパーティションのサイズが小さいです。」が発生した場合
パーティションは存在しますが、サイズが小さいためリストアできない状態です。パーティションを再作成していただくか、サイズの大きなパーティションにリストアをお願いします。 - 「0009 指定されたパーティションのサイズが異なります。」が発生した場合
パーティションのバックアップで「使用域のみバックアップ」を指定しなかった場合、且つバックアップしたパーティションと同じサイズのパーティションへリストアしなかった場合に当エラーが発生します。バックアップした時と同じサイズのパーティションを再作成していただくか、サイズの同じパーティションにリストアする必要があります。
また、パーティションの作成ツールの違いにより、同じサイズを指定して作成したパーティションであっても、実際に作成されるサイズがツール毎に異なる場合があります。そのため、バックアップしたパーティションと同じサイズのパーティションを作成できず、正しくリストアできない場合があります。
「使用域のみバックアップ」を指定しなかった場合には、バックアップ元のパーティションと同じ方法で作成したパーティションに リストアすることをお勧めします。「使用域のみバックアップ」を指定してパーティションをバックアップした場合は、使用域のサイズ以上のパーティションを用意いただくことでリストア可能です。特に必要がない限り「使用域のみバックアップ」を指定してご利用ください。 - 「0006 指定されたパーティションは存在しません。」が発生した場合
- 仮想マシンを再作成してリストアすると、エラーが発生してリストアできません。
- デプロイメントサーバに表示されるメッセージを確認し、対処を実施してください。
- メッセージ:ターゲットの仮想マシンのリストアに失敗しました。
- エラーコード:0xe00000de
- 現象:リストアに失敗しました。
- 症状と原因:リストア対象の仮想ゲストの構成ファイルがすでに存在しています。
仮想マシンを再作成してリストアする場合、リストア先に仮想マシンの構成ファイルが残っているとリストアがエラーになります。
例えば、VMware上の操作で対象の仮想マシンに対して「インベントリから削除」をした場合、仮想マシンはVMware上の一覧から削除されますが構成ファイルは残ります。残った仮想マシンの構成ファイルは、VMware上の操作で仮想マシンを再登録・利用可能な状態であるため、本製品では仮想マシンが存在していると判断します。
仮想マシンを再作成してリストアする場合は、VMware上の操作で「ディスクから削除」をするなどして、仮想マシンの構成ファイルを削除した環境に対して実行してください。 - 仮想ホストをリストアしたら、VMware上から仮想マシンが見えなくなりました。
- 仮想ホストをリストアすると仮想ホストはバックアップした時点の状態に戻ります。そのため、バックアップ後にVMware上の操作で追加した仮想マシンがあると、リストア後にその仮想マシンは見えなくなります。
バックアップ後に変更したVMwareの構成などは、リストア後にVMware上の操作で再度設定をしてください。 - 仮想マシンのリストアをしたら、MACアドレスが変更されました。
- MACアドレスを自動生成したNICを含む仮想マシンの場合、仮想マシンを再作成してリストアするとMACアドレスを復元できない場合があります。MACアドレスを設定値や参照値として保持しているソフトウェアなどでリストア後に正しく動作しない可能性がありますので、事前検証を行ってからご使用ください。
MACアドレスを確実に復元するには、仮想マシンの各NICの割り当て方法を「固定」に設定した上でバックアップを実行してください。 - 共有ディスクに接続している仮想マシンをバックアップできません。
- ほかの仮想マシンによって使用されている共有ディスクがバックアップ対象に含まれている場合は、バックアップできません。
- SystemcastWizard Professional V6.0L20以降
共有ディスクをバックアップする場合は、VMware上の操作で、共有ディスクを使用しているほかの仮想マシンをパワーオフしてください。共有ディスクをバックアップしない場合は、共有ディスクをバックアップリクエストの実行対象から外してください。 - SystemcastWizard Professional V6.0L10
共有ディスクをバックアップする場合は、VMware上の操作で、共有ディスクを使用しているほかの仮想マシンをパワーオフしてください。共有ディスクをバックアップしない場合は、バックアップ対象の仮想マシンから共有ディスクの接続を解除してください。
- SystemcastWizard Professional V6.0L20以降
- デプロイメントサーバに登録した仮想マシン名が、VMware上での表示と異なります。
- 本製品で利用可能な文字・文字数に変換してデプロイメントサーバに登録されます。詳細は、ユーザーズガイドをご覧ください。
- VMware vCenter Server Appliance (vCSA) のリストアができません。
- デプロイメントサーバに表示されるメッセージを確認し、対処を実施してください。
- メッセージ:ターゲットの仮想マシンリストアに失敗しました。
- エラーコード:0xe00000de
- 現象:ログインに失敗しました。
- 症状と原因:VMware vCenter Serverの管理下にあるESXiホストにログインすることはできません。
vCSAが配置されているESXiホストが、vCSAと接続(関連付け)されている場合、リストアがエラーになります。VMware上の操作で、vCSAが配置されているホストをvCSAから切断(関連付け解除)して、リストアしてください。 - ディスクサイズのチェックでエラーになり、仮想マシンのバックアップができません。
- vCSAが仮想ホスト(ESXi)との同期を取れず、ディスク容量を正常に取得できていない可能性があります。
vCSAを仮想ホスト(ESXi)と同期させるために、VMware上の操作で対象の仮想ホスト(ESXi)をvCSAから一度切断し、再接続した上で、バックアップを再度実行してください。 - 「法人向けタブレットPCのターゲットをPXE起動して登録」を使用して、誤ってPRIMERGYや法人向けパソコンを登録してしまいました。
- 次の手順を実施し、ターゲットコンピュータを再登録してください。
-
以下の2つの登録情報を削除します。
- 登録したコンピュータ情報
デプロイメントコンソールからターゲットコンピュータを削除してください。 - 登録したコンピュータのMACアドレス
クレードルとして登録されています。ユーザーズガイドを参考に、該当のMACアドレスを削除してください。
- 登録したコンピュータ情報
-
ターゲットコンピュータを再登録します。ターゲットコンピュータを自動登録するには、ハード種別に対応した登録方法を選択してください。
- ターゲットコンピュータがPRIMERGY(ブレードサーバ以外)の場合
PRIMERGYのターゲットをPXE起動して登録 - ターゲットコンピュータが法人向けパソコンの場合
法人向けPCのターゲットをPXE起動して登録
- ターゲットコンピュータがPRIMERGY(ブレードサーバ以外)の場合
-
- 環境設定ツールで、データフォルダのパスにネットワーク共有フォルダを設定できません。
- データフォルダのパスにネットワーク共有フォルダを指定した場合、環境により接続できない場合があります。表示されるメッセージを確認し、該当する場合は対処方法を実施してください。
- メッセージ
共有フォルダへの接続に失敗しました。
同じユーザーによる、サーバーまたは共有リソースへの複数のユーザー名での複数の接続は許可されません。サーバーまたは共有リソースへの以前の接続をすべて切断してから、再試行してください。
Win32エラーコード:0x000004C3 - 対処方法
以下のいずれかの対処方法を実施してください。
- メッセージ表示後、十数秒程度経過してから再度接続してください。
- net use コマンドでネットワーク共有フォルダへの接続を削除してから再度接続してください。
上記の対処方法で解決しない場合、デプロイメントサーバを再起動した後、接続を実施してください。 - メッセージ
- vCenter Server Appliance(vCSA) をリストアすると、エラーが発生してリストアできません。
- デプロイメントサーバに表示されるメッセージを確認してください。以下のメッセージが表示されている場合は、データストアの空き容量が不足している可能性があります。vCSAの仮想ディスクサイズ分の空き容量を確保して再度リストアを行ってください。
- メッセージ:バックアップイメージの書込みに失敗しました。
- エラーコード:0xe00000f0
SystemcastWizard Professionalは、vCSAの仮想ディスクの全領域をバックアップ/リストアします。そのため、リストアによってvCSAの仮想ディスク全体に書き込みが行われ、シンプロビジョニングの仮想ディスクであっても仮想ディスクの全領域が使用済みとなります。
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