ICT環境を最適化する運用を通じて、お客様の成長戦略を支えていく。

Shota Arano

荒野 将太
インフラエンジニア(運用設計・運用サービス)

サービスビジネス本部
地区LCMセンター統括部 関西サービス部
2012年入社

化学物質の最適化に似ていると感じ、運用という業務に携わりたいと考えた。

理学部化学科だった私は、大学時代は化学反応の研究をしていました。と、いっても白衣を着て化学実験をするようなものではなく、真空状態など特別な環境下で起きる化学反応を、コンピュータを使用してシミュレーションしていたのです。こうした経験からコンピュータにも興味を持ち、就職活動では化学メーカーだけではなくIT系企業もターゲットにしたところ、徐々にIT関連の方が自分に向いているように思うようになりました。最終的に富士通エフサスに決めたのは、「運用サービス」というビジネスに携わりたいと考えたからです。化学反応のシミュレーション実験をする際に、本来は不安定な化学物質を最適な状態に設定する「最適化」と呼ぶ作業があります。それが運用業務の本質と似ていると感じたことが背景にあります。最適化の作業がうまくいくとイレギュラーが生じないのですが、運用業務も目的としては同じではないかと、自分の中で噛み合ったのです。

着実な取り組みが積み重なって「信頼」へ。お客様の想像を超える取り組みは「感謝」に。

配属先は、お客様の基幹システムの運用支援チーム。私の役割は一緒に仕事をしているビジネスパートナーのマネジメント、お客様へのシステム運用実績の報告、運用品質の管理と向上への取り組みなどです。たとえば人事システムであれば入退職や昇格などに伴う社員データの書き換えや、アクセス権限の設定変更など、お客様が情報システムを適切に運用するために必要なすべての作業といえます。
こうした業務は正確にこなして当たり前であり、お客様から一つひとつの作業が賞賛されることはありません。しかし、着実な積み重ねが信頼を築いていくことになりますし、お客様の想像を超えた改善提案や、障害を迅速に対処した際は、お客様からダイレクトに感謝されます。
普段、お客様として見ているのはお客様のシステムご担当者だけではありません。運用するシステムの先に、多くの「人」がいるのを感じているから、より良いシステム運用を実現しようとする意欲が生まれるのです。

数百台規模のサーバーを運用。ミスが起きない仕組みづくりを考える。

私の勤務先は、オペレーションルームがある富士通のLCM(ICT運用管理)センターです。そこからお客様各社のネットワークにつながり、リモートでお客様のサーバーを管理しています。対象サーバーが数百台規模というようなお客様企業のシステム運用に携わることもあります。インフラの規模が大きくなればなるほど、1つのミスが多くの利用者様の業務に支障をきたしてしまう可能性があるため、考え抜かれた運用の業務設計が求められます。実は以前、私は仕事への慣れから軽微なミスを引き起こしたことがありました。ところが、その時は軽率さに対する反省こそ求められましたが、それほど強く責められなかったのです。作業リスクを回避する仕組みが甘かったことが、第一の原因として捉えられたからでした。この時、個人の失敗を追及せず組織として改善していく風土に救われると同時に、ミスが起きない運用手順づくりの重要性を噛みしめました。

あなたが思う「人の想いを実現するシゴト」

お客様の事業の成長を通して、より便利な社会を実現していきたい。

日々の運用業務では障害対応に時間を割かなければならない場面もありますが、本来はお客様のシステム部門が取り組んでいるICTの活用を大きくサポートすることが私たち運用チームに期待されています。運用の品質を高めることで、情報システムの稼働は安定します。すると、お客様にはICTで事業上の課題をどう解決に導けるのか、あるいはICTでどのような新サービスやビジネス戦略を実現できるのか、などについてじっくりと考える余裕が生じます。そうなれば私たち運用担当者は、お客様に近い場所にいることにより、新たなICTのニーズを察知することができ、富士通グループが蓄積してきたナレッジやノウハウを提供していくチャンスを得られます。
こうして実現するお客様のビジネスの進化は、お客様のお客様である企業や一般の方々への恩恵に転じ、世の中がより良く便利になったりしていくはずです。それを大きくバックアップできる運用の仕事は、実に取り組みがいがあります。

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