プレスリリース
2021年12月22日
富士通Japan株式会社
株式会社教育同人社
株式会社浜島書店
明治図書出版株式会社


デジタル教材の利活用に向けた共通プラットフォームの開発を開始

小学校・高等学校のICTを活用した新たな学びを加速させる良質なデジタル教材を拡充

富士通Japan株式会社注1(以下、富士通Japan)、および小中学校・高等学校向けの図書教材注2を提供する株式会社教育同人社注3(以下、教育同人社)、株式会社浜島書店注4(以下、浜島書店)、明治図書出版株式会社注5(以下、明治図書出版)は、ICTを活用した新たな学びを支援し、良質なデジタル教材を提供するため、覚書(以下、本合意)を締結し、共通プラットフォームの開発を開始しました。

本合意は、富士通Japanが開発する共通プラットフォームを利用して、全国の小学校・高等学校向けに、教育同人社、浜島書店、明治図書出版の3社が開発する教科書準拠のドリルやプリントを中心とした豊富なデジタル版の図書教材を、提携する販売代理店経由で2022年4月から提供開始することを目指すものです。複数社のデジタル教材を、販売代理店経由で学校に直接提供する取り組みは国内初注6となります。これにより、全国の学校教員や児童・生徒が、タブレットなどの学習用端末を用いて、慣れ親しんだ紙教材と同じような感覚で授業や自宅学習にデジタル教材を利用できるようになります。

富士通Japanおよび教育同人社、浜島書店、明治図書出版は、今後、紙とデジタルの教材を組み合わせたニューノーマルな学校教育を強力に支援するとともに、全国の自治体や学校が推進する教育分野のデジタルトランスフォーメーション(DX)に貢献していきます。

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背景

文部科学省「GIGA(Global and Innovation Gateway for All)スクール構想に関する各種調査」によると、「GIGAスクール構想」により全国の自治体の96.1%において、小中学校の児童・生徒に対する1人1台の学習用端末の配備が完了する中、小中学校・高等学校では学習指導におけるその活用が新たな課題となっています。

この課題解決に向けて、富士通Japanおよび教育同人社、浜島書店、明治図書出版は、全国の学校向けに提供しているドリルやプリントなどの図書教材をデジタル化し、共通プラットフォーム上でデジタル教材を利活用するための開発を開始しました。

デジタル教材および共通プラットフォームの特長

  1. デジタル版の図書教材を拡充し、紙とデジタルを併用したニューノーマルな学びを支援
    一般的な学校教育においては、教科書中心の授業を行いつつ、補助教材としてドリルやプリントなどの図書教材を活用しています。教材のデジタル化においては、教科書などで普及が進む一方で、教材会社が地域や教員のニーズを踏まえて出版している図書教材は、種類が膨大なことによるデジタル化の遅れが課題となっていました。
    このような課題に対し、富士通Japanと教材会社が連携してデジタル版の図書教材を開発し提供することで、教員はこれまで慣れ親しんだ良質な紙教材をそのままデジタル教材としても利用できるようになることから、紙とデジタルの教材を併用し、学校の授業のみならず、自宅学習も含めてスムーズに学習指導に活用できます。
  2. 多様なデジタル教材を共通プラットフォーム上で提供することにより、教員のICT活用に関わる負担を軽減
    教材会社は、これまでもデジタル教材を各社独自のサービスとして開発し販売を行ってきましたが、デジタル採点機能や教材管理機能、オンライン配信機能などのインフラ開発などに対してコスト面での課題がありました。また、教材会社ごとに操作方法や管理画面が異なることから、教員が操作や管理方法を習熟するための負担も課題になっていました。
    これらの課題を解決するため、富士通Japanが開発する共通プラットフォームに、デジタル採点機能や教材管理機能を搭載することで、教材会社が個々に機能を開発することなく、教材のデジタル化に専念できる環境を実現します。また、教員は各社のデジタル教材を同じ操作方法で利用できます。なお、本共通プラットフォームで提供するデジタル教材は、既存の紙教材と同じ販売代理店から注文できるため、教員は販売代理店からの提案をもとに、紙とデジタル双方のメリットを踏まえて図書教材の選定を行うことができます。
  3. 富士通Japanのノウハウを活用し、児童・生徒の主体的な学びや教員による学習状況の把握を支援
    本共通プラットフォームは、富士通Japanのドリルシステム「FUJITSU 文教ソリューション K-12 個別学習支援 V1 ペンまーる」(以下、「ペンまーる」)のノウハウを活用して開発します。児童・生徒は、独自の手書き文字採点機能により、タブレット端末に手書きした回答の答え合わせや間違えた問題の正しい答えを確認しながら主体的に学びを進めることができます。また、教員は専用画面から学習状況や回答内容を参照し、児童・生徒一人ひとりの学習の進捗状況や理解度、学びの定着度をリアルタイムに把握し、指導に活かすことができます。

各社の役割

  • 富士通Japan:共通プラットフォームの開発
  • 教育同人社:小学校向け、計算および漢字のデジタルドリルの開発
  • 浜島書店:高等学校向け、漢字学習のデジタル教材の開発
  • 明治図書出版:小学校向け、単元の学習内容を確認できる国語および算数のデジタルプリントの開発
図 デジタル教材提供の流れ図 デジタル教材提供の流れ

トライアルサイトの開設について

富士通Japanは、2022年4月の教材提供までの期間、トライアルサイトを開設します。トライアルサイトでは、デジタル教材の一部機能・コンテンツを無償で公開する予定です。

デジタル教材の共通プラットフォーム紹介ページ

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

  • 注1
    富士通Japan株式会社:
    本社 東京都港区、代表取締役社長 砂田 敬之。
  • 注2
    図書教材:
    一般の書店などで販売されている学習参考書類とは異なり、出版取次を経由せず、地域の販売代理店や特約販売店が学校に対して販売している教材。
  • 注3
    株式会社教育同人社:
    本社 東京都豊島区、代表取締役社長 森 達也。
  • 注4
    株式会社浜島書店:
    本社 愛知県名古屋市、代表者 浜島 晃。
  • 注5
    明治図書出版株式会社:
    本社 東京都北区、代表取締役 藤原 光政。
  • 注6
    複数社のデジタル教材を、販売代理店経由で学校に直接提供する取り組みは国内初:
    2021年12月1日現在、富士通Japan調べ。

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本件に関するお問い合わせ

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