スーパーコンピュータ「富岳」

理化学研究所と富士通が2014年から開発を進めてきたスーパーコンピュータ「富岳」は2021年3月9日に完成しました。
「富岳」は同日から共用が開始され、広く学術・産業分野向けに提供されます。
「富岳」とは
システムの特徴
総合力で卓越するシステムで、最大で「京」の100倍のアプリケーション実効性能
- 消費電力性能、計算能力、ユーザーの利便・使い勝手の良さ、画期的な成果の創出
- 30~40MWの消費電力(参考 : 「京」12.7MW)
- Deep Learning等のAIへの応用にも適した設計
富士通の取り組み
最先端テクノロジーを結集し、プロセッサーからソフトウェアまでシステム全体を開発
- プロセッサーは最新の高性能サーバ向けの命令セットArmv8.2-A SVEに準拠
主な仕様
新たに開発したプロセッサー「A64FX」を用いた世界トップレベルの性能
- 総ノード数 : 158,976ノード(432ラック)
- ピーク性能(ブーストモード) : 537 PFLOPS(倍精度)
「富岳」に採用されたテクノロジーを適用した最新鋭スーパーコンピュータ
「富岳」の活用フィールド・実現する未来
「京」の後継機 スーパーコンピュータ「富岳」開発の最大の目的は、現代社会が抱えるさまざまな課題と、科学分野における重要な問題の解決に貢献することです。
「富岳」で取り組むべき課題は、文部科学省における委員会において検討され、以下の9つの重点課題が決定されました。
「富岳」で取り組むべき重点課題
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健康長寿社会の実現
- 生体分子システムの機能制御による革新的創薬基盤の構築
- 個別化・予防医療を支援する統合計算生命科学
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防災・環境問題
- 地震・津波による複合災害の統合的予測システムの構築
- 観測ビッグデータを活用した気象と地球環境の予測の高度化
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エネルギー問題
- エネルギーの高効率な創出、変換・貯蔵、利用の新規基盤技術の開発
- 革新的クリーンエネルギーシステムの実用化
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産業競争力の強化
- 次世代の産業を支える新機能デバイス・高性能材料の創成
- 近未来型ものづくりを先導する革新的設計・製造プロセスの開発
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基礎科学の発展
- 宇宙の基本法則と進化の解明
スーパーコンピュータ「富岳」に関するお問い合わせ
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