LIFEBOOK UH95

掲載日 2020年6月22日



世界最軽量 2 in 1 モバイルノートPC LIFEBOOK UH95

これ一台あれば、そこがあなたのオフィスになる

テレワークの推進により、私たちの働き方は今後さらに時間や場所にとらわれないものに変わっていきます。そういったワークスタイルを実現するために、モバイルノートPCは欠かせないプロダクトとなってきています。そのような背景の中でLIFEBOOK UHシリーズは開発され、クラムシェルモデル(注1)は現在3代目まで販売されました。そして今回新たに、これまで培ってきたノウハウをつぎ込んだ2 in 1 モデル(注2)を開発しました。それがLIFEBOOK UH95です。

  • (注1)
    クラムシェルモデル:二つに折りたためる一般的なノートPC。
  • (注2)
    2 in 1 モデル:ノートPC スタイルとタブレットスタイルの二通りの使い方ができるもの。二軸ヒンジ(繋ぎ目)で360 度折り曲げることができるものと画面が取り外せるものとがある。

二つの特徴的な機能と確かなユーザビリティ

LIFEBOOK UH95 はペン内蔵型の世界最軽量(注3)2 in 1 モバイルノートPCです。“ワークスタイルを自由に”をコンセプトに、ノートPCにとしての確かなパフォーマンスと超高精細スタイラスペン対応タブレットとしての使いやすさを高い次元で融合させました。2 in 1 PCとしての大きな特徴が2つあります。

  • (注3)
    ペン内蔵型の13.3型ワイド液晶搭載2 in 1 コンバーチブルノートPCとして世界最軽量。2020年5月1日現在、当社調べ。

すぐにメモが取れる内蔵ペンとショートカットボタン
超軽量のボディにペンを内蔵させました。いつでもペン入力が可能です。また、より瞬間的にメモがとれるように、メモアプリ起動を割当てられる物理ショートカットボタンを実装しました。


タブレットスタイルで使えるリアカメラ
タブレットスタイルで使えるリアカメラ(キーボード面のカメラ)を搭載しました。今までスマートフォンで撮影していた会議後のホワイトボードの議事録などもパソコンで撮れるようになります。これにより、「撮影」「編集」「共有」1台で完結することができ、スマホを経由しないので情報漏えいのリスクも抑えられます。

長時間の文章入力や資料作成を快適に行うために、ノートPCとしての基本的なユーザビリティにも一切妥協していません。フルサイズキーボードを搭載しているので打ちやすく、また出張先でのプレゼンテーションなど社外でも快適にケーブル接続できるように、コネクタを豊富に備えていることはUHシリーズ共通のこだわりとなっています。

ユーザー体験価値を起点に製品開発

開発にあたって重視したことはユーザー体験価値の創出です。
ノートPCとタブレットの二つの良さを1台で兼ね備える2 in 1 PCですが、クラムシェルモデルと同様の金属切削筐体がそのまま採用されていることが一般的でした。
そのため、開発当時すでに市場に出ていた多くの2 in 1 PCは、タブレットとして使用するには重く片手で扱えない等、2 in 1 PCに期待する使い方を快適に行えるものではありませんでした。また、ノートPCに対して2 in 1 PCがどのような優れた体験を提供できるかという「体験価値」がユーザーに伝わっていないと感じられました。
つまり市場の後追いをするような開発ではなく、ゼロから新たな価値を作り出す必要がありました。

商品企画の段階でデザイナーが中心となり、2 in 1 PCだからこそ可能になる体験価値とは何かを明らかにすることから始めました。体験づくりにはアクティングアウトという手法を用いました。これは使用シーンを自ら寸劇のような形で演じることで、気づきを得る手法のことです。「演じる」→「気づき」→「振り返り」この三つの工程から体験価値の有用性を判断し、体験の精度を上げていきます。
こういった体験ベースの検証の中から、ワークスタイルを自由にするというコンセプトが生まれ、先に挙げたような2つの特徴的な機能を開発することとなりました。また同様の検証により、タブレットとして快適に使用するための重量の目標値を算出しました。回転機構や内臓ペンなどを備えつつ軽量化することは非常に大きなチャレンジでしたが、新しい体験をユーザーに届けることを目標に開発を行った結果、世界最軽量の2 in 1 PCが生まれました。

アクティングアウトの様子

こうした活動を通しユーザーの新たな利用シーンや体験価値を創出しましたが、それらを製品として世に出すことは簡単ではありません。なぜなら新しい体験は誰も体験したことがないだけに、なかなかその価値が理解されにくいからです。そこでまず社内関係者にその体験をイメージし理解してもらうために、社内向けに疑似カタログ、ムービー、ポスターを作成しました。これらのツールを用いて繰り返し伝えることで、少しずつ関係者の共感を得ました。それにより早い段階での合意形成、具体的な商品企画から開発へと繋げていくことができました。

社内共有ツールとして作成した疑似カタログ
社内共有ツールとして作成した疑似ポスター

これらの価値をお客様に伝える活動も非常に重要です。店頭に並べられるカタログやwebサイトの構成も、我々デザイナーが携わっています。体験づくりからプロモーションまでを一貫して行う事で、製品に込めた価値をユーザーに伝えられると考えているからです。

より快適な働き方を

製品開発をする上でカッコいいモノを作ることは非常に大事ですが、それと同じぐらい体験を作ることも重要だと思っています。これからも私たちの働き方は日々変化していくことが予想されます。その変化をつぶさに観察し、少しでも快適な働き方ができるような新しい体験価値の追求をこれからも続けていきたいです。

ソリューション&プラットフォーム・デザイングループ黒澤 悠
 山下 慶太

(注)部署名・肩書は取材当時のものになります。

(左より)山下、黒澤
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