MaaS(Mobility as a Service:マース)とは、いろいろな種類の交通サービスを、需要に応じて利用できる一つの移動サービスに統合することと定義されています。昨今では、ICTを用いて航空・鉄道・バスなど複数の交通事業者をひとつに連携させたシームレスな移動サービスを指す事例が多いようです。従来の「乗り換えアプリ」でも移動に関する情報が提供されていますが、MaaSは予約や決済までワンストップで行えるのが特徴です。現在、日本では官民を問わず様々な事業者が取り組んでおり、次世代交通サービスとして注目されています。複数の交通サービスが一つのサービスとしてつながることは、事業者とユーザーの両方にメリットが多いと言われており、今後の発展が期待されているサービスです。
全日本空輸株式会社(以下 ANA)、京浜急行電鉄株式会社、横須賀市、横浜国立大学は、何らかの理由で移動にためらいのある方々(移動躊躇層)が快適にストレスなく移動を楽しめるサービス「Universal MaaS~誰もが移動をあきらめない世界へ~」(以下、「ユニバーサルMaaS」)の開発に取り組んでいます。2020年12月1日から2021年2月28日には横須賀市で実証実験を実施し、ユニバーサルMaaSのコンセプトに沿って構築したお客さま向けアプリ「ユニバーサルお出かけアプリ」を、実際にユーザーの方々に試用していただきました。