近年、教育現場へのICT導入が加速しており、小学校でもタブレットパソコンが導入されるケースが増えています。しかし実際に現場を見てみると、タブレットパソコンの活用方法が先生任せになり、結果、ICTを有効活用できず、逆に授業の進行を妨げるような状況が頻発していました。

掲載日 2017年7月28日
子供たちが自主的に、
笑顔で遊びながら学習する姿を目指して
ICTを活かした学びを実現するために
そこに大きな課題を感じたメンバーにより、社内の横断チームを結成。ハードとソフトの専門スキルを活かし、両者が効果的に機能する"タブレットパソコンならでは"の学びを実現するための先行的な開発を行いました。
そこから生み出された「クラベルマナベル」のプロトタイプを用いた実証実験では、子供たちが自主的に、笑顔で遊びながら学習する姿、そしてその遊びを通して知識を身に着ける効果を確認できました。

クラベルマナベル ~タブレットパソコン×カードによる地理学習
クラベルマナベルは、タブレットPCとカードを用いた学習アプリです。小学校の社会科をテーマとした本作では、都道府県の特徴を遊びながら楽しく学ぶことができます。「さつまいもの生産量が多いのは?」「面積が広いのは?」「1人当たり電力使用が多いのは?」など、都道府県にまつわる問題に対し、対戦相手よりも高いスコアを出せば一勝。三勝した方の勝利です。
勝負では毎回正解カードを出す必要はなく、相手より少しでも強いカードを出せば勝利できます。知識だけでなく、配られるカードの運、出す順番といった戦略性も求められるため、飽きることなく長く遊べます。また、友達と協力してプレイすることで、自然なコミュニケーションを生み出し、学び合いを実現します。

サービス&プラットフォーム・デザイングループ | 滝澤 友洋 |
(注)部署名・肩書は取材当時のものになります。
