デザインセンターだから見つけられる目標やキャリア
デザインセンターだから見つけられる目標やキャリア
掲載日 2024年1月17日
加藤 緋彩(かとう ひいろ)
2017年2月 キャリア入社
他社にてモバイル向けアプリケーションやプラットフォーム開発におけるデザイン業務を経験後、2011年に契約社員として富士通へ入社。別会社に転職したのち、2017年に正社員として再び富士通へ。以降、ヘルスケア領域のSI案件などの業務を経験し、現在は社内向けアプリの開発運営を担当している。
掲載日 2024年1月17日
2017年2月 キャリア入社
他社にてモバイル向けアプリケーションやプラットフォーム開発におけるデザイン業務を経験後、2011年に契約社員として富士通へ入社。別会社に転職したのち、2017年に正社員として再び富士通へ。以降、ヘルスケア領域のSI案件などの業務を経験し、現在は社内向けアプリの開発運営を担当している。
最初に入社した当時はまだ20代前半だったので、とにかく「デザイナーとして経験を広げたい」という思いでした。
それ以前も別の会社でデザイナーをしていましたが、富士通は手がけられるデザイン業務が比較にならないほど多彩だったことから、「ここならいろんな経験ができる」と思いました。
富士通の契約満了後に転職したWeb事業会社では、デザイナーのほか、ディレクターやコミュニティマネージャー、さらにはプロジェクトリーダーなどのさまざまな役割を経験しました。
富士通再入社のきっかけは、富士通時代の同僚から、戻ってこないかと声をかけてもらったのがきっかけです。
当時の職場や仕事にも満足していましたし、「もう転職はいいかな」とも思っていたので、正直すごく悩みました。
ただ、30代を迎えたころから、ちょっとずつ自分の志向が変わってきていたことも感じていました。
20代のころと比べて経験も深まり、デザイナーとしての視野も広がったことで、「仕事を通して何か社会に貢献したい」と考える余裕が生まれていました。富士通なら、自治体や官公庁向けのプロジェクト、生活に身近なインフラに関わる仕事に携わる機会もたくさんあると知っていたので、今よりもっと幅広い分野で社会に貢献できると考えました。
契約社員で入社した当初は「大企業」で働いているのはまじめで硬い人が多いという思い込みから、富士通もそんな感じかなと考えていました。
ところが、実際はそんなイメージとは全く違っていて、さまざまなタイプの人がのびのび働いている職場でした。「こんなに自由な職場で大丈夫なの?」と驚き、ちょっとしたカルチャーショックも感じたほどでした。
2017年に正社員として復職したときは、更にバラエティ豊かな組織になったという印象でした。 デザイナーの数が増えていたこともありますが、チームにエンジニアや広報、マーケティングといったデザイナー以外の人も加わったことで、さらに多様性が増したように感じました。
最初に参加したのはヘルスケア領域のプロジェクトでした。
新製品のコンセプト立案や、電子カルテなどのUX・UIデザインなどを担当するチームでした。コンシューマ向けの自社プロダクトのデザインから自治体向けの市民の健康管理ソフトのUX・UIデザインまで、ここでも多岐にわたる仕事を経験しましたね。
富士通の営業チームのメンバーが業務で使用する社内向けアプリケーション「仮説提案検討用アプリ」の企画デザインや運営を担当したことでした。
BtoB市場での製品やサービスの営業では、エンドユーザーのニーズや自社のプロダクトの特徴などから「売り」となるポイントを見つけて、さまざまな仮説を立てながら、具体的な提案の方法を組み立てていきます。 そういった一連の営業活動にデザインのエッセンスを加え、効率的なフレームワークや、仮説整理に役立つ色々なツールなどを企画・開発するのが主なミッションでした。
それまでのデザイン一辺倒の視点から、少し俯瞰した位置からプロジェクト全体を見ることができるようになりました。
「アジャイル開発」は、多様な専門性を持つメンバーがひとつのチームとなって取り組むものです。デザイナー同士には共通の認識がありますが、ほかの役割のメンバーに対しては、こちらの考えやデザインの役割などについて一つひとつ丁寧に伝える必要があります。
わずらわしく感じることもありましたが、コミュニケーションを重ねたことで、メンバーの考えや思考もより深く理解できるようになりました。
大きく分けて、ふたつあります。
ひとつはインフラや公共、医療など社会課題に直結するような領域に関わるチャンスが多い、ということです。公共性の高いプロダクトやソリューションを持っていることは富士通の強みですね。 もうひとつは自由にいろんなチャレンジができることです。
現在、進行しているプロジェクトでも、いろんなことを自由に試して、その結果から多くのことを学べているので、純粋に楽しいですね。
また仕事以外の活動や個人的な学びを後押ししてくれる制度や風土があるのも、デザインセンターの魅力です。
富士通では、コロナ禍の前からリモート勤務の環境づくりが進められてきました。そのため、場所や時間に縛られない働き方ができるようになっています。
実は私自身も夫の転勤に伴って2022年4月に札幌に引っ越して、今はフルリモートで勤務しているんです。
私の育児休暇中に夫の札幌転勤が決まり、私自身は仕事を続けたいという気持ちが強かったので、どうすればいいのか本当に悩みました。デザインセンターには同じ状況で遠隔地からフルリモート勤務をしている先輩の前例があり、上司にも相談した結果、札幌で暮らしながらフルリモートで働くことを選びました。
フルリモートで働くことについては、不便を感じたことはありません。
ただ、育児休暇からの復職のタイミングでヘルスケア関連の部署から所属が変わったので、新しい業務やチーム内での役割を一から把握していったり、新しいチームメンバーとの関係性を築いていったりするのには少し苦労しました。富士通におけるデザインセンターの役割そのものも大きく広がり、どんどん変わっているところなので、そんな変化を遠くにいて捉える難しさや、直接顔を合わせることの大切さなどを感じることは今もあります。
多様な経験ができるデザインセンターに加わることを、ぜひ前向きに考えてみてください。
ここでは本当にさまざまなタイプの人がいて、多岐にわたる分野の仕事に取り組んでいます。
多様性のある職場だからこそ、最初は自分が何をしたいのかが分からなかったり、思うような仕事に取り組めなかったりというジレンマを感じることもあるかもしれません。
私自身、自分の経験とは関連がなさそうなプロジェクトに配属されて戸惑ったこともありました。しかし、今振り返ると、バラバラだと感じていた経験の一つひとつが、自分のキャリアの中ではしっかりとつながっているのを実感しています。多様な経験を楽しみながら、本気になれる目標や納得できるキャリアを見つけてください。