石川県河川総合情報システム

掲載日 2017年7月28日



住民自身が危険にいち早く気づき、
素早く対応できるように

2015年 石川県において、河川の状況などを常にセンサーで監視し、大雨や台風などの災害時に、スマートフォンやパソコンを使って住民にいち早く『危険であること』を伝えることができる新しいシステムが稼働しました。

近年、地球温暖化の影響により、大雨やゲリラ豪雨と呼ばれる集中豪雨の発生頻度が高まり、河川氾濫といった水害の被害が増加しているのは、皆さまもご存知かと思われます。
そういった状況の中、我々デザイナーとシステムエンジニアは、石川県の河川課職員の方と共に、ICT(情報通信技術)を用いて『いつ』『どこで』『誰に』『何を』『どのように』伝えれば、住民の安全を向上することができるのかを考えました。
その成果として、従来のパソコンでの情報提供に加え、当時普及期にあったスマートフォンを活用し、『大雨や台風などの際に、住民自身が近くの川や上流の状況をすぐ知ることができる』という体験をデザインし、石川県の住民に届けることができたのです。

社会の安心・安全を支えるデザイナーとして

河川情報システムをはじめ、社会インフラを支えるシステムは普段、皆さんの目に留まることは少ないでしょう。しかし、日々の生活の裏側で確かに動き続けており、安心・安全な暮らしを支えています。そして、こうしたシステムは、危険にいち早く気づき、素早く対応できるように適切なユーザーエクスペリエンスをデザインすることが重要で、その大切な役割がデザイナーに求められています。

私たちはこれからも、安心・安全の一助を担うデザイナーとして、社会に貢献していきたいと考えています。

サービス&プラットフォーム・デザイングループ稲垣 潤
サービスインテグレーション・デザイングループ西田 善彦

(注)部署名・肩書は取材当時のものになります。

(左から)稲垣 潤、西田 善彦

石川県河川総合情報システムは、GOOD DESIGN AWARD 2016を受賞しています。
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