最近の研究で、むし歯や歯周病の原因菌が心臓病や糖尿病などの疾患にも大きな影響を及ぼすことが明らかになってきました。そのため予防歯科は口腔内の健康に効果的なばかりではなく、全身疾患の予防にもつながることが知られてきています。一方、日本の歯科医療では「歯は悪くなったら病院に行って治せばいい」という考え方が根強く、メンテナンスのために治療完了後に定期的に継続して歯科医院に通う習慣が浸透していません。
「富士通歯科クラウドサービス」(2020年11月現在:導入実績 60医院以上)は、口腔内の状況をデータ化し、歯科医院と患者が安全にデータを共有することができる、予防型歯科クラウドサービスです。本サービスを通して、患者は自分の口腔内の情報をスマートフォンやPCで気軽に見ることができます。また、医療スタッフは診療情報やアドバイスを提供することで、歯の健康の大切さを直接伝えることができます。
私たちはヘルスケアソリューション事業本部と連携し、本サービスのデザイン担当として医療現場のヒアリングからプロジェクトに参画し、UIデザインやプロモーションデザインまで一貫したデザイン活動を行いました。