エンジニア@デザインセンター デザイン×アジャイルを学ぶ(第2回)~ チームキャンプウィーク

エンジニア@デザインセンター
デザイン×アジャイルを学ぶ(第2回)
~チームキャンプウィーク

スクラム開発を学ぶ

掲載日 2023年2月6日

富士通株式会社(以下、富士通)のデザインセンターは、富士通グループが提供するサービスやプロダクトのデザインを担い、また全社にデザイン思考浸透を推進するインハウスデザイン組織です。デザインセンターには現在約180名が在籍していますが、その1割以上はマーケター、コンサルタント、エンジニアなどのノンデザイナーです。
今回は富士通デザインセンターで働くエンジニアが、所属していたチームから期間限定で別のチームに異動した経験を「留学記インタビュー」としてまとめたものをご紹介します(全3回)。エンジニアの気づきや成長をぜひお楽しみください。


  • 前回までのあらすじ :
    デザインセンターのMPチームに配属されたエンジニアの坂本。隣のAppチームに期間限定で異動(=留学)することになり、早速業務が始まりました。(App・MPとも開発中の社内アプリケーションです) 留学先のAppチームではあたたかい歓迎を受けた坂本ですが、エンジニアとは違うデザイナーの文化、聞きなれないクリエイティブ用語、大量の打ち合わせと、最初の1週間は目まぐるしく過ぎていきました。第1回はこちら >

チームキャンプへの参加

インタビュアーの大森です。今日はチームキャンプについてお話を伺います。チームメンバーと対面で会う貴重な機会でしたね。

オオモリ

Appチームのマネージャーから、新しいメンバーが他にもいるので、全員でプロジェクトの理解を深めるための合宿をしたいとお話がありました。
てっきりどっかに泊まり込むのかと思い、話をきいた直後は部屋着とか歯ブラシセット買わなきゃな~などと思っていましたが… 1日目だけオフィスに集まって2日目からオンラインと聞いて、はあぁ!持ち物の質問とかしなくてよかった~って思いました。笑


月曜だけオフィスに全員集合し、
火曜からはオンライン開催でした。
初対面なので念入りにメイクしましたよ!

サカモト

タイムスケジュール

チームキャンプウィーク

1日目
初日はオフィスに全員集まり、Face to Face でご挨拶。そのあとマネージャーによるプロジェクトの歴史の振り返りがありました。現在の形になるまでのバックボーンを全員で共有したことで、足並みがそろい、チームで目指す方向や意識がそろって意見がしやすい雰囲気ができました。
表情や仕草から得る情報量は素晴らしいです。通話のみとなっても脳内でその人を思い浮かべられるというのは重要ですね

アメドラでよく見る構図ですがAppチームのみなさんです


2日目
リスクアクティビティという手法をチーム全員で実施。
「もし〇〇〇だとしたら、このプロダクトは失敗する」 というテーマで意見をだし、共有、そしてアクションアイテムを考えました。
どういう意見でもいいんですよ、という心理的安全性確保っぷりがすばらしい。

3日目
引き続きリサーチの手法を学びました。進め方は以下の3ステップです。

  • Step1
    リサーチテーマを洗い出し
  • Step2
    アクションアイテムの深堀り
  • Step3
    リサーチ計画の立案

正直、システムの開発しか行ったことがない私には少し難しかったです。 明らかに今まで使ってきていない脳を使いました。苦手...

これは手ごわい....

4日目
KPIについて学びます。ほとんど経験のない領域で、想像で捉えることしかできません。
なんとか付箋は書きましたが(オンラインホワイトボードサービスのMiroを使用)、ありきたりな発想しかできないことにムムム・・・と唸ってしまう。自分の想像力の足りなさよ...

 

5日目
最終日には、アプリ開発のエピック/マイルストーンからのKPI検討、そしてプロセス/ありたい姿について意見を共有しました。最終日にもなると気持ちにも余裕が生まれ、リラックスして意見を言えた気がします。このような意見出しと共有、深堀りは、これまでのがっつりエンジニア業ではほとんど経験したことがありません。 いままではデザイナーから降りてくるUIについて機械的に対応してきましたが、デザイナーがデザインを確定する前にこのようにいろいろ検討しているんだなあと、本当に勉強になりました。

エンジニアとプロモーターが同じ目線で意見をかわす



テレワークの中でのチームキャンプ。オンラインでチームビルドなんて本当にできるのかな?と思っていましたが、初日にオフィスに集まり、リアルで対面してお話した経験が、オンラインになっても心理的にとてもよい影響がありました。 その後、通話会議のときに笑い声がきこえてくると、その方の笑顔を思い浮かべることができるんですよね。

サカモト

Appチームはそういった心理的安全性にも力を入れていますよね。 率直に意見を伝えあい、信頼関係がはぐくまれることで、プロダクト開発にも良い影響があると感じます。

オオモリ

Appチームのみなさんに受け入れてもらい、いよいよスプリント開始です。次回もお楽しみに!

サカモト