——— 今日の感想をお聞かせください。
宮原さん: 実はかなり緊張していました!みなさんのお役に立つ話ができるのか不安だったんですが、自分のやってきたことをすべて愚直に紹介しようと思って臨みました。
宇田: 緊張していたのは伝わっていました(笑)。宮原さんは、一見するとチャラい黒魔術の人のような感じもするんですけど、実はきちんと準備をしていて、緻密に計算された答えを用意して臨んでくれました。
——— 富士通デザインセンターに対する印象の変化などはありましたか?
宮原さん: はい。今日実感したことで一番よかったと思えたこと、みなさんに伝えたいことがあります。自分のようにスタートアップ企業に長くいる立場から見ると、自分たちは富士通のような大企業と同じテクノロジーを使って事業活動をしていても、組織としてはまったく別物で同じ延長線上にはないと思っていました。しかし今回の交流を通して、皆さんが実は組織に対して、スタートアップ企業と似たような悩みを持っていたり、当事者意識をもってきちんと向き合っているとわかり、自分たちと地続きに富士通のような大企業があるんだということを実感しました。
——— 宮原さんのCDOはいかがでしたか?
宇田: 今日はみなさんいい空気が吸えたんじゃないかなと思います。オンラインで参加された方を含めて、いつもの匂いと違うものが得られたと思います。
——— 富士通デザインセンターのメンバーにメッセージを贈るとしたら、どんなことを伝えますか?
宮原さん: 先ほど話したように、スタートアップ企業と地続きに富士通のような大企業があるということを実感できました。なので、富士通にいるみなさんにも僕らを同じように捉えてほしいし、関わりをどんどん増やしていってもらえたらなと思います。
——— 第二回CDO JAMを終えての手応えとこれからについて教えてください。
宇田: 宮原さんのように、ものごとを前に進める推進力が常に心の中に備わっている方から得られるものは大きかったと思います。
この3年間デザインセンターは、常に変化・変革を求められてきました。それはある意味、今の自分を否定されるようにも感じられ、しんどいことでもあるかもしれません。ただデザインセンターが手掛けている空間やプロダクト、サービス、表現など、幅の広いデザインのアウトプットやプロセスはプライドを持って誇れるようなものであると思っています。この一年は、その自信を一人ひとりが取り戻していけるように取り組んでいきたいと考えています。