——— そんななかで、富士通入社に至ったきっかけを教えてください。
有澤: デザインセンターのインターンシップに参加したことが大きなきっかけになりました。当時のインターンシップでは3週間、実際の職場で先輩と一緒に仕事を体験しました。私は「富士通の自社工場内にある展示ルームのコンセプト企画」といったテーマで業務に取り組み、様々な調査をしながら企画案を考えました。
インターンシップを通じて、職場の雰囲気や富士通の関わる領域の広さを知ることができ、志望度が高まったのを覚えています。インターンシップで働いた部署と入社後の配属先は違っていましたが、社員の方々の雰囲気や業務環境などは前もって感じていたものと差がなく、入社後にギャップを感じることもありませんでした。
——— 学生時代には具体的にどのような活動をされていたのですか?
有澤: 毎年、2~3個の産学協同プロジェクトに取り組んでいました。先輩・後輩と共にチームを組み、携帯メーカーやお菓子メーカーといった企業に対して、リサーチからコンセプト設計、デザイン制作まで行い、企業に直接プレゼンするなどの活動です。
他にも、エンジニア・マネジメント・デザインといった別々の領域を専攻する学生同士でチームを組み、新規プロダクトの企画提案を行ったりもしました。こういった「複数人のチームでプロジェクトに取り組む」という活動に精を出していたように思います。
——— 富士通入社後の新人研修ではどのようなことを学び、経験できましたか?
有澤: 全体研修ではSEや営業、研究開発、コーポレート部門担当などの同期30人1クラスで、社会人マナーの基礎や富士通の歴史などを学び、グループワークも1ヶ月間ほど経験しました。まるで学生時代に戻ったようなリラックスした気持ちで研修を受けて、同じクラスで研修を経験した同期たちと仲良くもなれました。彼らとは今でもプライベートで遊んだりしています。
デザインセンターに配属された後はOJTで先輩に指導を頂きつつ、高速道路のトンネル監視システムのUIデザインを担当させてもらいました。高速道路のトンネル内の状況を監視する業務の方が利用するシステムで、トンネル内に設置された非常用電話からの情報確認や、トンネル内で火災が発生した際の緊急放送のコントロールなどを行う画面です。異常が発生した際に素早く気づき、対処できるように、ひと目で状況が分かるようにUIを設計していました。
実際に配属されるまでは高速道路の裏側でこのようなシステムが使われていることも、それを富士通が作っていることも知りませんでした。陰ながら社会の役に立つ仕事ができていることに面白さを感じたことを覚えています。