『SIMPLIA TF-MDPORT Pro』(シンプリア ティーエフ エムディーポート プロ)は、異なるプラットフォーム間でのデータファイル形式の変換や文字コードの変換などシームレスなデータの流通を実現する資産流用支援ツールです。

製品概要

利用シーン

  • 汎用機システムをオープン化する際の一時的なデータ移行作業時
  • 他社機をリプレースする際の一時的なデータ移行作業時
  • 異なるプラットフォーム間でのデータ移行作業時
  • 異なる言語間でのデータ移行作業時

TF-MDPORT Pro全体図

SIMPLIA TF-MDPORT Proは、お客様の異なる環境にあるデータを効率的に移行できます。

導入効果

  • データ流用の効率化
    汎用機/オフコン・パソコン・UNIX機間のソース/データ流用を効率よく行うことができます。
    マルチベンダー環境での資産流用が可能になります。
    数値属性(バイナリやパック等)のコード変換が可能になります。
  • 業務データのテスト利用
    業務データをマスク機能で加工し、個人情報を秘匿することによりテスト作業に利用することができます。

注意事項

x86版(Windows版 SIMPLIA TF-MDPORT Pro)から移行する際の注意事項

  • コード変換機能を使用することはできません。
  • 入力データ形式または出力データ形式にXML形式を指定したレイアウト定義を変換で使用することはできません。
  • COBOL解析オプションのファイル種別で、YPSインクルード仕様書を指定した解析をすることはできません。
  • COBOL解析オプションのファイル種別で、ファイル定義体を指定した解析をすることはできません。
  • EUCコードを扱う場合、英数字項目上の半角カナはコードセット2として扱います。
  • 利用者定義変換テーブルのコード対応定義データの記述方法は、以下の通りとなります。
    • EUCカナ(コードセット2)を指定する場合は、"8E"を付加して4桁で指定します。
    • 記述可能なコード範囲は、文字コードとして定義されている領域となります。
  • Windows版,Solaris版,Linux版,x64-Linux版,Linux for Itanium版 TF-LINDAからの「MDPORT連携」ができなくなります。
  • Unicode-SJIS 間の文字コード変換時、環境依存文字において変換結果が異なります。利用者定義変換テーブルを作成していただくことで x86 版と同一の変換結果を得ることができます。

型名・価格

TF-MDPORT Pro(64bit)
製品名V/L型名価格(税別)
メディアパック (注1)V81L20A514CCPR11,000円
1プロセッサライセンスV81A5149CPS154,000円
1プロセッサライセンス 移行用(注2)A5149CPT77,000円
1プロセッサライセンス 月額用(注3)A5149CPSD11,000円
  • 注1
    メディアパックはインストール用媒体のみの製品です。使用権は同梱されておりませんので、別途ライセンスを購入してください。
  • 注2
    移行用製品とは、TF-MDPORT Pro V80をご利用中のお客様がV81へアップグレードするための製品です。別途メディアパックを購入してください。
  • 注3
    月額用製品とは、月単位で使用権をご購入いただける商品です。使用期限を月単位に制限することで、よりお求めやすい商品です。プログラムサポートサービスを含んでいます。別途メディアパックを購入してください。
  •  
TF-MDPORT Pro(64bit)プログラムサポートサービス(注4)(注5)
製品名V/L型名価格(税別)
プログラムサポートV81月額A5140CPSM6,600円
年額A5140CPSM172,600円
  • 注4
    プログラムサポートサービスは、専用Q/A窓口、トラブル/障害情報の即時通知、レベルアップ版の無償提供、および、SIMPLIA製品の最新情報の提供等を行うサービスです。
  • 注5
    それぞれの製品で、プログラムサポートサービスの型名は同一です。

過去のエンハンス情報

V81L11からV81L20

  • Micro Focus COBOLの符号に対応しました。
  • CSV形式の入力で、入力データの前置ブランクカット有無選択ができる機能を追加しました。  

V81L10からV81L11

  • Windows 11、Windows Server 2022に対応しました。
  • 数値項目から数値文字列への変換を改善しました。

V80L31からV81L10

  • MDPORTLCコマンド機能、レコード変換機能、データ加工機能に対応しました。
  • Windows Server 2019に対応しました。
  • 他社コード(IBM/KEIS/JIPS(E)/JIPS(J))とUnicode(UCS-2/UTF-8)間の変換に対応 しました。
  • 同一コード無変換出力機能の設定値を基本機能のメイン画面に追加しました。
  • マニュアルの動作保証ブラウザとして、Microsoft Edgeに対応しました。

V80L30からV80L31

  • 新規OSサポート
    Windows 10、Windows Server 2016上での動作をサポートしました。

機能紹介詳細

文字コード変換機能

汎用機/オフコン・UNIX機とPC間のコード変換が行えます。

JEF、EUC、SJIS、JIS、Unicodeなどのマルチバイトを含む各種コードやEBCDIC、ASCIIのシングルバイト系の変換が行えます。また、TF-MDPORT では、他社コードの変換機能も提供していますので、マルチベンダー環境に対応することができます。

  • IBM漢字コード
  • 日立KEISコード
  • 日本電気JIPS(E/J)コード、日本電気AVX日本語コード

ファイル形式変換機能

汎用機/オフコン・UNIX機とPC間のファイル形式変換が行えます。

ファイル形式として以下の形式に対応しています。

  • 一般ファイル
    Windows上の一般ファイルの変換を行います。(MDPORTではCOBOLファイル以外の改行を含まないファイルを一般ファイルと呼びます。)一般ファイルとしては以下のものが挙げられます。
    • 汎用機やSolaris機上から移入されたバイナリファイル
    • 汎用機やSolaris機上へ移出するバイナリファイル
    • Windows(DOS)やSolarisで扱うテキストファイル
  • COBOLファイル
    パソコンのCOBOLファイルの変換を行います。COBOLファイルの編成には順・行順・相対・索引ファイルが指定できます。Unicode入出力ファイルに対して、コード依存形式/データ項目依存形式(COBOL順編成ファイル形式仕様)をサポートします。また、1GB(ギガバイト)を超えるCOBOLファイル(順・行順編成)を扱うことができます。
  • CSV形式ファイル
    CSV形式ファイルの変換を行います。CSV形式ファイルとは、項目間をデリミタ文字で区切ったテキストファイルで、各種RDBローダヘの移入や表計算ソフトに対応できます。UnicodeのCSV形式出力をサポートします。
  • テキストファイル
    日本語を含むテキストファイル間の変換を行います。

ファイル形式間の変換は以下のように対応しています。

ファイル形式変換一覧表
出力
入力
一般ファイルCOBOLファイルCSV形式ファイルテキストファイル
一般ファイル不可
COBOLファイル不可
CSV形式ファイル不可不可
テキストファイル不可不可不可

コマンド実行機能

  • MDPORTCコマンド
    コード変換、ファイル形式変換などの基本機能をコマンドにて実行することができます。当機能では、変換指示ファイルで指定していた項目が、全てオペランドで指定可能なため、変換指示ファイルがなくても動作します。また、ファイルの標準入出力も可能です。
  • MDPORTLCコマンド
    レイアウト定義機能で作成するレイアウト定義ファイルをコマンドにて作成することができます。

レコード変換用APIの提供

提供する関数群をユーザアプリケーションに組み込むことによりPCと汎用機・Solaris機間で、ソースやデ-タファイル等の資源を流用することができます。ダイナミックリンクライブラリ(DLL)として提供されるので、ユーザアプリケーションと動的にリンクすることにより、各種コードへのコード変換を行うことができます。以下のコードに対応しています。
レコード変換:SJIS, EUC, JEF, JIS, Unicode, 他社コード

レイアウト定義機能

レコードのレイアウトは、レイアウト定義機能(GUI)を利用して作成します。また、COBOL登録集を解析してレコードのレイアウトを簡単に作成することができます。
注意)C言語の構造体からも解析可能です。
また、既存のレイアウト定義を変更することにより、現在のデータファイルに項目の追加・削除を行いフォーマット変換を行うことも可能です。

データ加工機能

    • データ加工
      加工指示に従い、項目移動/追加・削除/形式変換/マスクなどのファイル加工が行えます。レコードレイアウトの変更や、ファイルの結合等のデータ加工作業を効率化できますので、データウェアハウス構築時やシステム間のデータ移行等に適用できます。
    • TFMDQ32コマンド
      加工指示ファイルで指定された内容に従い、データ加工処理をコマンドにて実行することができます。

    COBOL登録集、DDLファイル雛型生成

    レイアウト定義ファイルより、COBOL登録集の雛型やDDLファイルの雛形を生成することができます。

    豊富な変換指示設定

    コード変換不能時の処置や半角カナの扱い、領域長の変更など、多様な指示が行え、要件が満足できる変換仕様を提供します。入力ファイルのデータ項目のデータ条件にマッチするレコードのみ変換するレコード抽出機能をサポートします。Unicodeファイル出力時、シグネチャ出力指定有無をサポートします。

    マスク処理機能

    独自のマスク処理機能により、個人情報の秘匿が可能です。

    • 置き換え用の架空のデータファイルを用意しておくことで、項目の意味を壊さず、個人情報を全く別のデータとして作成することが可能
    • よく使われる名前や住所などのデータを予め製品に添付しておりますので、それらをご利用頂くことも可能

    SIMPLIA TF-LINDA連携機能

    SIMPLIA TF-LINDA(テストデータ作成・更新ツール)で編集中のデータ内容をSIMPLIA TF-MDPORTの機能を利用し、異なるコード/ファイル形式に変換してCSV形式等で出力することができます。

    ダウンロード


      (2,413KB / A4, 27 pages)


      (199KB / A4, 10 pages)


      マニュアル体系と読み方
      (165 KB / A4, 7 pages)
      リリース情報
      (147 KB / A4, 5 pages)
      インストールガイド
      (2,248 KB / A4, 36 pages)
      ユーザーズガイド 画面操作編
      (9,545 KB / A4, 242 pages)
      ユーザーズガイド コマンド編
      (752 KB / A4, 44 pages)
      ユーザーズガイド API編
      (657 KB / A4, 35 pages)

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