ハワイ すばる望遠鏡
世界最大級の望遠鏡の観測制御・データアーカイブシステムを開発
ハワイ すばる望遠鏡
※本ページのシステム構成などの情報は2019年当時のものです。
富士通は、「観測制御~データ取得・保存管理~データ解析に至る一貫した計算機システム」をコンセプトに、世界最大級(口径8.2m)の大型光学赤外線望遠鏡である、すばる望遠鏡(注1)の観測制御システムおよび観測データアーカイブシステムを開発しました。
また、ハワイの山頂で取得された観測データを、山麓の観測所と同時に東京の国立天文台三鷹本部へ伝送し、その解析も支えています。
観測制御システム
望遠鏡の向きなどをリアルタイムでコントロールし、大容量観測データ(1晩約50GB、約1万件)を確実に取得し、観測データアーカイブシステム(ハワイ)に転送する「観測制御システム」を開発しました。望遠鏡のコントロールは、観測者の思考に合致したコマンド(例えば、望遠鏡を何々天体に向けろ!)を実行可能にし、容易かつ正確な操作性を実現しています。
これらは、富士通のPCサーバPRIMERGY、UNIXサーバPRIMEPOWER、ストレージシステムETERNUS等から構成されています。
観測データアーカイブシステム
すばる望遠鏡の多種多様な観測装置から生み出される観測データは最大で1秒当たり20MB程度になります。これらのデータを保管、管理し、利用者の要求に応じて素早く提供するための観測データアーカイブシステムとして、ハワイにあるすばるデータアーカイブソフトウェア(STARS(注2))、三鷹にある三鷹データアーカイブソフトウェア(MASTARS(注3))を開発しました。
本システムでは、現在約400万ファイルが管理されており、STARSで保存・管理されたデータはMASTARSにも自動転送され、ハワイ‐日本間での冗長化されたシステムを実現しています。
これらは、PCサーバPRIMERGY、UNIXサーバPRIMEPOWER、ストレージシステムETERNUS等から構成されています。
- 注1すばる望遠鏡:
世界最大級となる口径8.2mの一枚鏡を持つ大型光学赤外線望遠鏡で、ハワイ島マウナケア山頂(標高4,205m)にあります。 - 注2STARS:
Subaru Telescope data ARchive System - 注3MASTARS:
Mitaka Advanced Subaru Telescope data ARchive System
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