ビルド9565 以降の「Trend Micro Apex One 2019」との連携における注意事項
(2021年9月6日 発行)
(2021年12月13日 更新)
事象
従来より、瞬快にて連携可能なウイルス対策ソフトとしては、「Trend Micro Apex One 2019」を対象にしていましたが、「Trend Micro Apex One 2019 Patch5 (ビルド 9565)」より、「Trend Micro Apex One 2019」の「不正変更防止サービス」を無効にしても、クライアント側にて当該サービスプログラムが停止しない状況になりました。
このことにより、ビルド9565 以降の「Trend Micro Apex One 2019」がインストールされた環境には、瞬快クライアントをインストールすることができなくなりました。
対象製品
- 瞬快Ver.12c以前
- 瞬快Ver.11.5g~Ver.11.5k
解説
瞬快の仕様としましては、「不正変更防止サービス」のプログラムが動作している状態では、瞬快のクライアント機能をインストールできないようにしています。
この理由は、「不正変更防止サービス」が有効となっているWindows10クライアントに瞬快を標準インストールした場合、システムのフリーズが発生する問題が過去に確認されたためです。
2021年9月6日現在、次の製品の「不正変更防止サービス」が停止しないことを確認しています。
※当状況は「Trend Micro Apex One 2019」の「不正変更防止サービス」を無効にしたカスタムインストーラを作成しても変わりません。
- Trend Micro Apex One 2019 Patch5 (ビルド 9565)
- Trend Micro Apex One 2019 Critical Patch (ビルド 9601~ 9675)
このため、上記のTrend Micro社製品が動作している環境には瞬快をインストールすることができません。
対処方法
2021年9月17日リリースの次のクライアントインストーラにて対応しましたのでアップデートキャッチャーにて入手してください。
- 瞬快Ver.12c+
- 瞬快Ver.11.5k+
これらの製品での変更内容は次のとおりです。
- 「不正変更防止サービス」が有効な状態でも瞬快クライアントをインストール可能とします。
- 「Trend Micro Apex One 2019」の「ビルド 9565 ~ 9675」でのファイル/レジストリの構成変更に対応します。
なお、アップデートキャッチャー画面上での説明およびダウンロードファイルに含まれるReadme.txtには、(ビルド 9565)と(ビルド 9601)に対応している旨の説明しかありませんが、当クライアントインストーラは(ビルド 9675)まで対応しています。2021年12月以降に提供される新しいビルドへの対応については、こちらの情報を確認してください。
注意事項1
「ビルド 9233」以前の「Trend Micro Apex One 2019」環境にも今回の問題に対応した瞬快をインストールすることは可能ですが、「不正変更防止サービス」を無効にしていない場合、フリーズ問題が発生する可能性がありますので、この場合は「不正変更防止サービス」を無効にしてください。
注意事項2
瞬快のjyo(上)/tokujyo(特上)の場合、「不正変更防止サービス」を有効にすることで、瞬快のシステムリカバリクライアントをインストールする際に、「不正変更防止サービス」の「挙動監視機能」に検知されインストールが正常終了しないことがあります。
当問題は 2.491.xx 以降の挙動監視検出パターンファイルにて解消されますので、挙動監視検出パターンファイルを最新にアップデートしてください。