FUJITSU ビジネスアプリケーション 瞬快 マルチブート
『瞬快』マルチブート機能のサポートOSは、Linuxおよび『瞬快』クライアント機能がサポートするクライアントOSに限られます。サーバOSはサポート致しません。
なお、Linuxのディストリビューションによっては正常に動作しないケースがあります。ディストリビューション毎の最新の動作検証結果につきましては、Linuxディストリビューションをご確認下さい。
瞬快独自ローダ |
使用可 |
GRUB |
使用可(注2) |
Lilo |
使用不可 |
NTLDR |
使用不可 |
注2)以下の機能が利用できません。
- OSの切替機能
- デフォルト起動OSの切替機能
- LinuxOSに対する再起動・電源ON・電源OFF以外の操作
本ページでは、マルチブート環境構築に関する注意事項の事例を紹介しています。マルチブート環境構築に関する詳細は、必ず製品添付のマニュアルを熟読してください。
- GPTは128パーティションまでの構成ができますが、瞬快のマルチブート構成は従来通り4つのOSまでのサポートとなります。
- 瞬快がサポートするGPT環境のパーティション数は8までとなります。
Linuxによるマルチブート構成を利用する場合
Linux(OS、ネットワーク、アプリなど)に関するご質問、サポートは弊社では致しておりません。
- WIndowsとLinuxとのマルチブート環境を構築する場合は、BIOS起動のみサポートします。UEFI起動はサポートしません。
- Linuxのディストリビューション
マルチブート機能はLinuxもサポートしております。しかし、Linuxのディストリビューションによっては正常に動作しないケースがあります。最新のディストリビューションにおける動作検証結果につきましては、Linuxディストリビューションをご確認下さい。
- Linuxのパーティション
ひな型のディスクイメージとして利用する場合には、Linuxのパーティションに注意して下さい。以下のパーティションのみサポートしています。
注意)LVM(Logical Volume Manager)は使えません。
- ブートローダの制限
システムリカバリ機能を利用してLinux環境を含むマルチブート構成を構築する場合で、GRUBのブートローダを利用時には、Stage1.5を利用しないようにして下さい。Stage1.5を書き込んだブートローダをご使用した場合は、ディスクイメージの配信後に、GRUBが正しく起動しないことがあります。
- /boot パーティションの作成
システムリカバリ機能を利用してLinux環境を含むマルチブート構成を構築する場合には、必ず基本パーティションで作成された「/boot」パーティションが必要となります。「/boot」パーティションが存在しない場合、または拡張パーティションで作成された場合は、Linux環境の設定サービスは正常に行えませんのでご注意下さい。
- Linuxでの電源OFFについて
一部のLinuxOSでは、Linuxで電源OFFすると次回からリモートからの電源ONができなくなることがあります。これはLinuxカーネルの電源制御とハードウェアの電源制御が正しくリンクできていない場合、あるいはLinuxカーネルがサポートしていない場合などが考えられます。Linuxのカーネルの再設定あるいは再コンパイルを実施して、ハードウェアにあった制御を行うようにして下さい。
- Linuxインストール後にアクティブパーティションが切り替わらない
一部のLinuxOSをインストール後にアクティブパーティションが切り替わらない現象が確認されています。これはLinuxのインストーラがMBRの情報を置き換えた(あるいは破壊した)可能性があります。 この場合、MBRの初期化にて復旧する場合があります。MBRの初期化でも復旧しない場合は、再度インストールするLinuxのディストリビューションの、仕様、障害情報などをご確認下さい。
- 更新モード時にマルチブート環境の設定・変更を行った場合
更新モード時にマルチブート環境の設定を行い、「修復ポイントの設定」を行わずに修復モードあるいは修復無効モードに変更すると、設定した内容が消えます。更新モード時に設定・変更した場合は必ず「修復ポイントの設定」を行ってください。
- マルチブート環境の設定・変更を行う場合
パーティション単位での運用時は、マルチブート環境の設定を行った後には「修復ポイントの設定」を必ず実施してください。修復モード、更新モードにおいて設定した内容が反映されない場合があります。
- 複数環境管理を利用する場合
パーティション単位で複数環境管理を利用する場合、マルチブート環境はサポートしておりません。
最近のPCには区画の先頭にリカバリ用のシステム(プログラム、情報)が構成されている場合があります。この場合、『瞬快』のマルチブート切替にて区画情報(ディスク、パーティションの番号)を設定する場合に、リカバリ用区画を間違えて入れないようにご注意下さい。