クラウド運用管理
統合監視Systemwalker Centric Managerを簡単に教えて!

登場人物
- 伊藤さん:
A商社の情報システムを運用管理するチームのリーダー。Systemwalker Centric Managerにとても詳しい。技術情報にも明るく、経験豊富。"鈴木君"の指導役。 - 鈴木君:
最近運用管理チームに異動した。"伊藤さん"の後輩。
A商社のある日のこと。
運用管理チームの太田さんが退職し、代わりに構築チームにいた鈴木君がチームを異動し、太田さんが担当だった仕事を引き継ぐことになりました。
- 鈴木君:リーダー、課長から「チームで使っている監視ツールの概要を理解してね!」と言われて、資料を探し始めたのですが、マニュアルもたくさんあって、どこから手を付けたらいいのか...。リーダー簡単に教えてください!
- 伊藤さん:「製品紹介」という資料があるので、これを使って概要を説明するね。
何が監視できるの?
- 伊藤さん:まず、Systemwalker Centric Managerは監視ソフトだと分かっている?
- 鈴木君:それは分かっています。
- 伊藤さん:WindowsやLinuxを統合的に管理できて、クラウドや仮想化している場合もバッチリサポートしている。うちにはないけどUNIXやメインフレームもサポートされているよ。
- 鈴木君:沢山対応しているんですね。でもクラウドなら、そのクラウド上用の監視システムがありませんか?
- 伊藤さん:そうだね。1つのクラウドだけでシステムが構成されているなら、そのクラウド上の監視システムを使うのが良いと思うよ。だけど、複数のクラウドやオンプレミスが混在した環境だとそうはいかないよね。
ハイブリッドクラウドってやつさ。クラウドとオンプレミスを1画面で監視できるんだよ。 - 鈴木君:アプリケーションの監視はできますか?
- 伊藤さん:アプリケーションの稼働状況を監視する機能もあるよ。WindowsやUNIXの実行形式ファイル、そしてInterstage Application Serverで構築したアプリケーションなども一元的に監視できるよ。
特に重要なアプリケーションに対しては管理者が設定した稼働条件どおりに稼働しているか監視して、異常があれば通知してくれるんだ。 - 鈴木君:それで性能の監視もできるんですね。
- 伊藤さん:そう。アプリケーションの性能監視やサーバー性能監視、ネットワーク性能監視もバッチリ。性能情報をグラフ表示して傾向も把握できるよ。
- 鈴木君:それは良いですね。
- 伊藤さん:あと、 OSレベルでの監視だけでなく、ネットワーク機器やストレージなどの機器の監視もできるんだ。
- 鈴木君:システム全体を監視できるんですね。
図1. システム全体を監視
トラブルの対処は?
- 鈴木君:トラブルの時はどのように対処するのですか?
- 伊藤さん:アプリケーションと仮想サーバーとかの依存関係の可視化もできるから、トラブル発生時に障害個所や影響範囲をスピーディに把握できるんだ。
図2. 障害個所と影響範囲
- 鈴木君:なるほど、だから迅速に対処できるんですね。
- 伊藤さん:それと、トラブル発生時の重要メッセージを登録しておけば、そのトラブルが発生した時にその場で対処手順が確認できるから、迅速な対応が可能だよ。
- 鈴木君:トラブルが起きた時、自動で対処できますか?
- 伊藤さん:監視メッセージに対してあらかじめ復旧コマンドを設定しておけば、トラブルが発生したとき自動で復旧操作ができるよ。
- 鈴木君:便利すぎる!これならトラブルに対応する時間も減らせそうですね。
他にはどんな機能がありますか? - 伊藤さん:障害を解決するためにアプリケーションの修正が必要な場合、修正の適用を自動で行うことができるんだ。
- 鈴木君:それって、トラブル対応が楽になるってことですよね?
- 伊藤さん:そうだね。
クラウドの監視はむずかしい?
- 鈴木君:構築チームの時に今後追加するシステムはAWS上に構築する予定と聞いたのですが、 クラウドも含めた運用監視の構築作業はむずかしくないですか?
- 伊藤さん:そうだね。クラウド運用監視を実施する便利なツールとしてクラウド監視テンプレートというものが提供されていて、これを使うと、クラウド監視の環境構築が簡単にできるんだ。
- 鈴木君:どんなものですか?
- 伊藤さん:Amazon Web Services用とMicrosoft Azure用の監視テンプレートが提供されているよ。
この監視テンプレートで、クラウド監視サービスから監視情報を収集することができ、仮想サーバーのオートスケールにも対応できるよ。もしクラウドの仕様変更があった場合でも、富士通がそれに合わせてこのテンプレートを修正して提供してくれるので、ユーザは自分で修正するが必要ないんだ。 - 鈴木君:クラウドの仕様変更に対応しなくて良いのはとても楽ですね。オートスケールに対応とはなんですか?
- 伊藤さん:クラウドで自動追加されたサーバーに対応できるということだよ。仮想サーバーが配備されるだけで監視を即座に自動開始できるんだ。
- 鈴木君:なるほど、それは便利ですね。
- 伊藤さん:あと、忘れてはいけないのは、監視システム自体の信頼性なんだ。たとえば、故障の通知などが届かなかったらどうなると思う?
- 鈴木君:通知が届かなかったら、誰も故障に気が付かないんじゃないかと思います。
- 伊藤さん:そうだね、そうなったら困るよね。Systemwalker Centric Managerは、通知が届かなかったときに再送するので、信頼性があるんだ。
さらに運用管理サーバーの多重化ができるので、1つが倒れても切り替え無しにすぐに他でカバーできるんだ。災害対策で大阪と東京のように複数で運用することもできるよ。
図3. 運用管理サーバーの多重化
- 鈴木君:信頼性が高いのはとても大事ですね。
まとめ
- 伊藤さん:この製品の概要が大体理解できたかな?
- 鈴木君:はい、大体理解できたと思います。この製品は、
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クラウドとオンプレミスが混在した環境の監視をサポート
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障害を素早く検知できる
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復旧の自動対処ができる
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高い信頼性がある
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- 伊藤さん:素晴らしい。しっかり理解できている。
- 鈴木君:教えていただきありがとうございました。これで課長に概要を理解できたと報告できます。
- 伊藤さん:もっと知りたい場合は、下記のページが参考になると思うので、見てみるといいよ。
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