株式会社インプリム 様 / 株式会社アイティークレスト 様
3社の協業により物流企業のデジタルトランスフォーメーションを実現
~高性能データベースと連携し、ローコード開発プラットフォームの新しい価値を創出~
インプリムが提供するオープンソースソフトウェア(以降、OSS)のローコード開発プラットフォーム「Pleasanter(プリザンター)」は、そのデータベース基盤として「FUJITSU Software Enterprise Postgres」(以降、Enterprise Postgres)」を新たに採用。このPleasanterとEnterprise Postgresを活用し、物流企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現したのがアイティークレストだ。インプリムとアイティークレストにEnterprise Postgres採用の理由ともたらされたメリット、今後の展望を聞いた。
- 課題Pleasanterによる大規模システムの実現に、高信頼でサポート体制が充実したデータベースとの連携が不可欠だった
- 効果充実したサポートが受けられるEnterprise Postgresの採用で大規模システムのスムーズな導入と安定運用の維持も実現
- 課題Pleasanterで開発した業務システムのクラウド化にあたって、顧客の重要なデータを保護可能なセキュアなデータベース環境が必須となっていた
- 効果Enterprise Postgresが実装する透過的データ暗号化機能をはじめとするセキュリティ機能により、顧客のデータを保護、外部からでも重要な情報にセキュアにアクセス可能に
- 課題インプリムとアイティークレストにおけるビジネスの拡大に向けて、Pleasanterの認知度向上やシステムを構築するための支援体制が求められていた
- 効果FUJITSU Software ビジネスプログラム(注1)への参加により、パートナー間の連携によるビジネス機会創出に期待
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注1パートナーのビジネス拡大とソフトウェア業界の発展を目指すプログラム
https://www.fujitsu.com/jp/products/software/resources/businessprogram/
背景
ローコード開発プラットフォームに求められていた高信頼データベース
アプリケーション開発の期間短縮や工数、コスト削減を実現する「ローコード開発」。数あるローコード開発プラットフォームの中で、近年、多くの企業で脚光を集めているのが、インプリムが開発したOSSのローコード開発プラットフォーム「Pleasanter」だ。その特長について、同社取締役営業部部長の相蘇和貴氏は「数多くの汎用性の高いシンプルな機能を組み合わせるだけでWeb アプリケーションを簡単に作成できるだけでなく、コードによる記述や豊富なAPIを用いて、他システムとの連携や高度なカスタマイズも可能です」と説明する。
そうしたPleasanterで課題となっていたのが、大規模環境での利用にも耐えうる高信頼なデータベースの実装であり、課題解決のために選ばれたのが、Enterprise Postgresだ。同社取締役マーケティング戦略部部長の遠藤誠也氏は「OSSのPostgreSQLに富士通のデータベース技術が結集されたEnterprise Postgresは強固なセキュリティと信頼性が担保されているほか、開発時や運用後の手厚いサポートも用意されています。これにより、大規模システムの開発・運用でも、ユーザーはPleasanterをさらに安心して利用可能になりました」と強調する。
ポイントと効果
物流企業のDX化を促進、クラウド移行を契機にEnterprise Postgresを導入
このPleasanterとEnterprise Postgresを連携させたソリューションを展開しているのが、アイティークレストである。同社はPleasanterとEnterprise Postgresを活用し、北東北を地盤とする中堅物流会社である共同物流サービス様の様々な社内業務の効率化を実現、DXを一気に加速させた。アイティークレスト システム開発課リーダの辻村和弘氏は「従来、Excelや紙の台帳で行っていた文書管理をPleasanterへ移行したことで、作業負荷を大幅に削減。その成果を経て、ワークフローや物流支援システムの構築など、共同物流サービスにおいてPleasanterの活用が広がっていきました」と説明する。
そうした中で、次なる一手として行われたのが営業支援システムの構築である。そこで課題として浮上していたのが、データベース環境のセキュリティ確保だった。「これまではオンプレミス版のPleasanterを活用しており、Enterprise Postgres以外のデータベースを利用していました。しかし、営業社員から『外出先からも、容易にデータにアクセスしたい』との要望が寄せられ、その手段としてクラウド化が求められていたのです」と辻村氏は説明する。
クラウド化にあたっては、重要なデータを保護するためのセキュリティの確保が不可欠となる。この課題解決のために選ばれたのがEnterprise Postgresだった。
「透過的データ暗号化機能をはじめとする強固なセキュリティ機能が実現されていることは、Enterprise Postgresの大きな評価ポイントでした、また既にPleasanterとも連携実績があること、導入コストも他ソリューションと比べて安価だったこと、そして、富士通による充実したサポート体制が用意されていることも採用の理由となりました」(辻村氏)
PleasanterとのEnterprise Postgresの連携で構築された共同物流サービスの業務システムは、クラウド版へ移行後、セキュリティを担保した上で安定稼働を維持。データベースの処理性能も向上しており、社内からは「Enterprise Postgresへ移行したことで、検索や表示が以前より早くなった」との声が寄せられているという。
今後の展望
富士通の支援によるソリューションの付加価値向上と、ビジネス拡大にも期待
今後、インプリムは、PleasanterとEnterprise Postgresの連携を推し進め、さらなる付加価値向上を目指していくという。その実現に向けて参加したのが、「FUJITSU Software ビジネスプログラム」だ。同プログラムは、講習会やeラーニング、技術教育等によるテクニカルサポート、および、共同セミナーの開催やパートナー企業同士の連携など、ビジネス拡大も支援する仕組みである。遠藤氏は「Pleasanterの認知度向上や、共同セミナーの開催による集客増など、既に多くのメリットを享受しています」と話す。これからの展望について相蘇氏は「同プログラムを通じて、Pleasanterと連携し、さらなる付加価値を創出できるようなソリューションを有するパートナー企業とのビジネスマッチングも期待しています」と語る。
また、アイティークレストも今後、PleasanterとEnterprise Postgresを組み合わせたソリューションを様々な企業に提案していく計画であり、その実現に向けて同プログラムを活用していきたいという。同社 室長の一本松猛路氏は「FUJITSU Softwareプログラムに参加することによりPleasanterとEnterprise Postgres、および他パートナー企業のソリューションとの連携も強化し、ソリューションビジネスを拡大させていきたいと考えています。そして、インプリム様と富士通様には今後も引き続き、技術支援や優れたサポートを期待しています」と語った。
同プログラムを土台として、3社はさらに協業を深め、ビジネスを拡大していくことになりそうだ。
株式会社インプリムの皆様
株式会社アイティークレストの皆様
株式会社インプリム 様
本社所在地 | 東京都中野区新井1-12-12 モデリアカラーズ中野 2階 |
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設立 | 2017年3月1日 |
代表取締役社長 | 内田 太志 |
資本金 | 2千万円 |
従業員数 | 13名(2022年3月31日現在) |
ホームページ | https://implem.co.jp/ |
事業概要 | OSSのビジネスアプリケーションプラットフォーム「Pleasanter」の開発、およびアドオン開発、運用サポートの提供 |
株式会社アイティークレスト 様
本社所在地 | 青森県八戸市卸センター2-5-11 |
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設立 | 1982年1月12日 |
代表取締役社長 | 森山 慶一 |
資本金 | 3,000万円 |
従業員数 | 18名(2022年3月31日現在) |
ホームページ | https://hoc-cnet.co.jp/ |
事業概要 | 物流業や卸・小売業、一般企業向けのシステム開発・保守、およびパソコンやネットワーク機器の販売 |
[2022年12月掲載]
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