アイビーシー株式会社

ハイブリッドクラウド環境における統合監視の
実現

Systemwalker Centric Managerとの統合監視による運用管理の効率化

アイビーシー株式会社(以下、アイビーシー)が提供する「System Answer シリーズ」は、2008年の販売開始以降、シリーズ累計導入実績1000社以上、ITシステム機器の監視数1800万項目以上の実績を誇るITシステム情報管理ソフトウェアだ。同社は2002年の創業以来「IT障害をゼロにする」というミッションを掲げ、性能監視の面からお客様のITインフラ安定稼働を支え続けている。
昨今、ハイブリッドクラウドを利用してシステム運用を行う企業が増加しているが、アイビーシーはSystem Answerシリーズの得意分野であるネットワークの監視ノウハウをいかし、ハイブリッド環境における統合監視提案をより強化したいと考えていた。アイビーシーが選択したのは、オンプレミスからクラウドまでシステムの統合監視に強みを持つFujitsu Software Systemwalker Centric Manager(以下、Systemwalker Centric Manager)との連携だ。連携によりもたらされたメリットと今後の展望を、アイビーシーに聞いた。

課題
効果
課題オンプレミスからクラウドまで統合監視を希望するお客様が増え、ネットワーク、サーバ、サービスをトータルで監視を行いたい
効果Systemwalker Centric Managerとの連携でオンプレミスからクラウドまでのネットワークを含めた統合監視を実現
課題System Answer G3の販路拡大のため、製品の認知度を向上させたい
効果Fujitsu Software ビジネスプログラム(注1)の支援策のひとつによるパートナー主催イベントを活用し、露出拡大に期待

背景

ハイブリッド・パブリッククラウドの増加から、統合監視の必要性を痛感

「System Answer G3」は、マルチベンダー環境のITシステム全般(ネットワーク、サーバ・仮想基盤、クラウド)に対応した障害予防対策監視ソリューションだ。障害検知用途の一般的な監視ソリューションとは異なり、収集・蓄積した詳細監視データを自動分析し、障害発生前の未然防止を促進できる点が特徴である。

ハイブリッドITの普及に伴い、近年のシステム運用は複雑化している。ハイブリッドクラウド環境においては環境ごとに監視方法が異なるため、管理者は複数の監視画面でアラートを確認しなければならない。管理者の負担が増加することにより、重大なアラートの見逃し等、業務影響を引き起こしかねないリスクが増加しているのが現状だ。アイビーシーはこの現状を打破するため、複雑化したシステム監視に対する新たな提案を模索していた。

そんな中、アイビーシーがSystem Answer G3の連携先として採用したのは、富士通の統合監視ソフトウェアSystemwalker Centric Managerだ。
採用の理由について、同社ビジネスソリューション営業本部第1営業統括部 統括部長の梶田氏は「一番の決め手になったのはSystemwalker Centric Managerの豊富な導入実績です」と語る。
「System Answer G3をご導入頂いたお客様のシステム内で、既にSystemwalker Centric Managerが採用されている、というケースが多々ありました。両者が連携することにより、お客様に安心して統合監視を行って頂けるのではないかと考えたのです」(梶田氏)

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ビジネスソリューション営業本部第1営業統括部
統括部長 梶田 将成 氏

ポイントと効果

Systemwalker Centric Managerとの連携により、運用管理を効率化

System Answer G3は、障害検知のみならず、収集・蓄積した全ての詳細監視データを自動的に分析し、IT システムの変動をリアルタイムに検知することができる。それに加え、将来的にはリソースが最大値・しきい値を超える状況や次月以降のリソース予測等、予兆的な状況を把握可能な機能も搭載予定だ。
一方のSystemwalker Centric Managerは、オンプレミスとクラウドが混在するハイブリッドIT環境やマルチベンダー環境等、複雑なIT環境を一つの監視コンソールで統合監視できる点に強みを持つ。障害箇所や影響範囲が一目で特定できるため、障害の把握と迅速な対処が可能だ。
この2つの製品を連携させることで、変動検知やリソース予測の情報等、異常の予兆を把握するための通知も、他の監視項目と合わせて一つの監視コンソールでまとめて管理できるようになる。また、System Answer G3から通知される様々なアラートは監視コンソール上で日本語表示できるため、運用管理者はよりスムーズに状況を把握することができる。

ビジネスソリューション営業本部第1営業統括部の山田氏は、「連携検証はとてもスムーズに進みました」と当時を振り返る。

アイビーシー株式会社
ビジネスソリューション営業本部第1営業統括部
山田 光 氏

「ネットワークの状態やメッセージを通知する形式は製品によって異なるため、製品間の技術情報の開示が不可欠です。富士通が検証を行うにあたっての技術窓口を個別に設けてくれたおかげで、不明点を都度解消しながらスムーズに検証を進めることができました」(山田氏)
また、今回の連携はSystem Answer G3をアドオンするだけで実現可能な内容となっており、Systemwalker Centric Managerの監視コンソールの設定や運用手順を変更する必要がない。山田氏は、「スピーディーな導入が可能なので、現場にとってのメリットは大きいと思います」と言葉を続ける。「私たちとしても、ハイブリッドIT環境の全体の統合監視を安心して提案できるようになりました。System Answer G3を提案できる幅が広がったと感じています」(山田氏)    
     システムの概要

今後の展望

他パートナーと協業し、ソリューション提案でビジネスを拡大

System Answer G3の今後について、梶田氏は「インターネット全体、拠点間の通信状態、全てのネットワークの監視を可能にしたい。管理者の負担をより軽減していきたいです」と意気込みを語る。
「近年では、テレワーク×オフィスワークというハイブリッド型の働き方が一般的になりつつある。システム障害時の問題の切り分けが自社で保有しないインフラやサービスまでに及ぶようになりながらも、より迅速な障害検知・復旧が求められるなど、運用担当者の負担は計り知れないものとなっている。
「そこで、ユーザー端末からクラウドサービスまで、ユーザーと同じレスポンス体感を運用担当者が視覚的に捉えられる『CX(カスタマーエクスペリエンス)監視オプション』の提供を開始しました」(山田氏)


梶田氏は、「こういった機能を新しくリリースする際には、Fujitsu Software ビジネスプログラムの支援策を改めて活用したいと考えています」と言葉を引き継ぐ。

Fujitsu Software ビジネスプログラム(以下、ビジネスプログラム)は、会員のビジネス拡大とソフトウェア業界の発展を目指す富士通主管のビジネスコミュニティだ。2023年6月現在107社の会員企業が所属しており、それぞれの「得意技」を生かした新ビジネス創出を目指している。富士通は会員向け支援策として、セミナーへの協賛や集客協力、富士通ソフトウェアのスキル習得支援などを提供。会員のビジネス拡大を後押ししている。
アイビーシーも、2023年1月に同プログラムの支援策を利用した。「『複雑化したハイブリッドIT環境を障害から守るには』というテーマでセミナーを開催しました。多数のお申込があり、System Answer G3の認知度向上に役立ったと感じています」(山田氏)

ビジネスプログラム会員としての今後について、梶田氏は「トータルで魅力的なソリューションを提案していけるよう、他会員様と協業関係を築きたいと考えています」と意欲を見せる。


ビジネスプログラムは、「富士通と会員企業」という従来の2社協業にとどまらず、「富士通と複数の会員企業」「会員企業と会員企業」という多様かつ柔軟な形での「ビジネスマッチング」を推進している。
「こういった場を提供いただけるのは、非常にありがたいです。ビジネスプログラムが主催する会員向け集合イベントにも参加し、有益な情報交換を行うことができました」と、梶田氏は言葉を続ける。
「今後は協業パートナーを見つけたいです。お互いの得意分野を活かしたソリューションを創り出し、新たなビジネスの芽を生み出すことを期待しています」(梶田氏)

アイビーシーの皆様
アイビーシーの皆様

アイビーシー株式会社様

本社所在地 東京都中央区新川一丁目8番8号
設立 2002年10月16日
代表取締役社長 加藤 裕之
資本金 4.4億円
従業員数 74名(連結87名、2022年9月現在)
ホームページ https://www.ibc21.co.jp/​​
事業概要 ITシステム性能監視ツールの開発/販売/サポート、ITシステムの性能評価サービス、 ITシステムの設計・構築、コンサルティング、IoTセキュリティ基盤の開発/提供、各種機器、ソフトウェア販売等

[2023年9月掲載]

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