開発資産流用支援ツール
Fujitsu Software SIMPLIA TF-MDPORT

製品概要
『SIMPLIA TF-MDPORT』(シンプリア ティーエフ エムディーポート)は、汎用機/オフコン・PCとLinux機との間で、データやソースの流通を支援するツールです。
利用シーン
- 汎用機システムをオープン化する際の一時的なデータ移行作業時
- 他社機をリプレースする際の一時的なデータ移行作業時
- 異なるプラットフォーム間でのデータ移行作業時
- 異なる言語間でのデータ移行作業時
TF-MDPORT全体図
導入効果
- 汎用機/オフコン・パソコンとLinux間のソース/データ流用を効率よく行うことができます。
- マルチベンダー環境での資産流用が可能になります。
- 数値属性(バイナリやパック等)のコード変換が可能になります。
- 実運用データなど重要情報を含むデータを扱う際に、マスキングにより指定した項目の情報を秘匿し、開示することが可能になります。
機能紹介詳細
ファイル形式変換機能
Linux上のファイル形式として以下の形式に対応しています。
- テキストファイル
日本語を含むテキストファイル間の変換を行います。 - COBOLファイル
汎用機のデータとパソコン/LinuxのCOBOLファイル間の変換を行います。COBOLファイルの編成には順・行順・相対・索引ファイルが指定できます。 - RDBローダ型ファイル(CSV形式ファイル)
汎用機のデータとCSV型ファイル間で変換を行います。CSV型ファイルとは、項目間をデリミタ文字で区切ったテキストファイルで、各種RDBローダヘの移入や表計算ソフトに対応できます。 - データファイル
バイナリのデータファイル間の変換を行います。汎用機上の順ファイルを、ファイル転送や外部媒体経由で移入したファイルが、この形式に該当します。レコードフォーマットは、データ定義文により識別されます。
文字コード変換機能
汎用機/オフコン・UNIX機とPC間のコード変換が行えます。JEF、EUC、SJIS、JIS、Unicodeなどのマルチバイトを含む各種コードやEBCDIC、ASCIIのシングルバイト系の変換が行えます。
また、TF-MDPORTでは、他社コードの変換機能も提供していますので、マルチベンダー環境に対応することができます。
- IBM漢字コード
- 日立KEISコード
- 日本電気JIPS(E/J)コード
レコード変換機能
提供する関数群をユーザアプリケーションに組み込むことによりPCと汎用機・Linux機間で、ソースやデ-タファイル等の資源を流用することができます。共用オブジェクト・ライブラリとして提供されるので、ユーザアプリケーションと動的にリンクすることにより、各種コードへのコード変換を行うことができます。
レコード単位に(事前作成の解析ファイルに従って)変換を行います。以下のコードに対応しています。
レコード変換:SJIS, EUC, JEF, Unicode, 他社コード
出力 入力 | EUC | SJIS | JEF | 他社 | Unicode |
---|---|---|---|---|---|
EUC | 可 | 可 | 可 | 可 | 可 |
SJIS | 可 | 可 | 可 | 可 | 可 |
JEF | 可 | 可 | 不可 | 不可 | 可 |
他社 | 可 | 可 | 不可 | 不可 | 可 |
Unicode | 可 | 可 | 可 | 可 | 可 |
注)Unicodeは、ucs2b(UCS2ビッグエンディアン形式), ucs2l(UCS2リトルエンディアン形式), cobub, cobul(Unicode形式のCOBOLファイル仕様に準拠), utf8 コードに該当します。
マスク機能
実運用データの特徴を保持しつつ、個人情報や機密情報などの秘密情報を架空の情報としてマスクします。個人情報を秘匿して開示できるので、個人情報漏洩の安全性向上につながります。
項目単位に設定できるので、部分的にマスクする事も可能です。
豊富な変換指示指定
コード変換不能時の処置や領域長の変更など、多様な指示が行え、要件が満足できる変換仕様を提供します。
過去のエンハンス情報
V81L10 から V81L20
- Red Hat Enterprise Linux 8に対応しました。
V8L1 から V81L10
- UTF-16(サロゲート文字を含む)が変換できるようになりました。
- UTF-8の4バイトで表現される文字が変換できるようになりました。
- UTF-32が変換できるようになりました。
V5L5 から V8L1
- マスク機能を使用できるようになりました。
- データ定義文上に記述できる項目数を32760項目(行数)に拡張しました。
- COBOLファイルの追加書きができるようになりました。
- ASCII系タブ(0x09)とEBCDIC系タブ(0x05)の相互変換ができるようになりました。
動作環境
製品名 | 対応V/L | 対応OS |
---|---|---|
TF-MDPORT | V81L20 | Red Hat® Enterprise Linux® 8.6、8.8、8.10、9.2、9.4
※Red Hat® Enterprise Linux® 7.7、7.9、8.2、8.4 をご利用される場合は、V81L20の媒体に同梱したV81L10をお使いください。 |
型名・価格
品名 | 型名 | 標準価格
(税別) | ライセンス
メディア種別 | 製品形態 | 電子納品 |
---|---|---|---|---|---|
SIMPLIA TF-MDPORT (Linux 64bit) V81 メディアパック(注1) | A515D483 | 11,000円 | メディアのみ | CD-ROM | - |
SIMPLIA TF-MDPORT (Linux 64bit) V81 1プロセッサ(注2) | A515D499 | 132,000円 | ライセンスのみ | 許諾書 | 電子納品 |
SIMPLIA TF-MDPORT (Linux 64bit) V81 1プロセッサ 移行用(注2)(注3) | A515D4A9 | 66,000円 | ライセンスのみ | 許諾書 | 電子納品 |
SIMPLIA TF-MDPORT (Linux 64bit) V81 1プロセッサ(注4) | A515D499D | 9,100円 | ライセンスのみ | 許諾書 | 電子納品 |
- 注1メディアパックはインストール用媒体のみの製品です。使用権は同梱されておりませんので、別途ライセンスを購入してください。
- 注2製品を導入する環境に割り当たっているコア数に、コア係数(0.5)を乗じた数のプロセッサライセンス(移行用プロセッサライセンス)が必要となります。
- 注3移行用製品とは、TF-MDPORT 80をご利用中のお客様がV81へアップグレードするための製品です。別途メディアパックを購入してください。
- 注4月額払いライセンス商品です。月単位で使用権をご購入いただける商品です。使用期限を月単位に制限することで、よりお求めやすい商品です。プログラムサポートサービスを含んでいます。
品名 | 契約
種別 | 型名 | 標準価格
(税別) | 納入物 | 電子納品 |
---|---|---|---|---|---|
SIMPLIA TF-MDPORT (Linux 64bit) V81 プログラムサポート | 月額 | A515D490C | 5,280円 | サービス仕様書 | - |
SIMPLIA TF-MDPORT (Linux 64bit) V81 プログラムサポート | 年額 | A515D490C1 | 58,080円 | サービス仕様書 | - |
- 注5プログラムサポートサービスは、専用Q/A窓口、トラブル/障害情報の即時通知、レベルアップ版の無償提供、および、SIMPLIA製品の最新情報の提供等を行うサービスです。
- 注6それぞれの製品で、プログラムサポートサービスの型名は同一です。