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Fujitsu

Japan

SPECjbb2005で世界最高性能を獲得 富士通サーバの実力を実証

富士通のUNIXサーバ「PRIMEPOWER」と基幹IAサーバ「PRIMEQUEST」が、Javaアプリケーションでのサーバ性能を評価するベンチマークテストプログラム「SPECjbb2005」において、PRIMEPOWERはSolarisで、PRIMEQUESTはLinuxで、それぞれ世界最高性能を達成。これらの記録達成の背景には、富士通という企業の根幹である「ものづくり」の伝統が息づく。

最先端の開発を支えるものづくりへのこだわり

―― 富士通のものづくりに対する強いこだわりを感じます。

豊木 多くの企業が「ものづくりが大事だ」ということを掲げていますが、実態を見るとそうとも言えない部分もあります。国内市場を例に挙げると、10年前には自社でハードウェアを作っていたメーカーも今より多かった。しかし業界全体がソフト・サービス指向のビジネスに傾斜していく中で、そうした傾向も変わりつつあります。

もちろん、ソリューション提供を行う上で、ソフト・サービスが重要な役割を担っていることは間違いありません。これもしっかりと頑張っていく必要があります。しかしソフト・サービスを支える基盤としてのハードウェアも、きっちりと押さえておくべきではないでしょうか。個人的には、自社でものづくりを行うということが、富士通という企業のDNAに関わる問題だと捉えているのです。特にエンタープライズ分野については、OEMで外から買ってきたサーバを並べて、ソフト・サービスだけをやりますという方法で対応できるとは思えません。

ハードウェア開発の過程では、大変な苦労を伴う場面も少なからずあります。論理的に設計した通りにものが動いてくれるとは限りませんし、半導体製造の設備を構築・維持するための投資も必要です。しかし、長期的な視点で考えれば、こうした取り組みがあるからこそ、性能や信頼性をお客様に保証し続けることができるのです。

―― 自社開発を貫いていく上では、人材や開発体制の強化も重要なポイントですね。

豊木 エンジニアのスキルについては、今後もどんどん高めていきたいと考えています。たとえばPRIMEQUESTを新たに開発する際には、PCサーバ「PRIMERGY」の担当者やPRIMEPOWERの担当者など、いろいろな分野の技術者を集めて設計に取り組みました。多様なハードウェアを担当していたエンジニアも一緒になって開発を行うことで、画期的な製品が生み出せただけでなく、開発チーム全体としてもスキルアップが図れました。そして、そこで得られた成果が、次の開発にも結びついていくわけです。

また開発業務における富士通ならではの特徴として、当社が過去に築き上げてきた資産をベースにした開発を行っていることがあげられるかと思います。

機能や性能を飛躍的に向上させたいと考えた時には、一からスクラッチで新しいものを作った方が良さそうにも思えます。しかし現実には、今までの資産を活用した方が良い結果を得られることも多いのです。

たとえばPRIMEPOWERのプロセッサである「SPARC64 V」の開発は、メインフレームの「GS21シリーズ」と同じ部隊が担当しています。もちろん彼らも最初からSPARCプロセッサの開発経験があるわけではありません。しかし一から勉強を始めるのではなく、メインフレームの技術を元にプロセッサの開発を進めることができます。その結果、現在のPRIMEPOWER用プロセッサは、チップの約90%がGSシリーズ用プロセッサと共通の設計になっています。また、メインフレームの高信頼性機能を盛り込むことができました。このように基本的なロジックや構造を他の製品にも応用することで、効率的かつ精度の高い開発が可能になるのです。

高性能・高信頼性を武器に顧客企業のビジネスを支え続ける

―― これからのエンタープライズサーバには、どのような点が求められると思われますか。

豊木 市場環境が大きく変化する時代ですので、そこをITインフラがいかに支えられるかが重要な課題になります。サーバで言えば、負荷変動に合わせてプロセッサを柔軟に追加できるとか、パーティショニング機能でシステムを柔軟に構成できる、稼働を停止することなくコンフィギュレーションを変更できるなどの機能が必要になってくるでしょう。オープン系の基幹システムでは複数のサーバをクラスタリングして構築するようなケースも多いですから、ミドルウェアを含めた運用管理性の向上も重要なポイントです。PRIMEPOWRやPRIMEQUESTについても、こうした先端機能を実装すると同時に、今後も強化していきたいと考えています。


富士通株式会社
サーバシステム事
業本部長代理
豊木 則行

またエンタープライズ市場においては、高信頼性・高可用性の確保も重要なポイントになります。そういう意味でも、我々がメインフレーム時代から培ってきた技術と経験は大きな強みになりますね。PRIMEPOWERはIT先進国である欧米の企業でも数多く導入されていますが、その最大の理由が信頼性の高さなのです。このようにグローバルに評価されている我々の強みを、日本のお客様にも積極的にアピールしていきたいと考えています。

―― 最後に今後に向けた抱負をお聞かせ頂けますか。

豊木 先ほどから申し上げている通り、富士通では今後もものづくりにこだわりを持ってビジネスを続けて参りたいと考えています。開発業務を担うエンジニアの育成や、高性能・高信頼を実現するための様々な取り組みも引き続き継続していきます。メインフレームと同レベルの性能・信頼性・可用性を、UNIXやLinux、Windowsなどのオープンシステムの世界にもご提供することで、お客様のビジネスをしっかり支えていきたいと思います。

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