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Fujitsu

Japan

SPECjbb2005で世界最高性能を獲得 富士通サーバの実力を実証

富士通のUNIXサーバ「PRIMEPOWER」と基幹IAサーバ「PRIMEQUEST」が、Javaアプリケーションでのサーバ性能を評価するベンチマークテストプログラム「SPECjbb2005」において、PRIMEPOWERはSolarisで、PRIMEQUESTはLinuxで、それぞれ世界最高性能を達成。これらの記録達成の背景には、富士通という企業の根幹である「ものづくり」の伝統が息づく。

圧倒的なパフォーマンスで世界最高性能を獲得


富士通株式会社
サーバシステム事
業本部長代理
豊木 則行

―― 「SPECjbb2005」で世界最高性能を獲得した意義は何でしょうか。

豊木 UNIXサーバのPRIMEPOWERは以前の「SPECjbb2000」の時にも世界最高性能を獲得しており、Javaの処理能力については以前から高い評価を頂いていました。それが新しくリリースされたSPECjbb2005でも変わらないことを立証でき、非常に嬉しく思っています。また基幹IAサーバのPRIMEQUESTは2005年に発表した新しい製品ですが、こちらについても設計段階で狙った通りの性能であることを証明できました。製品開発を担当する立場としては、この点についても大きな意義を感じています。

―― 今回の結果はある程度予想されていたのですか。

豊木 実はPRIMEPOWERについては、正直申し上げてトップという結果自体にそれほど大きな驚きはありません。最大128Wayという高度なスケーラビリティを備えたサーバですので、もともとかなり有利な立場にあると考えていました。従って単に世界最高性能の座を獲得するだけでなく、どれくらい他の製品を引き離せるかが最大の関心事だったのです。その点今回のベンチマークでは、JVM(Java仮想マシン)数16で毎秒115万7619回、シングルJVM環境でも毎秒81万1607回という、圧倒的な結果を記録することができました。これは非常に嬉しいですね。

―― SPECjbb2005で好成績を収めるということは、ユーザー企業にとってどのような意味があるのでしょうか。

豊木 SPECjbb2005は卸売業の業務を想定し、受注、在庫・物流管理、入出金処理、顧客管理といった一連のプロセスをJavaアプリケーションで実行するグローバルな標準ベンチマークです。また今回のアップデートにあたっては、より実際の業務に近づけるための変更も加えられています。いわゆる「ベンチマークのためのベンチマーク」のようなものとは、まったく性質が異なります。つまりSPECjbb2005で良い結果が出るということは、それだけお客様のビジネスに貢献できるサーバであるということなのです。

最近では基幹業務システムの多くに、JavaアプリケーションをベースとしたWebシステムが利用されています。こうした分野にPRIMEPOWERやPRIMEQUESTをご導入頂ければ、大量の処理を確実にこなすことが可能です。また将来の業務拡大にも、容易に対応できます。お客様のビジネスをさらに発展させて行く上で、強力な武器となってくれることでしょう。

高性能を追求すべく半導体を独自開発

―― 富士通がこのような優れたサーバを生み出せる秘訣はどこにあるのでしょう。

豊木 一つはプラットフォームの設計技術です。エンタープライズ向けのサーバには、Webフロント向けの製品などとはまた違った特性が求められます。

たとえばPRIMEPOWERには100個以上のプロセッサを搭載できますが、いくら大量のプロセッサを搭載できても、アーキテクチャーのどこかにボトルネックがあるようだと十分な性能が発揮できません。プロセッサの能力をリニアに引き出せる、スケーラブルなプラットフォームを設計しなくてはならないのです。

その点富士通には、様々な大規模システムの開発で培った経験とノウハウが存在しています。たとえば大量のトランザクション処理ではメインフレームの技術が活かせますし、多数のプロセッサを搭載するという点ではスーパーコンピュータの技術が活かせます。こうした高度な技術の蓄積があることが大きいと言えるでしょう。

またもう一つは、サーバ開発に必要な半導体の製造ラインを自社で保有しているという点です。昨今では外部のファウンダリーなどから汎用的なチップを購入して、製品を作るケースも少なくありません。もちろん当社でもコスト要求の厳しいボリュームゾーンの製品については、こうした手法を取ることもあります。しかし高度な処理能力・信頼性が求められるエンタープライズ分野においては、コアな部分を自社で設計・生産できることの意義は大きいのです。

―― 高度なものづくりの技術なしに、エンタープライズ分野の厳しい要求に応えられないと。

豊木 たとえば今回世界最高性能を獲得した「PRIMEPOWER 2500」は90nm技術を採用した独自プロセッサを搭載しており、2.08GHzの動作クロックを実現しています。パソコンやPCサーバ向けの汎用プロセッサは別として、ハイエンド向けのRISCプロセッサで2GHzを超える処理能力を実現しているプロセッサは他にあまり見受けられません。これはリーク電流の問題など、半導体プロセスの微細化に伴って生じる課題を解決するのが非常に難しいからです。

しかし富士通ではこうした問題を乗り越え、オーバー2GHzのプロセッサを安定して供給しています。自社で半導体を開発・生産できる能力がなければ、こうしたことは実現できません。

またPRIMEQUESTについても、プロセッサこそインテルの製品を採用しているものの、チップセットなどのプラットフォームのメイン部分については富士通内製の半導体を数多く使用しています。これにより最大1.3Gb/sという超高速チップ間伝送を可能にし、より高いパフォーマンスを実現しています。こうした独自技術の積み重ねが、今回のベンチマークの結果にもつながっているわけです。

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