最新デジタルビジネスを先どり!
第1期〜第4期合同イベント「TECH TALK祭」実施報告

2019年2月22日(金)の富士通の日に、東京 丸の内オアゾで FUJITSU TECH TALK会員 約100名が一同に集結し、クラウド/AIビジネスの「ひとあし早い春祭り」が盛大に開催されました!

「世界で、そして日本で加速するデジタル化」デジタル革命の現実とは?

株式会社インプレス 編集主幹 IT Leadersプロデューサー 田口 潤 様

「ソフトウェアが世界を食べている」日常の風景から消えていく街の店舗は、いわば既存ビジネスの象徴。株式会社インプレス新しいウィンドウで表示の田口様の基調講演は、米国のデジタル企業のサービス・ソフトウェアによってもたらされた「破壊的変化」の現在がよくわかるトレンドレポートから始まりました。

既存ビジネスの非効率・不合理な事柄を、デジタル技術の工夫で乗り切る米国のデジタルビジネスの傾向。また、所有せずに利用する「サブスクリプション」型サービスの拡大が「モノ」のビジネスを破壊している点を実例で紹介する田口様。さらに通信技術とAI技術の発達は、向上心旺盛な新興国の技術者と変革的な企業を繋げ、今後もその傾向は加速していきます。

対して、人口減少による市場の縮小という別の問題をも抱えた「破壊的デジタル変革」は日本でも必然。現在日本では第4次産業革命での大分岐に立ってしまっていることを田口様は強調します。技術とビジネスの敷居が低くなった現在では、企業文化や人のマインドセットこそが必要で、デジタル時代に適合する取り組み方をジャーナリストの視点で紐解いていただきました。

基調講演の資料は下記からダウンロードできます。(TECH TALK会員様向け)

2018年下半期の集大成、FUJITSU TECH TALK会員様のビジネス成果を発表!

写真左から、マジックソフトウェア・ジャパン株式会社 代表取締役社長 佐藤 敏雄 様、
有限会社ST-WORKS 高橋 克伸 様、渡辺 藍 様
株式会社インプリム 代表取締役社長 内田 太志 様

基調講演で明らかになった日本の現状で、デジタル改革の雄となるべくFUJITSU TECH TALK参加企業の皆様の中からクラウドビジネスの実践事例を発表していただきました。 はじめに、マジックソフトウェア・ジャパン株式会社新しいウィンドウで表示の佐藤様から超高速開発ツールの「Magic xpa」を富士通クラウド上で展開したことのメリットをプレゼンテーション。 2018年10月から全国各所で行われたマジシャンズミーティングで富士通との協業を発表したところ、パートナー企業の80%からポジティブな関心を得ることができ、複数の商談も始まり、モチベーションが非常に高まっているとのこと。「構築運用サービスの部分での課題はFUJITSU TECH TALK参加企業のスリーハンズ株式会社新しいウィンドウで表示様にお力をお借りして、富士通も加え3社でこのサービスを提供していきます」という事もあり、TECH TALK内でのビジネス協業もWinWinの関係でビジネススキームを作っていければという事でした。

次に有限会社ST-WORKS新しいウィンドウで表示の高橋様と渡辺様より、仙台分科会のワークショップの成果を発表。「Fujitsu Playground」を利用してお手軽・簡単・コードレスで実際に動くサービスを構築しようというコンセプトでのワークショップで、スマートフォンで撮影したアイテムがどこで購入できるかというスモールサービスを開発。テンプレートを組み合わせるだけの作業でサービスを簡単に構築できる現状に「すごい!」と参加者全員の評価。他の豊富なサービスとの連動も可能など、開発者目線から見た「Fujitsu Playground」の魅力を伝えていただきました。

株式会社インプリム新しいウィンドウで表示の内田様からは、「Pleasanter on FUJITSU Cloud Service(*2)」のご紹介。開発現場の視点で汎用性の高さとスピードを重視して作り込まれた世界初のオープンソースアプリケーションを富士通クラウド上に展開。「熱い想いが届いて富士通とのコラボレーションも去年から始まりました」とのご報告。現在FUJITSU TECH TALK会員企業様との共同開発、利用シーン集の作成、無料のハンズオンも対応し「オープンな環境のソフトウェアをどんどん提供していきたい」と今後の展望を語っていただきました。

「クラウドをするならコミュニティがなければ。。」NCRI株式会社新しいウィンドウで表示の津田様は、サブWGでの活動内容のご紹介とともに、トレンドを交えた軽妙かつ時に熱いトークを展開!

(写真左) NCRI株式会社 会長 津田 邦和 様
(写真右) ネクスト・シェアリング株式会社 加納 利徳 様

ネクスト・シェアリング株式会社新しいウィンドウで表示加納様からの「@割符Plus」on FUJITSU Cloud Serviceの堅牢なセキュリティ機能のご説明のあと、国産のクラウド技術利用でのリスク回避の重要性、政府が国産クラウドを推奨し始め重要性が高まっていることを津田様が解説。

サブWG「クラウド討論会」の議論の例として「他のクラウドに比べて動作が早く良いところもあるが、使いづらい。Openstack純正のUIのhorizonは使いやすい。これを FUJITSU Cloud Service for OSS(*1)へ、というリクエストもしています。富士通との話し合いも何回か行われており、これもコミュニティの力だと思います」と、ベンダーを主体としたコミュニティが機能している点をご紹介。

また、「FUJITSU TECH TALKは、まだ始まったばかり。みんなで協力して、価値を創出していければ」自由闊達な議論・エコシステムを意識しヒト・技術・情報が噛み合って協力するということ、FUJITSU TECH TALKのようなコミュニティの重要さを改めて確認する場となりました。

実践事例および活動報告資料は下記からダウンロードできます。(TECH TALK会員様向け)

今まさに活躍中の企業に学ぶ、AIビジネスの進め方・勘どころ ~パネルディスカッション~

写真左から、株式会社レッジ 執行役員/編集長 飯野 希 様
株式会社ジェナ 代表取締役社長 手塚 康夫 様
株式会社Sigfoss 執行役員 三井 篤 様
富士通 首席エバンジェリスト 中山 五輪男

もはや現在のアプリケーション開発には必須技術となったAI。AIの分野で今まさに活躍している企業様をお招きし、パネルディスカッション形式で自由に語っていただきました。

AI専門Webメディア「Ledge.ai」 を運営し、国内最大級のAIをテーマにしたイベント「THE AI」「AI TALK NIGHT」を主催し、AIビジネスを今一番よく知っている株式会社レッジ新しいウィンドウで表示より、飯野様をパネルディスカッションの進行役としてお迎えしました。ゲストは、複数のAIを活用し、自然な対話ができるチャットボットサービス「hitTO」を展開している株式会社ジェナ新しいウィンドウで表示の手塚様、機械学習を精緻な画像処理やマルチメディアコンテンツと組み合わせてサービス化している株式会社Sigfoss新しいウィンドウで表示の三井様。富士通からは、首席エバンジェリストの中山が参加しました。

そんなAIビジネスの最前線で活躍なさっている側の視点で、現在のAI導入についての「よくある」現状を分析していただきました。
「経営層からの鶴の一声でAI導入が目的になってしまい、POCのゴールも高すぎてうまくいかず、結果人工知能が使えないという空気が流れてしまっています」
「昔はすべて手組みだったのですが、今はクラウド上にAPIがあります。AIも使いやすくなっていますので使い方が明確ならば有用です」
と次に、「よくある」話のひとつとしてゴールが明確でないケースが多いとの話題に移行します。
「1個1個の小さなビジョンを成功させるためのキーワードを炙り出し、その中にAIやRPAがでてくれば、そこで初めてプロジェクトをスタート。戦略の略は、省略の略。大事な一本の幹をみつけたら、リソースを投入します。選択と集中です」
「ビジョンがはっきりしないお客さんには、デザイン思考を活用しワークショップを開き、お客様のアイデアをプロデュースしていくということをしています」

「AIで何ができるのかまず知りましょうということと、利用の必要性を逆算できるための目標やビジョンを作りましょうということ。ビジョンが無いお客さんに対しては、それすら作りにいきましょう。ということですね」と飯野様がまとめました。

また、パネルディスカッション中には、質疑応答をスムーズにするサービス「Sli.do(スライドゥー)」を利用し参加者と活発な投稿がやり取りされていました。 「他の技術でもできるのに、AIでやってくれという要件については?」という質問については、「それAIじゃないですねと言ってしまう(笑)ただ、今まで自動化を考えていなかった企業が、これをテクノロジーでできるかも、と考えてくださるところは良い傾向かなと思っています」
また、「日本の企業のPDCAって、Pばかりで、Dにすすまないんですよね。Pは軽くすませて、DCAを繰り返していくアジャイルが大事です」と、議論はプロジェクトの進め方について発展。

ざっくばらんなトークやここだけのぶっちゃけ話が飛び交い、和やかな雰囲気の中にも、しっかりゴールを明確にしていく事、本質を見極めてツールを向き合う事。そしてゴールを見定めたらまずはやってみるということを皆さんと一緒に進めていく事を確認。AIビジネスへの真摯な姿勢と、確かなビジネスの発展を実感できる、充実したパネルディスカッションとなりました。

FUJITSU TECH TALKの今後について

「クラウド/AIビジネス」を共に創造していく、仲間とともに過ごす懇親会はいかがでしたでしょうか?毎回恒例の全員参加型レクリエーション、今回は「ジェスチャーゲーム」を実施しました!参加者の皆様によるジェスチャーでの好プレーには驚嘆。他のビジネスイベントにない、アットホームな雰囲気を感じていただけましたら幸いです。

なお、FUJITSU TECH TALKは、2019年度も以下を中心に、活動を強化してまいります。

(1)リアルミートアップイベントの開催

FUJITSU TECH TALK会員の皆様同士の共創の場として、ライトニングトーク形式のイベントを新設いたします。
皆様のアピールの場として、またビジネスパートナーのマッチングの場として是非ご活用ください!

(2)デジタルコンテンツの強化 いつでもどこでも最新の情報を!

なんとFUJITSU TECH TALK事務局のメンバーが自ら出演する YouTubeチャンネルを開設します!
富士通クラウドやAIの最新情報をお伝えするとともに、FUJITSU TECH TALK会員の皆様のビジネスをご紹介するコンテンツも更新していこうと考えております。

技術教育や無償トライアル環境、拡販などの支援プログラムについては、もちろん引き続き継続いたします!日本のデジタル革新を担う皆様のクラウド/AIビジネスのコミュニケーションHUBとして、FUJITSU TECH TALKの活動にこれからも是非ご期待ください!

(*1) 現在は「FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O」というサービス名で提供しております。
(*2) 現在は「Pleasanter powered by FJcloud」というサービス名で提供しております。

FUJITSU TECH TALKに関するご質問は、お気軽にお問合せください

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