技術動向:5G要件を実現するエッジコンピューティング技術
エッジコンピューティング技術
5G要件、eMBB(超高速)、URLLC(超高信頼・超低遅延)、mMTC(多数同時接続)の実現においては、通信技術のみならず、ネットワークコンピューティング技術にも変革が求められます。
ネットワーク上のデバイス、アプリケーション、トラフィックがより多様化する中、これまでのクラウドサーバを中核とするクラウドコンピューティングに加え、エッジサーバを中核とするエッジコンピューティングは、これまでにないUX(ユーザエクスペリエンス)を提供するキーテクノロジの一つです。
MEC(Mobile Edge Computing)の特徴
■処理の超低遅延化
端末に近いエッジサーバが処理を実行、クラウドコンピューティングが真似できない域まで超低遅延化
■超大量データの解析
エッジサーバが分析用データの一次処理を実行、カスタムネットワークだけではなく全体のトラフィックを大きく低減しネットワークリソースを有効に活用、超大量データの分析を可能に
■センシング能力の拡張
エッジサーバを介して端末間で情報を共有、センシング能力を補完・拡大
■端末負荷のオフロード
エッジサーバに処理負荷の高い機能を集約、端末性能に左右されないアプリケーション性能の提供と端末の低消費電力化を可能に