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  • 先端技術が生み出す「信頼(Trust)」でデジタル社会の発展に貢献する

    株式会社富士通研究所 代表取締役社長
    原 裕貴

新型コロナウイルスは社会と経済を一変させました。そして、この劇的な変化は、やがて元に戻る一過性のものではなく、それ自体がNew normal(新たな常態)になると言われています。そして、社会や企業には、今後も度々押し寄せる変化の大きな波に向けた変革が求められます。

富士通は、旧来のIT企業から、デジタルテクノロジーでお客様のビジネスを変革する「DX(デジタル革新)企業」に変わることを宣言しました。そして、自らの存在意義を富士通のパーパスとして「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」と定義しました。富士通研究所は、富士通グループのR&D戦略の中核組織として、このパーパス実現に不可欠な最先端テクノロジーを生み出す役割を担っています。

パーパス実現のカギは「信頼(Trust)」であり、これこそが私たちの最大の顧客提供価値です。デジタルテクノロジーによってあらゆるものがつながる世界においては、これまでも大切にしてきたサービス・製品が正しく動作するという意味での信頼性「Reliability」だけでなく、より広範な信頼「Trust」が求められます。

信頼の要素は、複雑に関連しあいながら物理空間(実社会)とサイバー空間に膨大に分散しています。富士通研究所は、信頼を確保する手段が今後ますますサイバー空間にシフトし、デジタルテクノロジーがあらゆる局面における信頼の担い手になっていくと考えています。このような世界的に進行しているパラダイムシフトの下、富士通研究所はDigital Trustを中期の研究開発ビジョンに掲げ、社会における重要な「信頼」の要素の実現を可能にする先端技術の開発に取り組み、このパラダイムシフトが円滑に進むよう努めて参ります。このビジョン達成に向けて、これまでも、信頼できる説明可能なAIとしてのWide Learningや衛生的で個人情報保護に配慮した非接触型のマルチ生体認証技術といった研究成果を生み出してきましたが、今後さらに研究開発を進めて参ります。

また、富士通研究所では、Digital Trustを牽引するテクノロジーの研究開発を真にグローバルに推進しています。世界4拠点で構成されるマルチナショナルな研究チームは、量子コンピューティングやAIの分野において世界的に認められているカナダのトロント大や数理科学の世界的研究機関であるフランスのINRIAなど世界トップレベルの大学や研究組織、ブロックチェーン技術推進コミュニティであるHyperledgerなどのOSSコミュニティとも連携し、世界に冠たるテクノロジーの開発を目指しています。世界トップレベルの研究者同士の交流が新たなアイデアの萌芽を促し、それがやがて最先端テクノロジーとなって実を結ぶ。これが、私たち富士通研究所の研究スタイルです。

富士通研究所は、富士通のパーパス実現を最先端テクノロジーで支え、世界の持続可能な発展に貢献して参ります。

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