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FACOM128Bおよび関連資料が重要科学技術史資料として登録

2018年8月28日


登録証、記念盾授与
左:国立科学博物館 林館長、右:水澤第一MIS本部長代理

独立行政法人 国立科学博物館が2008年度から登録を実施している重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)に、2018年度は日本のコンピュータ黎明期を牽引したリレー式計算機である「FACOM128Bおよび関連資料」をはじめ19件が登録され、8月28日に登録証授与式が行われました。

国立科学博物館では、科学技術の発達上重要な成果を示すとともに次世代に継承していくうえで重要な意義を持ち、国民生活、経済、社会、文化のあり方に顕著な影響を与えた資料を選定し保存を図ることで、日本の科学技術を支えてきた先人たちの経験を次世代に継承していくことを目的として、重要科学技術史資料の登録制度を実施しています。今年で11回目を迎え、登録資料は259件となります。

FACOM128Bおよび関連資料について

「FACOM128Bおよび関連資料」パネル
「FACOM128Bおよび関連資料」パネル

1956年に販売を開始した「FACOM128」は、富士通初となるリレー式商用計算機であり、当時としては先進的な内部処理の自己検査機能やリトライ機能などを搭載しています。中でも後期モデルの「FACOM128B」は、高い信頼性を持つ計算機として評価され、戦後初の国産旅客機であったYS-11やカメラレンズの設計に活用されるなど、日本の高度成長期の科学技術の発展に貢献しました。

今回の選定は、現在も稼働可能な世界最古級の計算機()とともに回路図面や操作マニュアル等の設計・製造・保守・運用に関わる資料が保存されていることが評価されたことによるものです。

稼働するリレー式計算機について

当社はリレー式計算機を稼働させ続けることを通じ、その開発・製造に携わった技術者たちの想いを次世代に継承させることを目的に、「富士通リレー式計算機技術継承プロジェクト」を2006年10月に始動しました。本プロジェクトでは、設計・製造・保守・運用に携わった技術者と現役の技術者が、製造からまもなく60年を迎えようとしている「FACOM128B」と、姉妹機である「FACOM138A」を稼働させ続けています。

2018年度登録証授与式について

国立科学博物館日本館講堂(東京都台東区上野公園)で開催された登録証授与式では、国立科学博物館林館長、重要科学技術史資料登録委員会寺西委員長のご挨拶がありました。続いて、登録された資料を管理する企業、大学等の代表者に登録証と記念盾が授与されました。


左から、船村総務部シニアマネージャー、水澤第一MIS本部長代理、大西沼津工場長、根本 TSL取締役

【リレー式計算機技術継承プロジェクト委員会 副委員長 富士通(株)第一MIS事業本部 水澤本部長代理コメント】

FACOM128Bは、1976年に沼津工場に移設されてから30年に渡り、3名のCEのOBたちがボランティアで保守を続けていました。2006年、「今、この機械を動かせるのは、世界でこの3人しかいないこのOBたちの姿を通して、富士通の『モノづくりの心』、『技術屋の心』の原点を現役CE達に伝えたい」と発足したのが「技術継承プロジェクト」でした。OB(伝承者)と、現役(継承者)のCEがともに保守・点検作業を行うことにより、技術と経験を継承し続け、現在では、富士通特機システムの皆さんが守り続けています。このプロジェクトでは、動かなくなれば、図面を読み解き、あらゆる経験と知恵を駆使し、必要とあればその時々の状況に合わせて保守道具やプログラムを自分たちで作って守り続けてきました。

今回、このような栄誉ある登録が実現できた背景には、この電算機が動き続けていることが、高く評価されました。これは、CEがお客様の一番近くにいて、お客様に喜んでいただくために仕事をするという思い、魂であり現在もしっかり継承されている証であります。デジタル革新など目まぐるしく技術が変化する今、この原点に立ち返りながらも、新しい技術と両輪で活動していきたいと思います。

【リレー式計算機技術継承プロジェクト委員会 委員 富士通(株)沼津工場 大西工場長コメント】

富士通として初めての重要科学技術史資料への登録をとても嬉しく、そして誇りに思います。富士通の計算機が日本の技術発展に寄与したことを広く知っていただくことができました。沼津工場にはリレー式計算機FACOM128Bの動態展示だけでなく、富士通の歴史と新しい技術の両方をご覧いただける施設があり、多くのお客様にご来工いただいております。今後もより多くのお客様にご来工いただき、お客様と富士通のリレーションシップをより強固とするきっかけになることを願っております。沼津工場見学のご利用をお待ちしております。

【リレー式計算機技術継承プロジェクト委員会 実行委員長 富士通特機システム(株)根本取締役コメント】

富士通特機システム(株)では今回登録されましたFACOM128Bと姉妹機であるFACOM138Aの保守を担当しております。60年前に導入・保守を担当していたOBの方より、手書き図面や動作マニュアル等をもとにご支援を頂きながら、当時の熱意と技術を引き継ぐべく50代、40代、30代の技術者を育成し伝承を図っております。今回このような栄誉に立ち会えましたことを誇りに、稼働60年そして100年を目指して活動を継続してまいります。

※「FACOM128B」は当社の施設である池田記念室で動態展示している。姉妹機である「FACOM138A」も、富士通テクノロジーホールに同じく稼働できる状態で保存されている。