FACOM100(1954年)

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1954年(昭和29年)に完成したわが国初の実用リレー式自動計算機。1951年(昭和26年)に東京大学の山下英男教授の指導により、リレーを主体にした統計分類集計機が完成し、1953年(昭和28年)にリレー式の株式取引高精算用計算機を試作しました。その後、その開発経験を活かし、自由にプログラミングができる本格的なリレー式自動計算機FACOM100が完成しました。完成して間もなく、日本ではじめてノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士から極めて複雑な多重積分の計算を依頼されました。FACOM100は人間の手でやったら2年はかかる計算を見事に3日間で答えをだし、湯川秀樹博士は、「これで研究のスピードが飛躍的に進む」と喜んだそうです。計算機の名称は、Fuji Automatic COMputerの頭文字をとって「FACOM」と命名されています。

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