810M 光伝送システム(1985年)

  • 通信機器
  • 伝送装置

技術力でアメリカ市場に参入

1981年、アメリカの電話会社AT&T社がボストン-ニューヨーク-ワシントン間を結ぶ世界初の都市間長距離光伝送の国際入札を行いました。約900kmにも及ぶこの大規模プロジェクトに対し、富士通は当時まだ実用化されていなかった135Mbpsの光伝送システムによって応札し、一番札を獲得しましたが、国防上の政治的要因で受注には至りませんでした。この模様はマスコミで大々的に報道され、富士通の技術力はアメリカで認知されていきます。

その結果、翌1982年には同国のMCI社がAT&T社入札時のシステムと同じものをニューヨークに開通させました。以降、富士通はMCI社のネットワーク拡大に応じ、405Mbps、810Mbps、1.8Gbps……と最新の光伝送システムを開発・納入し、アメリカの通信インフラ構築に貢献しました。1985年に納入した「810M 光伝送システム」はそのひとつです。

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