IAUD AWARD 2016 大賞受賞

FUJITSU
GUI Next Plus

掲載日 2017年7月28日



富士通の全てのソフトウェアを
世界中の誰もが使いやすくするために

業務で扱うソフトウェアをデザインする

日常生活ではほとんど触れる機会のない業務向けソフトウェア。これらのデザインは、これまで各業種や分野の中だけで最適化が図られてきました。また、従来はパソコンでの業務がほとんどでしたが、ICTの発展やスマートデバイスの急速な普及に伴い、業務で扱うデバイスの種類が増え、扱う場面も多様化してきました。デザインセンターでは、利用するデバイスやシーンに依らない誰もが使いやすいユーザー体験を実現するため、ソフトウェアの全体最適化や品質の底上げを図るプロジェクト「FUJITSU GUI Next Plus(FGNP)」に取組んでいます。

インハウスならではのやりがいと責任感

富士通は、金融、医療、文教、公共等…幅広い業種のソフトウェアを提供しています。膨大な数のソフトウェアを共通化する仕組み作りは、インハウスデザイナーならではのチャレンジングな試みでした。まずは、全体最適に向けて、幅広い調査・分析からコンセプトを導き出し、すべてのソフトウェアに共通するコアなデザインとルールを創り上げました。一方、業種毎にユーザーや求められることが異なるため、個別最適化も必要不可欠です。さまざまな業種のソフトウェアに展開しやすいガイドラインやツールを制作し全体最適と個別最適の両立を図ってきました。デザインで巨大な会社を率いていくやりがいと共に、社会の基盤を担っているという責任感を持って、私達は日々の仕事に向き合っています。

世界のデザイナー、世界のユーザーとの関わり

Webをはじめとしたアプリケーションを支える技術やトレンドは、凄まじいスピードで変わっていきます。潮流に合った世界に通用するソフトウェアを作るため、シリコンバレーやロンドンのデザイン事務所、オーストラリアやドイツの支部のデザイナーやエンジニアと協業をしながらFGNPの開発を行ってきました。また、国内だけにとどまらず、国外のユーザーからも評価、フィードバックを集めてFGNPに反映させてきました。最近では、世界規模でのデザインコンペを開催し、GUIのアイデアを集め、ディテールを追求する取組みも行っているところです。グローバル市場に挑戦していくデザインは、「作ってそれで完成」ということにはなりません。FGNPは世界のデザイナー、ユーザーと関わりながら、これからも進化を続け、世界中のユーザーの業務を支えていきます。

サービスインテグレーション・デザイングループ久野 太光
 吉田 昇平

(注)部署名・肩書は取材当時のものになります。

(左から)久野 太光、吉田 昇平
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