富士通は、SAPジャパン・尾張陸運と協力のもと、物流事業者の増収増益を図る仕組み「合い積みネット」をSaaS型配車支援システム「Vehicle Allocation Planning Service」でサポート


※「Logifit TM配車」は、2024年1月31日に「Fujitsu Vehicle Allocation Planning Service」に名称変更いたしました。
導入の背景・狙い
国土交通省の統計によると、現在国内の営業用トラックの車両積載率は40%未満であると言われております。またトラックドライバー減少や2024年問題(トラックドライバーの法的な労働時間規制)が大きな物流業界の課題となっています。さらに2030年には全国の35%の荷物が運べなくなるという「物流クライシス」の未来予測が、社会課題として認識されるようになり、荷主企業においても事業継続の重要な課題となっています。特に物流事業者は労働時間規制により、運べる荷物量も限定され収益確保が困難となる事が予想されています。そのため、物流事業者は、限られた車両・ドライバーと労働時間で、トラック車両積載率を向上し、より多くの荷物を効率良く運ぶ必要に迫られています。
以上の業界課題、社会課題を解決するため、富士通は、SAPジャパン株式会社、尾張陸運株式会社と新たな物流事業者の増収増益のための仕組み「合い積みネット」として検討を重ね、SaaS型配車支援システム「Vehicle Allocation Planning Service」を活用し、有効性と実現性を確認致しました。
物流事業者の増収増益のための仕組み「合い積みネット」
物流事業者にとって、既存荷主のベースカーゴだけではドライバーの労働時間制約により、これ以上の収益向上が難しい、また積載率が低い事を認識しながらも、数値として可視化できていないため、施策が打てないといった課題に対する解決の仕組みです。
ベースカーゴ積載率を可視化し、運行の隙間や帰り便にスポット貨物を合い積みすることにより積載率を向上させ、ドライバーの規定の労働時間内で既存車両による収益向上を劇的に向上させる事を意図しております。
この取り組みでは、運行中の積載率の可視化と配車計画の精緻化のために、富士通のSaaS型配車支援システム「Vehicle Allocation Planning Service」を利用します。
SaaS型配車支援システム「Vehicle Allocation Planning Service」の特徴
Vehicle Allocation Planning Serviceは、配車担当者の配車業務をサポートし戦略的物流を支援するサービスです。
配車担当者による属人的な配車計画業務をデジタル化することで、積載率向上を図り、配送コスト適正化、計画業務効率化、輸送品質向上を実現致します。様々な物流情報(拠点位置、配送先、車両、荷物など)と制約条件をデータとして連携し、車両積載率、実車率を向上させる最適な配送計画を立案します。
合い積みネットの実証結果と今後の展開について
尾張陸運株式会社の物流拠点における配送貨物情報を元に、帰り便活用と複数荷主の荷物を合い積みする配車計画立案を実施致しました。
通常配送時の売上・営業利益・コストと比較・検証した結果、売上は約1.2倍であるのに対し利益は約4.0倍となるといった有効性と実現性を確認致しました。
今後は、「合い積みネット」を物流業界に対し認知拡大を行い、物流業務のデジタル化を促進し、ロジスティクス分野での社会課題解決に貢献していきます。
ロジスティクスソリューションに関するお問い合わせ
-
Webでのお問い合わせ
入力フォーム当社はセキュリティ保護の観点からSSL技術を使用しております。
-
お電話でのお問い合わせ
【富士通コンタクトライン総合窓口】
0120-933-200(通話無料)受付時間:9時~17時30分(土曜・日曜・祝日・当社指定の休業日を除く)